電動工具のコード劣化を防ぐ!コルゲートチューブ活用法
電動工具のコードが劣化する原因
コード式の電動工具をハードな環境で使っていると、硬いコンクリートや資材などとコードの被覆が擦れて摩耗したり、作業員が踏みつけることで電線が断線したり、マルノコのような切断機で誤ってコードを切ってしまうことがあります。
さらに、断線によって工具が突然動かなくなると、作業の中断を余儀なくされ、作業効率の低下や工期の遅れにつながる可能性もあります。また、露出した導線に触れると感電のリスクが高まり、重大な事故につながる危険性もあります。
わたしも屋内で電動工具や木工機を使用していますが、コードが砥石やヤスリに触れて擦れたり、踏まれて被覆が傷んだり、誤って強く引っ張ってしまい断線することもありました。そこで今回は、こうしたトラブルを防ぐためのコルゲートチューブでコードを被せることにしました。
コルゲートチューブとは?
コルゲートチューブは、電線や配線をまとめて保護するケーブルハーネスの一種です。摩擦や衝撃、熱、湿気などから配線を守り、断線や劣化を防ぐ役割があります。自動車や産業機械の配線保護に広く使われるほか、オフィスや家庭でも配線整理や安全対策として活用されています。
サイズの選び方
コルゲートチューブにはさまざまなサイズがあり、コードの直径よりも内径が2~3mm大きいものを選ぶと、スムーズに収納できます。
私が使用したプロ用電動工具のコードは直径8mmでしたが、内径8mmのコルゲートチューブではぴったりすぎて被せにくく、コードが長いと取り付け作業が手間取りました。 内径10mmのものを選んだところ、収納がスムーズになり、作業も効率的に進められました。
色の選び方
使って気付いたことですが、コルゲートチューブの色は、使用環境や目的に応じて選ぶことが重要だと感じました。私はなにも考えずに緑を選びましたが、コードを擦れや踏みつけ、誤って切断するリスクがある場合は、視認性の高い「黄色」や「赤色」のほうが適しているでしょう。
ちなみに一般的に黒は耐候性に優れ屋外向き、白やグレーは室内配線に馴染みやすく、赤や黄色は作業現場での注意喚起に適しているようです。また、青や緑は配線の種類ごとに識別しやすくするために使われることも多いようです。
スリット加工されるものを選びたい
コルゲートチューブには、スリット加工が施されているものと、施されていないものがあります。スリット加工があるものは、最初から縦に割れているため、コードや電線を簡単に収納できます。
わたしが使用したのはスリット加工のないタイプだったため、コードを収納する際には自分でハサミでカットする必要がありました。カット用のガイドがあるため比較的まっすぐ切れますが、長い距離を切るとかなり手間がかかりました。ただ、多少曲がっても問題なく使用できたので、神経質にまっすぐ切る必要はありませんでした。
使用感想
本製品は適度な硬さがあり、コードを収納した状態だと、踏んだり、強い衝撃を与えても、割れたり変形することはありませんでした。コンクリートの床や屋外作業場など、過酷な環境でも問題なく使用できると感じました。また、未使用時には8の字巻きにできるため、コードと一緒にコンパクトに収納することも可能でした。
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