保護メガネの特徴
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目を守る保護具
保護めがねは〔安全めがね〕などと言われ、一般的にDIYで使用する保護メガネは〔粉じん〕〔液体飛沫〕や〔飛来物〕から目を守ります。
熱や溶接の光から目を守るタイプもあります。
種類
保護めがねの種類を大別すると、『ゴグル型』と『スペクタクル型』があります。
保護めがねには、様々な種類や性能があるので、失明、視力低下、目の疲労などをおこさない様に、作業環境に適したタイプを選びましょう。
粉じんから目を守る
粉じんが大量に発生するような場所や電動工具を使用していると、粉じんが目にはいり目をあけていられないほど痛くなります。一般的なスペクタクル型の保護メガネだと、顔との密着性がないため隙間から粉じんがはいりこみ目が痛くなるのでゴグル型のものを選びましょう。長時間装着する場合は、曇り止め加工されたもや通気性のよいものがおすすめです。
液体微粒子
カバーグラスが貼れる-SP-17FT |
刷毛、ローラーなど一般的な塗装方法の場合はスペクタクル型のメガネでもよいと思います。吹き付け作業や、目にはいると危険性の高い薬品液体などを扱う場合は、ゴグル型の保護めがねを選びましょう。長時間装着する場合は、曇り止め加工されたものや、通気性のよいものを選びましょう。レンズが汚れるような塗装作業には、カバーグラスを取り替えられるタイプも有効です。
飛来物から目を守る
電動工具を使用している作業では、自分の体に何が向かって飛んでくるかわかりません。材料、折れた先端ビット、電動工具本体などが高速で飛来してくることがあります。釘打機のネイルがはねかえって、目に刺さると失明することもあります。
モーターが高回転している機械からは飛来物が高速で飛んでくるので、飛来物から目を守る場合は、日本工業規格(JIS)に合格した衝撃に強い(JIS T8147)の基準を満たした保護めがねを選びましょう。国家検定合格品でないものはレンズが弱く割れてしまう場合がありますし、普通のものより目が疲労しにくくなります。
JIS T8147やEN166とは?
JISとは日本工業規格の略称で、T8147はEN166は様々な耐性や構造の規定をクリアした保護めがねです。衝撃に強いだけでなくレンズは非常にクリアで歪みもないのでくっきりと物や背景が見えます。なので、長時間着用していても目が疲労しにくい設計になっています。
耐衝撃性の試験では、画像のような直径22mm・約44gの鋼球を、高さ1.27~1.30mの高さから落下させて、レンズやアイピースの縁が欠けたり、レンズがフレームから外れたりしない試験にクリアしています。EN166は、欧州の規格ですが、JIS T8147と同等の耐衝撃性があります。
安全上の注意
弾丸のように
飛来と言えばグラインダーの事故をよく耳にします。
最近ではベンチグラインダーの砥石が割れて、飛んできた砥石が体にあたり、亡くなった人のニュースを見ました。
人間のまぶたの反射神経は非常に速いですが、硬いものや先端の尖ったものがものすごい速さで飛んでくると、目を閉じていてもひとたまりもありません。
端材がノコ刃の横にたまるような大型機械の近くにいると、端材が飛んでくることがよくありました。
DIYの場合は、丸のこやスライド丸のこで材料を切断している際に、短い端材が飛んでいくこともあります。
刃がはいる位置には、切れ端をためないようにしましょう。
保護めがねを購入したきっかけ
私はトリマーの切削中にストレートビットが欠けて飛んでいったものが材料に突き刺さったのを見てから、保護めがねを装着するようなりました。
スペクタクル型は、脱着がスムーズに行えるので人気がありますが、作業中に外して適当な場所に置いたり、ポケットに入れておくと、電動工具や物にぶつかったり、何かの下敷きになってしまうと壊れやすいので、作業中に外した際は置いておく場所に注意しましょう。
ゴグル型はシリコンのように柔らかい素材なので壊れにくいですが、脱着がスムーズに行えないことと、暑苦しいときもあります。
飛来事故の発生状況と発生原因
厚生労働省の職場の安全サイトで、飛来事故の発生状況や原因そして対策をイラストつきで紹介しています。
●業種→(製造業)(建設業)
●事故の型→(飛来、落下)
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_FND.aspx