地震や津波を耐えぬく隠れた知恵の輪
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)の基礎工事が終わり、鉄骨や足場を組んだときに真っ先に下から上がってくるのが鉄筋屋さん。なので、鉄筋屋さんの仕事を目にする機会がよくあった。
鉄筋工は床・柱・壁・天井など骨組みとなる鉄筋を組む作業をしており、ハッカーという鉄筋同士を縛る道具を使って、蜘蛛が巣をはるように鉄筋をスピーディかつ美しく組み上げていく。
鉄筋屋さんがハッカーを使って鉄筋を素早く縛るシーンに見とれて、ハッカーの使い方を教えてもらったことがあり、DIYでも使えると思ったのでハッカーで結束線を縛る方法をシェア。
実際にネット上ではDIYで鉄筋を組んで基礎を作る人や、猪や鹿などの害獣の侵入防止として鉄筋やワイヤーメッシュで柵を作る人も散見。慣れないハッカーを使って鉄筋を縛っているようだ。
結束線を縛る道具(ハッカー)
結束線や細い針金はペンチやL字の丸棒を使っても縛れるが、結束する箇所が多い場合は鉄筋屋さんが使っているハッカーの使用がおすすめ。実際にメッシュパネルなどをビニタイや細い針金でハッカーで固定したことがあるが、ペンチなどを使用するより効率よくしっかりと縛ることができた。
ハッカーは千円前後のものから1万円以上するものがあり、高価なものはベアリング入りでフック部分が滑らかに回転するようだ。しかし、DIYで使用するなら安価なもので十分で、自分も800円で購入したハッカーを使用しているが、油を注せば滑らかに回転するし、問題なく使用できている。
U字結束線の種類
鉄筋を結束するU字結束線は[鉄][メッキ][ステンレス]の3種類が販売されており、生地(鉄)は湿度が高くなるだけですぐに錆びるため、生コン打設以外の用途の場合、屋内外に関係なく使用を避けたい。
このため、屋内で使用する場合は錆びにくい[メッキ]か[ステンレス]が最適。雨風の当たる屋外で強度を低下させることなく、長く結束を維持したい場合は、迷わず[ステンレス]を選んだほうがよいだろう。
結束線の長さは350mmと450mmの2種類が用意されており、U字に折った状態だと半分の長さとなる。一般的にDIYで使用されるような鉄筋のような太さ(Φ10mm~13mm)だと、短い350mmで十分であった。
基本的な結束線の縛り方
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太い支柱に縛りつける方法(長さが足りない場合)
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