初心者でも安心!便器を外さずにクッションフロアを貼り替える流れ
- トイレの床が古くなって見た目が気になるけど、便器を外すのは難しそう
- できれば業者に頼まず、自分で安くリフォームしてみたい
- DIY初心者でも挑戦できる方法があれば知りたい!
トイレ交換したついでにトイレ床のクッションフロア貼り替えに初挑戦しました。最初は「便器を外さないとできないのでは?」と思って不安もありましたが、実際にやってみると工夫次第で初心者でも十分に施工できることが分かりました。
この記事では、はじめて挑戦したからこそ分かった注意点や手順を、できるだけ分かりやすくまとめています。必要な道具の準備から、床材のカットのコツ、仕上がりをきれいに見せるポイントまでを紹介します。
これからトイレの床を自分でリフォームしたいと思っている方も、この記事を読めば「便器を外さずにクッションフロアを貼り替える流れ」がイメージでき、安心して施工に取り組めるはずです。
新聞紙で型紙を作る
プロは直接カットできるが初心者には難しい
内装屋さんのプロはクッションフロアを床に敷きながらカットしていきますが、これは長年の経験で便器まわりの曲線や壁際のクセを読み取りながら、寸分の狂いなく刃を走らせられるからこそできる技です。少しのズレも許されないため、初心者で不器用な私が同じやり方を真似すると隙間が空いたり、逆に切りすぎてしまって取り返しがつかなくなることもあります。
一方で、新聞紙で型紙を作る方法なら、失敗しても何度でもやり直せるので安心です。実際にやってみて感じたのは「クッションフロアを無駄にしないための保険」としても有効だということ。便器まわりや壁際は一度切り損ねると目立ってしまったり、買い直しになってしまいますが、型紙を先に作っておけばそのリスクを大きく減らせます。
新聞紙を床に敷き詰める
トイレ床の四隅や壁から新聞紙を敷き詰めていき、床の形に沿うように重ねて貼り合わせます。狭いトイレでこの作業をしていると、新聞紙を踏んだときに微妙にズレていくので、ずれないように木片などの重しを置きながらテープで繋ぎ合わせていくと失敗しにくくなります。
便器まわりの曲線部分は、大きな新聞紙ではうまく沿わせられません。そのため、部分ごとに新聞紙を小さく切って当てはめていくのがおすすめです。1枚で一気に型を取ろうとするよりも、細かく合わせていった方が誤差を修正しやすく、仕上がりもきれいになります。最初はマスキングテープを手でちぎって繋ぎ合わせていましたが、テープを切る工程が何度も繰り返されるため、途中からセロテープカッター台に切り替えたところ、作業効率が大きく向上しました。
すべての新聞紙をテープで繋ぎ合わせたら、そのままでは便器から抜けなくなり外せなくなります。そこでトイレの横側に切れ目を入れ、型紙をトイレから外します。外した型紙は平らな場所に広げ、切れ目をテープで繋ぎ直して一枚に戻します。
クッションフロアの選び方
クッションフロアは、楽天市場やヤフーショッピングに出店している壁紙屋本舗さんで販売されている、10cm(108円)のタイル柄(HM-1116)を注文しました。ここでは10cm単位での切り売りに対応しており、必要な長さだけ購入できるのが魅力です。無駄が出にくく、コストを抑えたいDIYにはぴったりです。
壁紙屋本舗さんのクッションフロアには大きく分けて「住宅用」と「土足用」があります。わたしが購入した住宅用は価格が手頃で扱いやすい反面、家具の重みでへこみやすく、ペットの爪などによるひっかきキズもつきやすいのが難点です。
一方、土足用は表面が強化されており、家具を置いてもへこみにくく、ペットを飼っている家庭でも安心して使えます。見た目はどちらも似ていますが、耐久性を重視するなら表面強化タイプの土足用クッションフロアがおすすめです。日常的に椅子を動かす場所や、掃除を頻繁に行うスペースでも長くきれいな状態を保てます。
クッションフロアについた汚れは除去しにくいので、色選びも重要でした。ホワイト系のクッションフロアは清潔感があり明るい印象になりますが、こすれたような汚れが除去しにくく、目立ちやすい傾向がありました。そのため、汚れや黒ずみの蓄積が気になる場合や、使用頻度の高い場所に貼る場合は、汚れが目立ちにくいグレーやブラウンなどの濃い色味を選んだほうが無難だと感じました。
型をクッションフロアに写す
クッションフロア表面を油性ペンでなぞると、はみ出たペン跡が残りやすいので、必ず裏面に型紙を置いて線を写します。トイレの床は長方形の様な対称形だったとしても、左右が正確な対称だとは限らず、わずかなmm単位のズレがあるため、新聞紙も裏返してクッションフロアの裏面に重ねたほうがよいでしょう。これにより、床で取った型が正しく反映され、左右が逆になる心配もありません。
