刈払い作業やチェンソー作業で欠かせないフェイスシールドですが、私は木工で着用しています。そのきっかけは、昔、マキタのテーブルソー(2703)で樫木を切断していた際にキックバックが発生し、跳ねた木片が壁に突き刺さるのを目の当たりにしたことでした。
安全メガネを着用していても、目より下に硬い広葉樹の木片を被弾すれば、軽症では済まないと感じ、それ以来、材料や刃が割れる可能性のある電動工具を使用する際には、フェイスシールドを着用するようにしています。ちなみに、シールド素材のポリカーボネートはアクリルより割れにくく、耐衝撃性が50倍以上というデータもあります。
長年使ってみてわかったことですが、フェイスシールドのメリットは飛来物から顔全体をガードしてくれるだけではありません。メガネやゴーグルタイプと違い、密閉されていないので通気性がよく、汗をかいても曇りにくいメリットも存在します。また、視界が広く、周囲の状況を確認しやすいうえ、シールドを上下に動かせるので、すぐに視界を確保できる特長も持っています。
しかし、シールド(ポリカーボネート)の平面形状記憶が強いことに加え、留め具(フック・ストッパー)が緩くなったり、最初から遊びが強いものもあるため、使用前に取りつけを確認していても、ちょっとした衝撃や作業中に外れる欠点が存在します。
口コミを見ても、メーカーを問わず、この手のピンで固定するタイプは「縦にしたフックがすぐに緩み、横になってフェイス部分の端が外れる」といった指摘が多く見受けられました。
幸い、完全に外れるわけではなく、すぐに元に戻せるものの、「もう少ししっかり固定できれば…」と感じる方もいるのではないでしょうか。本記事では、フェイスシールドの外れやすい問題を解消するための簡単な改善策をご紹介します。ちょっとした工夫で、より快適かつ安心して作業できるようになります!
この留め具の名称は検索してもわかりませんでしたが、リベットで固定されているので、樹脂部分を割らないように注意しながら、リベット部分をペンチでやや強めに挟むことで、縦にしたフックがすぐに緩んで横になる遊びが改善されました。
玄能で軽く叩いても留め具が横になることはありませんでした。実際に着用して作業をしてみても、シールドの脱落が一切なくなり、作業を中断してつけ直すことがなくなりました。簡単な調整でここまで改善できるので、同じ問題に悩んでいる方は、破棄したり・買いかえる前に試してみる価値があると思います。
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