管理人
頑固に錆びさせた鉄を回転バレル研磨機で落とせるのか検証を行ってみた。
使用する回転バレル研磨機はHuanyuが販売しているモデルの中で一番小型のKT6808(左)。中型サイズのKT2000(右)より、さらにコンパクトな設計になっているが、ワーク量が少ない場合はかわらいらしいサイズのKT6808でも十分だと感じた。
意図的に錆びさせた鉄筋や釘は、以前ウェットブラストの検証で使用したものなので、塩水につけてから約1年間放置したことになる。サンドブラストすればどんな錆も一瞬だろうが、コンプレッサーを起動しなければいけないうえ、ブースや砂を用意したりとおおがかりになるのがネックとなる。
錆取りで使用したメディアは粗目のセラミックメディア。細目のメディアでも錆は除去できるが、それなりに時間がかかる(多分1~2日はかかると思う)。ただ単に錆を落とす目的ならこのままでも問題ないが、光沢をだしたい場合はバレル研磨用のメディアを添加したり、回転速度を低速にしたほうがよかった。
晩頃にバレル研磨のスイッチをいれて、翌朝には表面の錆はざっとれていた。小型の回転バレル研磨機の連続使用時間はおそらく1~2時間のはずなので、そのまま寝てしまうとオーバーヒートしてしまうこともあり、コンセントタイマー(PT25)に接続して1時間ごとに15分間休ませる設定でバレル研磨した。
以前、古銭をバレル研磨したときもそうだったが、根が張った錆の金属表面は月面のようにクレーターだらけになっている。この深く侵食した錆にセラミックメディアをぶつけるのは困難なので、完全に錆を除去することはできていなかった。
前述した窪んだ部分の錆をパンチングするため、細長いステンレスピンを混ぜたスチールメディアに交換してバレル研磨。コンパウンドは光沢のでるNS ピンクコンパウンドを添加。
1mm以下のステンレスピンのおかげで窪み部分の錆も綺麗にすることができた。しかしながら、ここまで綺麗にするのに相当な時間がかかった。うっかりバレル研磨していたことを忘れて1週間以上は回っていたんじゃなかろうか。
古銭を鏡面にしたときもそうだったが、根の張った錆をバレル研磨で除去しようとすると相当時間がかかるため、効率を重視するのであれば、酸性の液体にドブ漬けして錆を溶かしてから、バレル研磨で仕上げたほうがよいだろう(恐らくセラミックメディア研磨後の状態の錆で、6~12時間で除去できると思います)。
–
錆落としの記事や動画ではよくサンポールが紹介されるが、個人的には粉末のクエン酸を混ぜた水溶液のほうがおすすめである。トイレ掃除用のサンポールと違い、水に薄めればトイレ以外の掃除にも使いやすいほかに、鍋の頑固な焦げも簡単に落とせるからだ。洗濯物にいれれば高い消臭効果も得られる。
–
クエン酸はサンポールほどPHは低くないものの、体感ではあきらかに米酢よりPHが低く、コーススレッドのメッキを一晩で溶かすほど強い酸性なので、デリケートなものをドブ漬けする場合はちょくちょく確認を行ったほうがよいだろう。
–
錆落としの記事や動画ではよくサンポールが紹介されるが、個人的には粉末のクエン酸を混ぜた水溶液のほうがおすすめである。トイレ掃除用のサンポールと違い、水に薄めればトイレ以外の掃除にも使いやすいほかに、鍋の頑固な焦げも簡単に落とせるからだ。洗濯物にいれれば高い消臭効果も得られる。
–
クエン酸はサンポールほどPHは低くないものの、体感ではあきらかに米酢よりPHが低く、コーススレッドのメッキを一晩で溶かすほど強い酸性なので、デリケートなものをドブ漬けする場合はちょくちょく確認を行ったほうがよいだろう。
コメント