新聞紙は薄くて柔らかいため、鉛筆やペンで線を引こうとするとヨレたりズレたりして正確に印をつけにくかったです。そのため、木片などの重石を置いて新聞紙が動かないようにしながら、太い油性マジックを使い、新聞紙の端を少しはみ出すように塗っていきました。こうすると、はみ出したインクがクッションフロアの裏面に直接つくことで、新聞紙をはがしたあとに外周の境界線がくっきり残ります。その線を目安にカットすれば、正確に床の形を写し取ることができます。
クッションフロアを切る
クッションフロアの裏面には、太い油性マジックのはみ出し部分が残り、外周の線ではなく境界帯のような跡が出ます。その境界の外側ギリギリを目安にカットしていきます。壁沿いなどの直線部分はカッターと定規を使うと精度が高くカットでき、便器の足元などの曲線部分はハサミで少しずつ形を合わせながら切るときれいに仕上がります。
便器まわりをドーナツ状に切ってしまうと、トイレの床に敷き込むことができません。そこで、見えにくく目立たない位置に一箇所だけ切り込みを入れ、そこからクッションフロアを広げて敷き込みます。切り込みは便器の背面側に入れると、普段目に入らないので目立ちません。
両面テープを床に貼る
クッションフロアをボンドで全面接着する方法はしっかり固定できそうですが、後からクッションフロアを剥がすときに下地まで一緒に剥がれてしまいそうです。また床を張り替える日が来るかもしれないので、今回はニトムズのクッションフロア用両面テープで固定することにしました。
クッションフロアは温度や湿度の変化や歩行により伸縮するめ、「波打ち」「浮き」「突っ張り」が起きないように、両面テープを四辺の周囲と便器周りをぐるりと一周貼るだけでなく、さらに30cm間隔で格子状(井桁状)に両面テープを貼ったほうがよさそうでした。
クッションフロアを床に貼る
クッションフロアは手前(扉側)から奥に向かって敷いていったほうが貼りやすいですが、クッションフロアを敷く前に、両面テープの剥離紙をすべてはがしてしまったので、位置合わせが難しくなったり、貼り直しがしにくくなりました。そのため、剥離紙を3分の1ずつほどはがし、位置を確認しながら少しずつ貼り進めていく方法のほうが作業しやすかったと思います。
用意する必要はありませんが、撫で刷毛やジョイントローラーなどの壁紙用ツールがあると、クッションフロアを下地にしっかり密着させる作業がしやすくなります。専用の道具がなくても、雑巾や下敷きなど家にあるもので代用できるため、無理に買いそろえる必要はありません。
クッションフロアの隙間を埋める
クッションフロアを敷き終えたあと、壁際にわずかにできた隙間は、DIY感が出て仕上がりがやや雑に見えてしまううえ、汚れや水分が入り込みやすくなります。そこで、ジョイントコーク(ホワイト)を使って隙間を埋めました。
ジョイントコークA | ツヤがあり 伸縮性が高くてひび割れにくい |
ジョイントコークM | マットな感じ 乾くとサラッとしており埃が付きにくい |
ジョイントコークの種類は「A」と「M」があり、上記の様な特徴があります。トイレは意外と埃が溜まりやすい場所なので、表面がべとつかず、埃が付着しにくいマットな仕上がりになるジョイントコークMを選びました。
ジョイントコークはノズルが細いので、シリコンシーラントのようにマスキングテープで養生する必要はなく、隙間に直接充填して指でなじませるだけで簡単に仕上がります。失敗しても乾く前であれば拭き取ってやり直せるので初心者でも安心でした。わたしは使い捨てのテーブルフキンを指に覆い、軽く拭き取りながらきれいに整えました。
次の日、便器の根元まわりに充填したジョイントコーク部分に小さな穴がところどころあいていました。水分を含んだパテみたいなものなので、厚く盛ったり、奥まで入りきっていない場合、乾く過程でわずかに体積が減少し、表面だけが沈み込み、小さな穴が開いたのかもしれません。対策は乾燥後にもう一度、上から少量を薄く重ね塗りすれば目立たなくなりました。
1か月使用後の状態レポート(クッションフロアの浮き・反りはなし)
クッションフロアをトイレの床に貼りつけて一ヶ月以上が経過しましたが、反りや浮きは一切見られません。使用した両面テープも厚みが薄いため、貼り付け部分が浮き出ることもありませんでした。やや潔癖気味なので使用後は毎回拭き掃除をしていますが、ジョイントコークが剥がれたりすることもなく、しっかりと密着しています。
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