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海岸に落ちている土星みたいな石を回転バレル研磨機で磨いてみた

小さな木星

海辺に転がってる木星みたいな石(七里長浜)

川原や海岸に落ちている木星の様な斑や対流の模様が入った石を回転バレル研磨機で磨いてみました。どうやらわたしは、単色や透明な鉱物より、不透明で模様の入った鉱物のほうが、自然が描く芸術や長い時間をかけた生成プロセスが感じられるため、感銘を受けるようです。

使用した回転バレル研磨機

15LB

KIKAIYA-ロックタンブラー 15LB(回転バレル研磨機)

モデル15LB
バレル槽(内径×高さ)104×110(mm)

今回も回転バレル研磨機は、キカイヤさんが販売している15LBを使いました。飛行機の操縦席の様にボタンが八千個もなく、ダイヤルを左右に回すだけなので、誰でも簡単に使用できます。バレル槽は静音性が高いゴム製なので石を転がしても比較的静かです。

レシピ

研磨前

海辺に転がってる木星みたいな石(七里長浜)

石を磨くことで、本来の美しい模様や色合いが際立ち、輝きを増すことがあります。一方で、自然なままの石にも風化や年月の重ねられた独特の風合いがあり、マットな感じもとても魅力的です。

工程1

木星みたいな石を磨いてみた(カーボランダム #80)

メディアなし
研磨材黒色炭化ケイ素(#80)
大さじ3
マス装入量50%
水量マス面一致
研磨時間14日
回転速度MAX

石の装入量はバレル容積の50%に達しました。このため、石同士が効率よくぶつかると思い、メディアは入れませんでした。

研磨剤はカーボランダム(#80)を大さじ3杯添加し、回転スピードMAXで14日間タンブリングしました。

石の凹みや角を丸く整えていく工程ですが、海岸に落ちていた石なので、潮の満ち引きによって砂利や砂に長年揉まれており、すでに表面は平坦になり、角は丸みを帯びています。

工程2

木星みたいな石を磨いてみた(アルミナ #220)

メディアセラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材アルミナ(#220)
大さじ3
マス装入量60%
水量マス面一致
研磨時間10日
回転速度MAX

工程2から、マス装入量が約60%になるまで、上記の2種類のセラミックメディアを装入しました。

研磨剤はアルミナ(#220)を大さじ3杯添加し、水量はマス表面に一致させました。

回転スピードはMAXで(10日間)タンブリングしました。

工程3

木星みたいな石を磨いてみた(アルミナ #500)

メディアセラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材アルミナ(#500)
大さじ3
マス装入量60%
水量マス面一致
研磨時間14日
回転速度MAX

メディアは前工程で使用した光沢用のセラミックメディアをマス装入量が60%になるように装入しました。

研磨剤はアルミナ(#500)を大さじ3杯添加し、水量はマス表面に一致させました。

回転スピードはMAXにして、(14日間)タンブリングしました。

工程4

木星みたいな石を磨いてみた(アルミナ #8000)

メディアセラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材アルミナ(#8,000)
大さじ3
マス装入量60%
水量マス面一致
回転速度(研磨時間)MAX(14日)
Min(14日)

メディアは前工程で使用した光沢用のセラミックメディアをマス装入量が60%になるように装入しました。

研磨剤はアルミナ(#8000)を大さじ3杯添加し、水量はマス表面に一致させました。

回転スピードはMAXにして、(14日間)タンブリングしました。

14日後、回転スピードを一番遅いMinにして、さらに14日間タンブリングしました。

木星みたいな石を磨いてみた(光沢+鏡面)

時間をかけて磨いた甲斐もあり、その美しさに驚きと感動を与えるものでした。石の表面は滑らかで均一であり、触れる指先にも心地よい感触が広がります。石の光沢はまるで宝石のようであり、光の反射によって美しい輝きを放っています。さらに石の表面はまるで鏡のように鏡面になっており、自分の姿や周辺の風景がそのまま石に映し出されます。

記事を動画化したものはこちらからどうぞ。

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