ネックカラーでは首を守れない
猫にネックカラーを着用する主な目的は、傷口や皮膚トラブルを悪化させないための物理的な保護にあります。たとえば、どこかで首元を切ってしまい縫合処置を受けた場合、猫は違和感から無意識に傷を舐めたり掻いたりしてしまいます。その結果、せっかく処置した傷が開いたり、出血や感染のリスクが高まるため、直接触れられないようにする必要があります。
また、アレルギー性皮膚炎などで強いかゆみが出るケースでは、猫が過剰に掻き続けてしまい、皮膚がボロボロになったり毛が抜けてしまったりすることもあります。その他にかさぶたを無理に剥がして出血を繰り返すなど、自然治癒を妨げる行動を防ぐ役割も担っています。
ただし、実際に使ってみると、いくつかの問題が生じやすいのも正直なところ。まず綿素材は耐久性に難があり、2〜3回洗濯しただけで首周りのフィット感が緩くなり、結果として猫が患部を引っかいて再び出血するケースがあります。
耐久性があるデニム生地も販売されていますが、縁がめくれ上がったり、裾側のすき間から後ろ足を差し込んで首元を掻いてしまうこともあり、本来の保護機能を十分に果たせなくなることもありました。
この記事ではそういった欠点を解消したネックカラーを古着と安価な猫服を使って簡単に自作する方法を解説しています。実際にうちの猫も、せっかく治りかけていた傷口のかさぶたを剥がしてしまい、回復が長引いていましたが、エリザベスカラーよりストレスなく着用でき、経済的にも負担を抑えながらきれいに傷口を治すことができました。
猫用ネックカラーの作り方
まず、不要になった伸縮性があるリブ袖のトレーナーや、裾リブのパンツを用意します。古着がない場合は市販のネックカラーを使用しますが、耐久性の高いデニムタイプを選定することをおすすめします。今回は着なくなったトレーナーを使用しました。
トレーナーの袖口をハサミで切り取ります。後で調整できるため、失敗しないようにやや長めにカットするのがポイントです。今回は18cmで切りました。
次に季節に応じた猫用の服を用意します。猫服の種類は脱げにくいタンクトップがおすすめです。着丈(首から尻尾の手前まで)でサイズを選べばサイズ選びで失敗しません。今回は暖かくなってきたため、薄手のペットウェアを使用しました。
タンクトップと切った袖口を裏返して、襟と袖口を重ね合わせます。
袖を襟から出す長さは首の長さよりも少し余裕を持たせて出すのがポイントで、長めに出しておくと垂れ下がりにくいので、うなじや喉元までしっかりカバーできます。
重ね合わせた位置が決まったら、安全ピンで固定するか、ミシンで縫い合わせます。今回は約40mmの安全ピンで固定しました。外れないか不安な場合は、ロック安全ピンを使用すると安心です。ただし、通常の安全ピンでも外れたことはありませんでした。
首元を掻く足が隙間から入らないように、両肩・両脇・首元・喉元の計6箇所を固定します。
タンクトップと袖を安全ピンで止めたら、ひっくり返します。
タンクトップと袖口を一体化させた服を猫に着せます。頭→手の順で通すとストレスなく着せやすいです。
このように服と袖口が一体化しているため、下側がめくれたり、隙間から足を入れたりすることができません。そのため、胴に近い位置に傷があっても掻きむしられることはありませんでした。
また、袖口の長さにも余裕があり、ネックウォーマーのようにフィットするため、ずれ落ちることもありません。そのため、喉元やうなじなど首の上のほうにある傷口もしっかり保護できます。
暖かい時期に最適。さらに薄手のものもあるが、掻いたときに破れやすかった。
洗濯してるあいだに掻きむしられて傷口が広がったことがあったので予備で作ったもの。
冬に着用していたもの。コットン+ポリエステル素材なのですぐに破れると思ったが意外に長持ちした。
冬に着用していたもの。赤い部分は綿なので痛みやすい。耐久性の高いデニムといえど傷んでくるので、猫の爪切りはこまめにしたほうがよかった。この猫用スタイを買い替えるのをケチって作った次第。





![自作猫用ネックカラー(猫服[タンクトップ]を用意)](https://diytool.biz/wp-content/uploads/2026/05/000142876.jpg)




























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