ドリルドライバでジュースの缶を高速回転させたい
アルコールストーブをアルミ缶で作る動画を視聴していると、缶の塗装を手作業で剥がすシーンをよく見かけます。最近、自分も送風式のウッドストーブを缶で自作していますが、手作業で塗装を剥がすと、多大な時間と労力が必要になります。そこで、缶を電動ドライバーに装着して回転させられる先端工具(ビット)を作ってみました。
作り方
350mlのアルミ缶を用意します。日本のアルミ缶は直径が66mm程度なので、どのメーカーのものでも問題ないと思います。
500mlのペットボトルを用意します。ペットボトルの外径は65〜70mm、厚みは0.34mmなので、微調整しやすいように、直径が66mmのアルミ缶より若干大きい67mmが最適です。私は外径が67mmの炭酸水のペットボトルを使用しました。
ペットボトルの底から60mmのところに印をつけます。
印をつけたところをハサミでカットします。
ペットボトルの底の中心に穴を開けます。いきなり大きな穴を開けるのは難しいので、錐で小さな穴を開けてからステップドリルで穴を広げました。
穴にM8の全ネジボトルを通してナットで締めつけます。
アルミ缶の外径とペットボトルの内径がシンデレラフィットするように、ビニールテープをペットボトルの内側に貼り付けて微調整すれば完成です。
ボルトは右ネジのため、ドリルドライバーを右回転させるとボルトが緩むことがあります。そのため、ボルトをしっかり固定するためには、ドリルドライバーを左回転で使用することが推奨します。
用途
本来の目的であるアルミ缶の塗装剥がしも効率良く行うことができました。中身が入っている状態のほうが作業しやすかったです。空研ぎの場合、全体の塗装を剥がす前に缶に穴が開いてしまうことがあったため、耐水ペーパーを使用した水研ぎが適切でした。耐水ペーパーの番手は#400以上を使用することで、穴が開くことはありませんでした。また、塗装を剥がした後は、コンパウンドを用いれば、簡単に光沢を出すことも可能でした。
缶胴と缶蓋は二重巻締によって接合されているため、蓋の上面を粗い布ヤスリに当てて回転させることで、効率的に蓋を外すことも可能でした。
氷の上で缶を回転させることによって急速冷却することも可能です。この目的で設計された「ChillBit」という製品が以前に販売されていましたが、現在は入手が困難な状態なようです。
動画
この記事「電動ドリルドライバーを使用してアルミ缶を回転させる先端工具を自作してみた」を解説した動画は、YouTubeで視聴することができます。動画では実際に缶を回転させているシーンも視聴できます。
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