オンラインショッピングの普及に伴い、家庭での使用済みダンボールが増加しました。私はこれらのダンボールをシュレッダーで細断し、七輪・ウッドストーブの焚き付け材や、ネットオークションで商品を梱包する際の緩衝材として再利用できないかと考えました。
さらに、ChatGPTに聞いたところ、細断したダンボールは「コンポスト材料」「パッキング材料」「ペットの寝床」「雑草防止」「庭のマルチング」「断熱材」など様々なことで活用できるそうです。そこで、安価な家庭用シュレッダーでダンボールを細断できるかどうか検証してみました。
シュレッダーには約3,000円で販売されていたアイリスオーヤマのP5GCXを選びました。このモデルはA4サイズのコピー用紙を一度に5枚まで細断することが可能ですが、連続使用がたったの2分間という制限があるようです。
一方、同社の5千円前後の価格帯のモデルでは、同時に細断できる枚数が8枚に増え、細断速度や連続使用時間が少し向上するようです。パワーやスタミナを重視する場合は、ワンランク上のモデルを選んだほうが良さそうです。
細断スイッチは本体上面に設置されており、「正転」「自動」「停止」「逆転」の4段切替えになっています。「自動」「停止」の使用頻度が高いため、スイッチを合わせる際にちょっとしたストレスが生じます。「自動」と「停止」が両端に配置されていれば、切り替えがしやすかったでしょう。
基本的に、「正転」と「逆転」は紙詰まり時に使用します。通常の使用では「自動」に設定し、これにより紙を投入すると自動的に細断が始まり、終了後は自動で停止します。そのため、シュレッダーの連続使用時間は2分ですが、自動モードでコピー用紙を細断すると時間を気にせず使用できました。
また、一度に5枚のコピー用紙を入れられるため、100枚程度なら2分以内に処理可能です。私の使い方は、まとめて大量に細断するのではなく、少量をこまめに処理するタイプなので、連続使用時間2分という短さも問題になりませんでした。
ダンボールを細断する前に、ダンボールを細断する際にモーターへの過負荷を避けるため、A4コピー用紙を細断枚数の上限である5枚投入し、細断のスピードやモーター音を確認しました。仕様では5枚同時に細断できるようですが、4~5枚を同時に細断すると、モーターに負担がかかっている音がしました。細断中の音はうるさいです。戸建て住宅で使用する分には問題ありませんが、集合住宅での使用では、使用時間を考慮する必要があるかもしれません。
ダンボールを何枚か細断してみたところ、ダンボールには「紙巾方向」(波の筋が走る方向)とその直角方向である「流れ方向」があり、シュレッダーの投入口にダンボールを「流れ方向」から投入したほうが、わずかに速いスピードで細断できることが確認できました。そのため、モーターへの負荷を少しでも軽減させたい場合、「流れ方向」から投入したほうがよさそうです。
Amazonのダンボール中敷きをシュレッダーに投入すると細断することができました。しかし、ダンボールの中で薄いタイプになるにもかかわらず、モーター音がコピー用紙5枚を同時に細断する時よりも頼りなくなり、細断スピードも遅くなりました。さらに5枚ほど連続で投入していたところ、モーターが配置されている部分が熱くなり、シュレッダーが自動的に停止する過熱保護装置が働きました。仕様上の連続使用時間は2分ですが、モーターの熱が上がると2分も使えないようです。過熱保護装置が働くと、その後は10分ほど反応しなくなりました。
そこで、Amazonのダンボール中敷きを投入口の半分の幅になるようにカッターで半分に切り、モーターにかかる負荷を軽減させて細断してみました。この結果、モーター音が少し元気になり、細断スピードも向上しました。投入口の幅に合わせたダンボールと比較すると、負荷が軽減されましたが、それでもモーターに大きな負荷がかかっているような音がし、すぐに過熱保護装置が作動するかも?という不安が残りました。
次に厚みのあるモノタロウのダンボールを投入口の半分の幅になるように切り、細断してみました。モーター音はあからさまに弱々しい音になり、回転スピードも顕著に落ちました。このまま続けているとモーターが焼けたり、シャフトが破損する恐れを感じたので停止しました。
ダンボールは中芯に波形の紙(フルート)があり、その両側に平らな紙(ライナー)が貼られている構造のため、一定の強度があり分厚くなっています。そのため、中空の部分を物理的に圧縮することで、紙3枚分の厚さまで薄くすることができるはずです。
そこで、ダンボールをいつも立ち仕事をするシンクの前の床に敷いたところ、3日ほどで押し潰れました(マットの下に敷けば目立ちません)。さらに、これをシュレッダー投入口の幅の1/3にカットして投入したところ、モーターに大きな負荷をかけることなく細断することができました。
検証の結果、ダンボールをそのまま細断すると、すぐに過熱保護装置が作動し、休ませる必要がありました。しかし、自動モードに切り替え、ダンボールを踏み潰して幅を1/3にカットすることで、モーターにかかる負荷を大幅に軽減させて細断することが可能となり、2分以上の使用が実現できました。ちなみに、使用頻度は平均して1日に1箱程度なので、使用時間の制限に引っかかったことはありません。
家庭用のシュレッダーを使ったダンボールの細断方法をわかりやすく解説した動画を公開しました。手順を一つ一つ丁寧に説明していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
使用日数 |
状態 |
2024/4 |
良好 |
2024/5 |
良好 |
2024/6 |
良好 |
2024/7 |
良好 |
2024/8 |
良好 |
消耗品、食料品、日用品をネットで注文するネット通販ヘビーユーザーのため、1日1箱はシュレッダーでダンボールを細断しています。この使用頻度でシュレッダーの耐久性を評価し、その結果を報告することになります。(使い始めた日:2024/4/28 )
追記:半年ほど使い続けていますが、記事に書いた負荷を軽減させるポイントを守れば、連続使用時間(2分)が過ぎても、過熱保護装置は働かないようです。軽減させるポイントを守らないと、すぐに上部が熱で熱くなり、2~3箱で過熱保護装置が働きます。刃の切れ味が落ちてきた場合は、潤滑剤を使うことでシュレッダーの刃の動きを滑らかにし、切れ味を向上させることができました。
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