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ガスコンロの温度センサーを解除してみた【リンナイ KG35NBKR】

ガスコンロのセンサーを解除する装置 ブログ

Siセンサーの敏感な反応がストレス

ガスコンロの温度センサーの敏感な反応に悩まされる

安全性向上と引き換えに失われた調理の自由度

長年、我が家で使用していたリンナイのガスコンロだが、Siセンサーが誤作動するようになり、新しいガスコンロを購入することになった。新しく購入したものは同じリンナイ製の「KG35NBKR」というモデル。

新しいガスコンロを数ヶ月間使用してみたところ、以前のガスコンロと同様の問題が生じた。それは、調理をしている際にガスコンロの安全装置であるSiセンサーが過剰に反応し、ガスの供給を自動調整したり、火を消す安全機能が働いてしまうことだ。

このSiセンサーは火災事故の防止のため、2008年(平成20年)頃から、家庭用ガスこんろに法令で搭載が義務化された安全装置の様だ。実際にSiセンサーが全口義務化されて以降、ガスコンロが原因の火災件数は減ったようである。

安全装置としての正しさと調理体験としての違和感

Siセンサーが安全確保を目的として法令により義務化された背景については理解できる。一方で、実際に X(旧Twitter)上の投稿を見ていると、自分の様に調理中に火力が自動的に制御されることにより、意図した調理ができず、強いストレスを感じている利用者が少なからず存在することが確認できる。

また、市場にはSiセンサーの作動を遅らせ、比較的高い火力を維持しやすくすることを目的とした専用五徳が販売されていたり、料理によってはSiセンサーを搭載していないカセットコンロを使って調理を行う人も一定数いることから、調理の自由度を取り戻したい層は決して少数派ではないことがうかがえる。

これらの状況を踏まえると、現行のSiセンサー搭載ガスコンロは安全性を最優先した設計である一方で、調理の自由度や操作性とのバランスという点では、必ずしも最適解であったとは言い切れない側面があるように思われる。つまり、安全性を確保しつつも調理者の意図をより反映できる制御方法といった、使い勝手を過度に損なわない別の設計・機能の余地も存在していたのではないか、という疑問が残る。

※改造を推奨するものではありません

現行のSiセンサー設計はメーカーが恣意的に決めたものではなく、法令と責任構造の中で選ばれた結果である。使いにくさの原因をメーカー単独に求めても、根本的な解決にはつながりにくいため、自力でSiセンサーを解除することにした。

本記事は、ガスコンロに搭載されている安全装置(Siセンサー)の技術的な仕組みや挙動を検証・考察することを目的としたものであり、改造や調整、機能の無効化を推奨・容認するものではありません。

先述した通り、Siセンサーは法令により搭載が義務付けられている安全装置であり、これを改変・作動を遅らせる行為は、火災・一酸化炭素中毒等の重大事故につながる極めて危険な行為です。

また、そのような改造行為に起因して火災等が発生した場合、重大な過失による事故と判断され、保険金が支払われない可能性があることも指摘されています。

本記事に記載されている内容を参考にして、「機器の分解」「改造」「安全装置の機能変更や作動遅延を目的とした行為」を行うことは、絶対にしないでください。

本記事に記載されている内容は、あくまで情報提供および技術的考察を目的としたものであり、これを参考にして行われたいかなる行為についても、その実施および結果に関する責任はすべて当該行為を行った本人に帰属します。

過熱防止センサー対応の五徳を見送った理由

Siセンサー付きのガスコンロは、鍋底の温度が上がりすぎると自動で火力を落としたり消火したりする。そこで、社外品ではあるが、ガスコンロの温度調整を自由に設定できるように、過熱防止センサー対応の五徳なるものが販売されているようだ。

この補助五徳は、Siセンサーとの接触部分に水を溜めることができ、水が熱を吸収することで熱が直接伝わりにくくする構造になっているようだ。結果として、センサーが「過熱した」と判断するまでに時間がかかり、火力が落ちにくくなるという仕組み。

レビューを見ていると火力調整ができるようになったと喜びの口コミも多く見られるが、水がすぐに蒸発してしまい、結果的にSiセンサーが反応してしまうという批判的な意見も少なくない。特に、加熱時間が長くなる調理では、水の蒸発によって当初の効果が維持できず、途中から火力が落ちてしまうケースがあるようだ。

そのため、この補助五徳は万能な解決策というよりも、調理内容や加熱時間を選ぶ補助的な道具と捉えるのが現実的だろう。短時間で終わる調理であれば効果を実感しやすい一方、長時間高温を維持する必要がある調理では、期待どおりに機能しないと判断し購入を見送った。

