中空層がある窓ガラスは断熱性が高い
暖房で暖めた熱の大部分が窓から逃げているため、最近の住宅の窓には熱を逃がしにくいペアガラスが採用されているようだ。従来の窓は一枚のガラスだったのに対し、ペアガラスは複数のガラスを組み合わせて中空層を作っているため、ガラス面を通り抜けようとする熱が少なくなり、断熱性と省エネ性が向上しているという。
単板ガラスにはプラダン+隙間テープが効果的
家の全ての窓を樹脂サッシ+複層ガラスに交換することは予算的に厳しいため、家中の窓ガラスに中空構造のプラダン(4mm)と断熱シート(E1540)を貼り、サッシ枠に隙間風をシャットアウトする隙間テープを貼ったところ、玄関・脱衣所の外かと思うほど寒さが軽減された。また、室内の暖気も逃げにくくなり、暖房効率が高まった。
プラダンを縦貼りすると空気が抜けやすい
しかし、空気は温度が高くなると質量が変わらないまま、体積が増えて密度が小さくなるため、暖かい空気は下から上へと移動する。プラダンや中空ポリカは空気層がトンネル状になっているため、縦にして窓に貼ると暖かい空気が早く抜けやすくなり、断熱効果が下がるようだ。
プラダンを横貼りして隙間を塞ぐと空気が移動しにくい
すこしでも断熱性能を高めるため、プラダンを横にして窓に貼り、隙間をテープやグルーガンで塞いでみたが、見栄えが悪くなってしまった。 そこで光から販売されている中空ポリカのフレームを保護するジョイナーをプラダンの隙間埋めに流用できるのか試してみた。
中空ポリカ用のジョイナーでプラダンの隙間を塞げるか試してみた
光-カタログ(プラスチック素材 参照)
購入したのは光から販売されている[コ型ジョイナー 4mm厚用(KTP-910K)]。同社から販売されているポリカ中空ボードのジョイントに使われるようだ。コ型は厚みが4mm用と6mm用が用意されており、厚み2mmのプラダンに使用したいので4mm用を選んだ。
プラダンの隙間は中空ポリカ用のジョイナーで美しく塞げた
プラダンは中空ポリカと違って手でぐにゃりと潰せるほど柔らかいので、ポリカーボネート樹脂製のジョイナーを使えるか不安だったが、問題なく差し込んで隙間を塞ぐことができた。
端から差し込まないとうまく差し込めないので注意(動画参照)
4mm用のコ型ジョイナーは2mm/4mmのプラダンに流用可能
KTP-910Kは4mm厚用だが、実際にポリカを差し込むアゴのサイズを測ってみると、手前の狭い部分は1.7mm前後なので、2mm厚のプラダンを差し込んで固定することも可能であった。
ジョイナーで隙間を塞いだことで得られるメリット
- 断熱性能が向上
- 塵・埃が入らない
- 四方強化でしなりにくい
ジョイナーで両端の隙間を塞いで気づいたことだが、プラダンは横貼りすると真ん中がしなってくるのだが、そのしなりが発生しなくなった。また、塵・埃・水が入りにくいので、浴室の窓にもプラダンを貼り付けようと考えている。ただし、浴室の窓にカビが発生しやすくなるかもしれないので、簡単に着脱できるように工夫が必要かもしれない。
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