回転バレル研磨機 KT6808とKT2000の研磨量の違い

KT6808とKT2000のサイズの違い ブログ

KT6808とKT2000のサイズの違い
回転バレル研磨機とは工作物の研磨作業を自動化する装置である。研磨槽の中に研磨石と工作物を入れて縦回転させることで、工作物は研磨石とぶつかりあい研磨加工される。基本的に金属、樹脂、石、ガラスなどの硬いワークに対応しており、研磨石(メディア)やコンパウンドを使い分けることで、バリ・カエリ取りから表面研磨の粗仕上・光沢仕上・鏡面仕上まで対応する。

回転バレル研磨機には色々なサイズが存在するが、家庭でも使いやすいのがHuanyuなどが販売している小型バレル研磨機である。この小型バレル研磨機の中にもさらに[小][中][大]のサイズが用意されており、今回、中型のKT2000に加え、新たに小型のKT6808を購入したので研磨槽の内寸と研磨量の比較をしてみた。

管理人
管理人

回転バレル研磨機を購入しようとしている人は、大型が60,000円前後と高額なため、買い求めやすい小型か中型にするかで迷う人が多いのではないだろうか。写真では研磨槽のサイズ感がわかりにくいので、ここでは研磨槽の内寸を測り、どれくらいの指輪を一度に研磨できるのか調べてみた。

KT6808とKT2000の本体サイズ

本体サイズ(土台)の違い

KT6808 サイズ KT2000
180mm 220mm
230mm 奥行き 270mm
100mm 高さ 120mm

研磨槽の下にある黒い本体は上記のサイズとなっており、KT6808は電話の親機より面積が少し大きいといった感じ。KT2000はそれよりも少し大きくなるが、どちらも一般家庭に設置できるサイズとなっており、重量も5~6kgなので力の弱い女性でも簡単に移動させることができる。

研磨槽(内寸)の違い

KT6808とKT2000の研磨槽の内寸

KT6808 内寸 KT2000
80mm 開口部直径 100mm
135mm 175mm
52mm 65mm
90mm 対辺 116mm

 

メディアの使用量の違い

KT6808とKT2000の研磨槽にはいるメディア量

基本的にスタンダードなセラミックメディアを使用する場合、研磨槽の1/3~1/4の量が必要となる。KT6808は1kgもあれば余るほどの量なのに対し、KT2000は1kgで1/4程しか満たなかった。良心的なショップではセラミックメディアは1kgから販売されているため、消耗品であるコンパウンドやメディアのランニングコストを抑えたい場合は小型のKT6808のほうが経済的である。

指輪をどれくらい回せるの?

KT6808の研磨量


指輪じたいは容器一杯に入れても回りそうだが、セラミックメディア1/3で一度にきちんと研磨できる量は50~100個くらいが能力値だと感じた。個人的には指輪くらいの大きさのワークを同時に100個研磨するなら、中型のKT2000を使うだろう。

KT2000の研磨量


KT6808と違い研磨槽が大きいので100個以上の指輪も入れても余裕があった。ただし、100個以上の指輪を投入する場合は、セラミックメディアの量は1/4から1/3まで増やしたほうが、効率よく研磨でそうであった。

打痕や圧痕の防止対策

スピードコントローラー

工作物の量が増えると工作物同士がぶつかったときに深い傷が入ったり、打痕のような凹み傷が入る場合がある。この対策として研磨槽の回転スピードを遅くしたいが、スピード1でもかなり速く回転するため、電圧を下げるスピードコントローラーを使って研磨槽の回転スピードを落としたほうがよいだろう。

コンセントタイマー

回転スピードを超低速にした場合、研磨スピードが低下するため、オーバーヒートを防ぐコンセントタイマーもあると便利だ。「1時間ごとに15分休ませる」or「15分ごとにON/OFFを繰り返す」設定にしておけば、常にスイッチを入れた状態でもモーターがオーバーヒートすることないため、外出中や就寝中にも自動化することが可能。

チップトン粉末コンパウンド FX-06

また、発泡作用の高いコンパウンドを添加することで、メディアやワーク同士がぶつかったときの衝撃を緩和させる効果もある。コンパウンドは必須だが、発泡作用がな低いコンパウンドしかない場合は中性洗剤を代用して、水に滑りや泡を発生させるとよいだろう。

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