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工場扇とフロア扇の選び方


扇風機・サーキュレーター以上 クーラー未満

工業扇風機は家庭用扇風機に比べると、パワーがあり羽根のサイズも40cm以上と大きいので、風速や風量が家庭用扇風機とは比較にならないくらいの強さがあります。
風の強さは、弱モードでも家庭用扇風機の強モード以上の強さがあるので、強力な風を広範囲に送風させたい場合に最適です。
またサーキュレーターより風を遠くに送る能力もあるので、空気を循環させたい用途にも適しており、工場以外だけでなく様々な場所に設置されています。

一般的なものは羽根がオレンジ色・スタンドが三脚式になっており、高さを調整することができます。
写真のモデルは前部にダイヤルスイッチがありますが、一般的な製品は後部に風速の強さを調整できるボタンがありますが、オフタイマー機能などはありません。
騒音値の高い作業場所で使用していると作動音は気になりませんが、業務用扇風機なので一家庭用扇風機に比べると大きな風切音やモーター音がします。

涼風・サーキュレーション

  • 工場や倉庫などの作業場所 (涼風)
  • 空気の換気・循環 (送風)
  • 塗装や木材の乾燥 (送風)

工業扇は学校の教室と10代の頃に働いてたバイト先のこうばにありました。
学校は木造校舎が取り壊され、新しい校舎ができるまでの間、仮に建てられたプレハブ校舎で授業を受けていましたが、プレハブは断熱対策がされていないので、夏場の室内温度はかなり上昇していました。
そこで高温対策として、教室の後ろに工業扇(50cm↑羽根)が1台づつ置かれましたが、工業扇の風速や風量は非常に強く、これ1台で教室の生徒全員にに涼風を送ることができました。
また、教室・廊下・体育館の床をワックスがけした際も、早く乾燥させるために工場扇が使用されていました。

夏場のコウバは屋根がありましたが、常に体を動かしていたので、汗でTシャツが絞れるほど体温が暑くなっていました。しかし、作業をする場所や機械の前に工業扇(45cm羽根)が1つづ置かれてあったので、Tシャツが蒸れるほどの汗をかくことはありませんでした。
例え汗でびしょびしょになったとしても、工業扇の前で作業をしているとすぐに服が乾くほど強い風です。
ここでは、生材や消毒された木材の乾燥にも工場扇が使われていました。
壁掛け式のモデルも高い場所に設置されていて、体から5mほど離れていましたが涼しく作業していました。

風速消費電力電気代(1時間)
弱モード111W2.88円
中モード67W1.74円
強モード56W1.45円
OPF-45S の場合

気になる電気代(消費電力)

メーカーや地域によって消費電力が異なるので、電気代も若干変わってきますが、どのメーカーも強モードで100W前後の消費電力があります。
家庭用扇風機に比べると消費電力が高いですが、100Wの扇風機を1時間使用すると、1日あたりの電気代は約2.6円かかります。
毎日10時間〔強モード〕で使用した場合、一ヶ月あたりの電気代は777円程なので思ったより高くありません。
工場扇の性能比較表では、の風速・風量以外に1時間使用時の電気代もまとめているので選び方の参考になれば幸いです。

大型扇風機の種類

大型扇風機の種類

  • 工場扇
  • フロア扇
  • ビッグファン

羽根のサイズ
大型の扇風機には、〔工場扇〕〔フロア扇〕〔ビッグファン〕の三種類があります。
〔工場扇〕と〔フロア扇〕の羽根のサイズは、ほとんどのモデルが45cm以上あります。
サイズは羽根全体の直径を表しており、家庭用扇風機が(30cm前後)サーキュレーターが(20cm前後)です。
ビッグファンは、羽根が60cm以上もあり、かなり音が大きいので家庭で使うのは難しいかもしれません。

工場扇とフロア扇の種類

  • 三脚タイプ ・・・脚が三脚になっていて背が高い。
  • 床置きタイプ ・・・背が低く倒れにくい。首振り機能がないモデルあり。
  • 壁掛けタイプ ・・・壁に取り付けることができます。
  • キャスタータイプ ・・・脚に車輪がついているので移動に便利。


