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グラインダーがあれば買うより断然お得 – スリット鉢を自作する簡単な方法!根腐れ防止に効果抜群!

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枯れた植物

毎年、家庭菜園で大葉・ゴーヤ・ミニトマト・ピーマンなどを育ててみるものの、枯れてしまうことが多くありました。しかし、素焼きの鉢だけは植物が枯れずに育っていることに気づきました。調べてみると、素焼きの鉢は多孔質構造で通気性や排水性に優れており、根が酸素をしっかり吸えるため、健全に育ちやすいようです。

根腐れ

これまで植物の根が呼吸をしていることを知りませんでした。確かに、わたしは水やりのタイミングが適当なうえ、受け皿に溜まった水を捨てることもなかったので、土が過湿気味になっていたのかもしれません。

さらに、苗のサイズにあった鉢に植え替えしなかったことや、使っていた鉢やプランターの穴が少なかったことも影響していたのだと思います。実際に枯れた野菜の根を見てみると黒く変色しており、調べたところ、これは根腐れを起こしている状態だと知りました。

素焼き鉢

そこで素焼きの鉢を購入しようと思いましたが、素焼きの鉢は重ねると嵩張り、割れやすいうえに、重くて扱いにくいのがネックです。

さらに情報を集めると、スリット鉢や菊鉢のように排水性を高める工夫がされた鉢が人気であることがわかりました。しかし、数を揃えるにはコストがかかります。そこで、既存の鉢やプランターにスリット穴を開けてスリット鉢を自作することにしました。

ミニルーターでスリット鉢を自作するまき

ダイヤモンドを取り付けたミニルーター

スリット鉢を自作するために、ハンダゴテ・ステップドリル・ミニルーター・ダイヤモンドカッターを使ってスリット穴を加工することにしました。

準備したもの

  • ハンダゴテ
  • ドリルドライバー
  • ステップドリル
  • ミニルーター
  • ダイヤモンドカッター(ミニルーター用)
  • 紙テープ(ガイド用)
  • 鉛筆やマーカー(位置決め用)

加工手順

スリット穴の位置を決める

スリット穴をあける場所に均等に印

鉢の底や側面にスリットを開ける位置を決め、鉛筆やマーカーで印をつけます。均等に印をつけるには、コピー用紙を鉢の外周と同じ長さに切り、開けたい穴の数に合わせて折り目をつける方法が便利でした。紙を鉢に巻きつけ、折り目の位置に印をつければ、簡単に均等な間隔でマーキングできます。

穴の両端にハンダゴテで穴を開ける

ハンダで鉢に穴をあける

樹脂の割れやドリルの滑りを防ぐため、まずハンダゴテでを使ってスリットの端になる部分に下穴を開けます。この穴は次の工程で広げるため、小さめで問題ありません。

ステップドリルで穴の径を調整する

ステップドリルで鉢の穴を広げる

ハンダゴテで開けた穴をステップドリルを使って任意の穴経に広げます。樹脂製の鉢は薄いため、力を入れすぎると穴が一気に広がってしまうことがあったので、慎重に少しずつ広げるようにします。

紙テープを貼る(ガイドライン作成)

紙テープ(ガイド)

あけた2つ穴の両端をつなぐように紙テープを貼ります。これは、後の切断工程でまっすぐ切るためのガイドになります。

ミニルーターで穴と穴をつなぐように切断

ミニルーターでプラ鉢を切断

ミニルーターにダイヤモンドカッターを取り付け、テープの端に沿って穴と穴をつなぐように切断します。ダイヤモンドカッターのサイズは手持ちのものだと、直径30mmのものが一番使いやすかったです。

バリ取り・仕上げ

バリ取り

切断面のバリはヤスリを使うより、ハンダゴテを素早くスライドさせながら撫でたほうが簡単に除去できました。表面にできたバリはカッターで除去しました。

効率を求めグラインダーでスリット鉢を自作するまき

グラインダーでスリット鉢を自作

ミニルーターを使ってスリット穴を加工していましたが、細かい作業が多く、思った以上に手間がかかりました。そこで、より効率的に加工できる方法を試すために、グラインダーとオフセット砥石を使って加工してみることにしました。

砥石の選定

鉢にスリットを入れるためのグラインダー砥石の選び方

グラインダーの砥石には材料を切断する切断砥石と研磨するオフセット砥石があり、オフセット砥石には厚みが2~6mmのものがあるので、選ぶ厚みによって一回の加工で任意の幅のスリットを入れられることができるはずです。うまくいけば、ミニルーターで加工するより、段取りや加工の工程が少なくなり、スリットの加工が一気にできるため、作業時間を大幅に短縮できます。

ポリカーボネート・フェイスシールド

ただし、樹脂は柔らかいため、砥石が割れるリスクは低いものの、オフセット砥石は本来、金属やコンクリートなどを研削するための砥石であるため、樹脂の加工に使用するのは想定外の使い方になります。そのため、加工中はフェイスシールドを着用し、安全に配慮したうえで自己責任で行いました。

グラインダー(オフセット砥石)でプラ鉢に加工したスリット

実際に試してみた結果、任意の幅のスリットを素早く入れることができました。ただし、オフセット砥石で削る際、砥石の厚みより約1mmほど広いスリット幅になるため、希望するスリット幅より1mmほど薄い厚みのオフセット砥石を選定すると、狙い通りのスリット幅を加工しやすかったです。

加工する鉢の固定方法

グラインダーで鉢にスリットを入れる際、片手でグラインダーを持ち、もう片手で鉢を押さえると危険です。大きい鉢はクランプで固定することが難しかったので、鉢が動かないように5kg以上の重りを上に乗せれば、鉢を押さえる必要がなくなり、両手でグラインダーをしっかり持ちながら加工できました。

プラスチック用の切断砥石

あとでわかったことですが、FRP用やプラ用の切断砥石があるので、2~3mm幅のスリットを入れる場合は、プランターの樹脂素材に適したFRP用やプラ用の切断砥石を選んだほうがよかったかもしれません。これまで金属用の切断砥石で代用していましたが、専用のものを使うことで、安全かつよりスムーズに切断できるようです。

さらに通気性と排水性を高める簡単な工夫

自作 DAIM ブラックベース
鉢と受け皿が直接接触していると、排水穴から流れ出た水が滞留しやすくなり、水はけが悪くなり、根腐れすることもあるようです。せっかくに鉢底や側面にスリット加工しても、鉢の底が受け皿と密着していると、スリット穴の排水や通気性の効果が十分に発揮されません。

自作ブラックベースの作り方

そこで、排水性と通気性を良くするため、鉢の底に「下駄」を履かせることにしました。今回は2本の木材の中心に溝を掘り、組み合わせて十字五徳のような形状に加工し、それを鉢の下に設置しました。この方法なら、鉢全体を均等に支えることができるため安定感が増し、底面全体に十分な隙間を確保できます。

今回作成した下駄は鉢底にちょうど収まるサイズで加工しましたが、あとになってから「もっと長くしておけばよかった」と少し後悔しました。というのも、下駄の長さを長めに作っておけば、支柱を立てるための穴をあけることができたからです。背の高い植物やツル性の野菜などを育てる場合、支柱の安定感は重要なので、今後はその点も考慮して作ろうと思います。

この下駄を使用することで、水はスムーズに排出され、鉢の下に空気の流れもできるため、根腐れのリスクが下がることに期待したいです。実際に通気性と排水性を向上させる園芸アイテム(ブラックベース)も販売されているようです。ただし、床を汚したくないなどの理由で受け皿を使用している場合は、つかいにくいかもしれません。

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