川原に落ちている石を磨いてみた【回転バレル研磨機-15LB】

川原に落ちている石を磨いてみた【回転バレル研磨機-15LB】 ブログ

川原に落ちている綺麗な石をバレル研磨してみた

海岸で拾った色のついた石

川原や海岸に落ちているキレイな石も磨くと、金属のように光沢がでるのか、実際に回転バレル研磨機を使って研磨してみることにしました。

ChatGPTは、わたしに実際に川原で石を拾う動画を撮影したほうがよいとアドバイスをしてくれましたが、面倒なので川原で拾った石を売っている人から購入しました。

これまで海岸や川原に落ちている石を一体誰が買うのか不思議でなりませんでしたが、その石を買ったのはなんとわたしだったのです(かいけつゾロリ)。

海岸で拾った石の名前と効果

Youtube-動画アイコン動画で視聴(研磨前の状態)

さらにChatGPTは、石の名前やスピリチュアル的な効果の説明をするようにアドバイスをしてくれましたが、石の名前を調べるのが難しいうえ、スピリチュアル的なものに興味がないので、自分で名前と効果を決めました。

これで石に愛着を持ちながらタンブリングできるでしょう。ちなみに、わたしの琴線に触れた石は、黒柿の木目のような石と、炭治郎が着ていた羽織を彷彿させる緑と黒の石です。

使用した回転バレル研磨機

KIKAIYA-ロックタンブラー 15LB(回転バレル研磨機)

モデル 15LB
バレル槽(内径×高さ) 104×110(mm)

今回使用する回転バレル研磨機は、キカイヤさんが販売している15LBです。

15LBのバレル槽はゴム製なので石を転がしても、樹脂製のバレル槽ほど大きな音がしません。スピードコントローラーで細かいスピードを調整できるので、回転スピードを遅くすることでさらに静かにタンブリングすることもできます。

バレル槽は2つ付属されており、2つ同時に回せるのも嬉しいポイント。

工程1

海岸で拾った色のついた石の仕上がり状態(#80)

メディア セラミック(三角形ストレートカット)
SGT-N(粗研削用-15×15mm)
研磨材 黒色炭化ケイ素(#80)
大さじ3
マス量 2/3
水量 マス面一致
研磨時間 14日
回転速度 MAX

Youtube-動画アイコン動画で視聴(カーボランダム #80)
工程1ではアルミナより研削力が強く耐久性の高いカーボランダム(#80)と、粗研削用で三角形のセラミックメディア(15mm×15mm)を使って石の角を丸く整えていきました。

ただし、川原や海岸に落ちているような石は、波や水の流れによる風化と摩耗によって、すでに丸みを帯びているため、長い期間タンブリングしなくても済みそうです。

前回、ラピスラズリを研磨したときに学んだことですが、角ばっている硬度の高い石の角を丸くする場合は、14日間のタンブリングではとても時間が足りないと感じました。

ウォーズマンの顔と頭のコントラストがはっきりしてびっくりしました。研磨前はなんの変哲もない石にしか見えなかったのですが、拾った人は磨けば素晴らしいものになると見抜いていたのかもしれません。

工程2

海岸で拾った色のついた石の仕上がり状態(#220)

メディア セラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材 アルミナ(#220)
大さじ3
マス量 2/3
水量 マス面一致
研磨時間 10日
回転速度 MAX

Youtube-動画アイコン動画で視聴(アルミナ #220)
海や川で拾った石をロックタンブリングしているロックさんに角をとる工程以外ではアルミナのほうが良い仕上がりになるというアドバイスを頂き、角が整った工程2からは研磨剤をアルミナ(#220/大さじ3)にしました。

工程2で使うメディアは、光沢用のセラミックメディアに変更しました。形状は入角や窪んだ部分も研磨できるように先が尖った円筒形(アングルカット)のメディアや、直径(2mm)が細い円筒形のメディアを混ぜています。

黒柿は深黒の割合が少なくなってしまい残念です。自分で調べてみたのですが、黒柿はおそらく(珪化木)だと思います。2トーンカラーのタイプは研磨していると、模様が変わってしまうので注意が必要かもしれません。

工程3

海岸で拾った色のついた石の仕上がり状態(#500)

メディア セラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材 アルミナ(#500)
大さじ3
マス量 2/3
水量 マス面一致
研磨時間 14日
回転速度 MAX

Youtube-動画アイコン動画で視聴(アルミナ #500)
工程3では、工程2で使ったセラミックメディアを使いまわしました。研磨剤はアルミナ(#500)を大さじ3杯添加しました。回転スピードはマックスにして、14日間走らせました。

工程4

海岸で拾った色のついた石の仕上がり状態(#8000)

メディア セラミック(円筒形アングルカット)
CRP(光沢仕上用-6×11mm)
セラミック(円筒形ストレートカット)
LC(252398)(光沢仕上用-2×8mm)
研磨材 アルミナ(#8,000)
大さじ3
マス量 2/3
水量 マス面一致
回転速度(研磨時間) MAX(14日)
Min(3日)

Youtube-動画アイコン動画で視聴(アルミナ #8,000)
工程4でも、工程2~3で使った同じセラミックメディアを使いまわしました。研磨剤は、アルミナ(#8,000)を大さじ3杯 添加しました。

回転スピードはMAXの状態で14日間走らせ後、Minの状態で3日間走らせました(回転スピードを低速にすると研磨力が低下するものの、仕上がり状態が向上したため[※金属の場合])。

以前、研磨したラピスラズリより艶がでて満足な仕上がりでしたが、艶がでていない石もいくつかありました。写真ではわかりにくいですが、鏡面になっているものは、光を当てた際に背景がくっきりと映り込むので、仕上がり状態が悪いものはすぐにわかります。

艶がキレイにでなかった石も肌触りはサラサラしていて、ずっしりと重く身が詰まっています。こういった石は磨けば光沢がでるはずなので、今後、似たような石を磨く機会があるときは、各工程の研磨時間を長くしてみたいと思います。

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