工場扇やフロア扇には、上記の4種類のタイプがあります。
一般的なスタンド型は、首振り機能と上下に高さを調整できる利点がありますが、太い角材やリフトにぶつかると倒れやすく、場所をとる欠点もあります。(足の開きが広いものは倒れにくい。)
床置型は背が低く場所をとらず、上下の角度を変えられるので、下から上方向に風を送れる利点がありますが、ほとんどのモデルに首振り機能がありません。
背中のモーター部が家庭用扇風機のように凸になっており、つまみがついているモデルは、首振り機能が備わっています。
作業環境や用途にあったタイプを選びましょう。

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羽根の種類

羽根の材質

工場扇は樹脂製のオレンジ色の羽根が特長的ですが、アルミ製の羽根のモデルもあります。
〔フロア扇〕も羽根がアルミ製になっているモデルがあり、羽根がアルミ製だと蒸気や油煙の多い場所にも適しています。
家庭などで使う場合で、オレンジの羽根のデザインが気に入らない場合は、フロア扇を選ぶのもありだと思います。
羽根がオレンジ色なのは、大きな物を運んだり、リフトが出入りする工場や倉庫などで使用されるので、本体にぶつけないように目立たせる目的があります。

3枚羽根と多枚羽根の違い。

工場扇やフロア扇を見ていると、羽根の枚数が3枚や4枚のモデルがあります。
最近では、6枚羽根という多枚羽根モデルも販売されています。
昔の一般家庭用の扇風機は3枚羽根が主流でしたが、現在は5枚以上の扇風機が主流になっています。
羽根の枚数によって、風の特徴がかわります。

3枚羽根

風のイメージ

3枚羽根

羽根の枚数が少ないと、1つの羽根から生み出される風の塊が大きくなり、風の発生間隔が広くなります。
この風は遠くまで届きますが、肌当たりが強くなり、風切音が大きくなるので、リラックスしたい時などに当たると不快に感じる風です。
しかし、熱い作業現場だと風の当たり方や騒音はあまり気にならないかと思います。

多枚羽根

風のイメージ

多枚羽根

羽根の枚数が多くなるほど、1つの羽根から生み出される風の塊が小さくなり、風の発生間隔が狭くなります。
風の塊が小さく発生間隔が狭い風だと、風当たりが柔らかくなり、絶え間なく風が体に当たっている状態になるので、自然な風に近く涼しく感じます。
羽根の枚数が多いと風切音や振動が小さくなりますが、遠くまで届かない欠点もあります。
しかし一般的な扇風機に比べると、工場扇は羽根が大きくパワーが強いので、4枚羽根でも十分な風速や風量が得られます。
因みに45cm(4枚羽根)だと、5m近く離れていても涼しい風を感じます。

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モーターの種類

コンプレッサー・ブロワー・エアー缶などを使用すれば簡単に吹き飛ばせます。

工場扇の開放式と全閉式の違い

工場扇やフロア扇には、開放式モーターと全閉式モーターの2種類があります。

開放式モーター

上の写真の扇風機の様にモーター内部のコイルが露出した状態になっているので、外気を直接吸い込み、モーターの熱を冷やす冷却効果があります。
しかし、外気を吸い込む際にチリ・埃(粉塵)なども一緒に吸い込んでしまうので、定期的にモーター部に付着した埃などを取り除くメンテナンスの必要があります。
モーターカバーは簡単にはずすことができ、当サイトでも紹介しているブロワーなどを使用すると、内部に貯まった埃や粉塵などを安易に取り除くことが可能です。(エアー缶・ブロワー・コンプレッサー等)

全閉式モーター

開放式モーターと違い、モーター内部のコイルがおらず密閉式になっています。
密閉式になっているとチリ・埃や油気の進入を防ぐので、定期的に必要なメンテナンス(掃除)が不要になります。
過酷な作業場所で仕様する場合は、全閉式モーターのほうが適しています。

大鋸屑や木粉(粉塵)が舞う環境でも、全閉式モーターは適していますが、開放式モーターの扇風機を使ってはいけないということではありません。
全閉式のタイプは価格が割高になりますし、開放式は冷却効果が高くなるので、それぞれの欠点や利点の兼ね合いを考慮すると、どちらの方が適しているという観点は人によって変わります。
粉塵が舞うような〔製材所〕や〔鉄工所〕などの作業場所でも開放式モーターのタイプが置かれているのを見かけたこともあります。

工場扇の性能比較表

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