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面取りカッターの選び方

面取りカッターとは?

特徴

面取りカッターは、穴をあけた際にでるバリをとったり、木ネジ(ビス)の頭がでないように皿を取る加工をすることができます。
刃の材質には鋼、ハイス、超硬チップなどがあり、材料が柔らかい針葉樹などであれば鋼で十分です。
堅木、樹脂、軽金属など材料が硬いものであれば、ハイスや超硬チップの刃がついたものを使いましょう。

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バリ取り

面取り加工とバリ取り

穴の縁を面取りカッターで軽く面取りすることにより、バリをスムーズに処理することができ、見た目もきれいに仕上がります。
どんな素材でも、ドリルビットで穴をあけると穴の縁にバリやカエリが発生します。
このバリを処理しなければ、肌触りや見た目も悪くなります。
バリがひどいと、手でひっかいたり、トゲが刺ささったり、怪我をする恐れもあります。
ボディが樹脂、木、金属、なんでもかまいませんが、安価な製品を購入したときに穴の開いている付近がザラザラしたり引っかかるような感じがした経験はありませんか?
あれはバリが取られていないか、バリの処理がきちんとおこなわれていないからです。

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皿もみ

皿取り(皿もみ)

面取りカッターで深めに削り取ることにより、皿取り(皿もみ)をすることもできます。
皿取りとは、ビスの皿頭を沈めるために円錐のスペースをつくることです。
皿取りされていない木材やアルミなどにビスを締めこむと、表面が硬いためビスの頭が表面からはみでてしまいます。
サッシや床からネジ頭がはみでていると、見栄えも悪くなり、怪我をする恐れもあります。
また、皿もみしていない状態から、電動工具で力づくにビスを締めこんだ場合、材料にヒビがはいったり割れたりすることがあります。

皿ネジの皿頭

面取りカッターで皿取り加工をすることにより、ビスの皿頭がピッタリとおさまるスペースができます。
皿をとってビスを締めこむと、木材のヒビや割れのトラブルがなくなり、ビスの頭もはみでないので見た目もきれいに仕上がります。

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皿取錐(下穴と面取りが同時におこなえる)

皿取り専用の錐も販売されており、中央に錐がついているので、皿取錐1つで下穴と皿取り加工が同時に行えます。
下穴をあける場合は、ビットを取り替える手間がはぶけるので作業が効率的になります。
また深めに皿取り加工をすると、ダボ(埋め木)で埋めこむことができるのでネジ頭を隠すことができます。

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埋木錐(ねじ頭を隠せる木栓が作れます)

皿取錐を販売している会社(スターエム)は埋木錐も販売しています。埋木錐をつかうと、端材などから木栓(ダボ・埋め木)をつくることができるので、埋木用で使うの木ダボや丸棒を買わずにすみます。
皿取錐で深く削った穴にダボを埋めることにより、ネジ頭を完全に隠すことができます。一般的に販売されているダボ(埋め木)は材質が限られていますが、同じ材料からダボをつくることができるので、埋めたところが目立ちにくくなりますし、端材も無駄なく使用することができます。

インパクトドライバーでつくる場合

インパクトドライバーでもダボをつくることは出来ますが、打撃がくわわるとダボが破損してしまうので、負荷がかからないようにゆっくり押し進めるようにします。


大西 コテのこ

木栓の埋め方と切り方

木栓は木目に沿って、先端の細いマイナスドライバーなどでこじれば簡単に折って取りだすことができます。
皿を取った箇所に木工ボンドを塗布します。
穴径と木栓のサイズはぴったりなので、木栓の縁(フチ)を玄翁などで叩き丸くして入れやすくしておきます。
木栓の頭を玄翁などで軽く叩きながら埋め込んでいきます。
木栓は木目の幅の近い端材などから作り、木栓と材料の木目をあわせて埋めると目立たなくなります。
木栓を埋め込んで、はみ出た部分はアサリの無い鋸で切断しないと、埋めた材料の表面に傷がつくので気をつけてください。
埋めた跡の表面は紙ヤスリや鉋を使って仕上げましょう。

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スターエム 皿取錐 埋木錐

動画

皿取錐で深めに皿取り加工を行った穴に、埋木錐でつくった木栓を埋めこんだ動画です。
左が市販で販売されているブナ材のダボで、右が同じ材料からつくったダボです。
コントラストをつけるためにあえて目立たせるデザインもありますが、目立たなくしたい場合は、同じ材料からつくったダボのほうが見た目がわかりにくくなります。

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コーススレッド-頭径

選び方のポイント

皿頭のネジにも様々な種類があり、それぞれネジの頭径が違います。
頭径とはネジの頭の直径です。
例えば頭径が8mmのコーススレッドで板同士を接合する場合、6mmの面取りカッターや皿取錐で皿取り加工をしても、コーススレッドの頭は8mmあるので、6mmの穴のスペースにおさまりません。
皿取錐や埋め木錐を購入する場合は、使うネジのサイズを考慮し余裕をもったサイズのものを選びましょう。
皿取錐や埋め木錐の種類やサイズが一目で分かる一覧表はこちらのページからどうぞ。

面取カッターの種類

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