新しいコンロで通用しなくなったSiセンサー対策方法

以前はちゃらりんこクックさんの動画を参考にし、針金を使って温度センサーと鍋底の接触をしないようにしていたが、新しいコンロはバネが強くてバーナーキャップを持ち上げてしまうようになり、この方法は使えなくなってしまった。また、着脱にちょっとした一手間がかかったり、固定が確実ではないため外れたすることもネックであった。

【備忘録】温度センサーを取り外す手順


ガスコンロのSiセンサーを解除するため、センサーを取り外すとガスの火がすぐ消えるようになった。そこで、センサーを高温にならない位置に移動させる方法をとることに。温度センサーをあとで元に戻すことがあるかもしれないので、再組み立てがスムーズに行えるように備忘録として撮影しながら分解を行った。
リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(バーナーキャップの取り外し)

左右のバーナーキャップを取り外す。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(天板の取り外し方1)

天板の両サイドのネジを取り外す(4個所)。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(天板の取り外し方2)

グリルの排気口カバーにあるネジを取り外す(2箇所)

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(天板を取り外したところ)

天板を取り外す。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(着火装置の土台の取り外し)

着火装置の土台を取り外す(後ろ側にツメあり)。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(ガスバーナーの取り外し)

ガスバーナーを取り外す。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(温度センサーを固定している金具の取り外し)

温度センサーを固定している金具を取り外す(ネジ1箇所)。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(金具から温度センサーを取り外す)

金具から温度センサーを取り外す(ネジ1箇所)。

リンナイ ガスコンロ[KG35NBKR]の温度センサーの取り外し方(温度センサーを取り外す)

温度センサーを高温になりにくい隅に置く。

アルミ缶を使用したセンサー反応遅延装置

左のコンロは温度センサーを取り外さなかったが、特に炒め物をするときに温度センサーが邪魔になることもあるので、温度センサーの反応を遅らせるための工夫を施した。以前はちゃらりんこクックさんの動画を参考にし、針金を使用して温度センサーが鍋の底に直接触れないようにしていたが、新しいコンロはバーナーキャップを持ち上げてしまうほどバネが強いので、この方法ではうまくいかなくなった。そこで、バーナーキャップが持ち上がらないように、アルミ缶と釘を使って簡単な装置を作成。

アルミ缶を切る治具

アルミ缶をカッターやハサミなどを使って切断。

治具を使って輪切りにしたアルミ缶

DIYをしているとアルミ缶を素材や部品として使うことが多いため、ついでにアルミ缶をスムーズに輪切りにできる治具を作った。

輪切りにしたアルミ缶を切る

輪切りにしたアルミ缶を板状にするため、ハサミで垂直に切り込みを入れ長く切り取る。

丸棒でアルミ缶を平らにする

丸く曲がったアルミ缶を平らにするために、丸棒を使ってフラットな状態にする。

平らになったアルミ管

完全には平らではないものの、アルミ缶の丸まりのクセは取り除けた。

バーナーキャップの高さを測定

バーナーキャップの高さをノギスで測定。

アルミ缶をPカッターで切断

幅をバーナーキャップの高さに合わせてアルミ缶を切断。

切ったアルミ缶

余ったほうも使う。

丸めたアルミ管

バーナーキャップの高さに合わせて切ったアルミ板を小さく丸める。

丸めたアルミ板をバーナーキャップの中に挿入

バーナーキャップの中に挿入したアルミ板

丸めたアルミ板をバーナーキャップの中に差し込む。

余ったほうも丸めてバーナーキャップの中に差し込む。

穴をあける

余ったほうをバーナーキャップから抜いて穴をあける。最初に差し込んだアルミは捨てる。

ビスや釘や針金を差し込む

あけた穴に棒状の金属(釘・ビス・針金)などを差し込む。

ガスコンロの温度センサーを解除する道具

センサーが下がった状態のときに五徳の位置より高くなる場合はハサミで上側を切る。

ガスコンロに差し込んだところ

バーナーキャップをガスコンロに戻す。アルミの外径はバーナーキャップの穴経より小さいサイズで作っているので、バーナーキャップはセンサーのバネの力で持ち上がらない。

ガスコンロ(センサー解除装置なし)

▽アルミ缶なしの場合
温度センサーがフライパンや鍋の底に直接接触しており、調理器具の温度が安全範囲を超えると、ガスの供給量が自動で調整される。鍋に水が入っている場合はセンサーの反応はしにくくなるが、フライパンでの炒め物などでは火力が自動的に下がる場合がある。この機能は安全性を向上させ、ガスの使用を省エネルギー化するという利点がある、炒飯のように高火力が求められる料理を作る際には、この自動調整が不便に感じられることもあった。

ガスコンロ(センサー解除装置あり)

▽アルミ缶ありの場合
アルミ缶を差し込むと、センサーと鍋底の直接的な接触を避けることができる。これにより、調理器具の温度が安全範囲を超えた際にガスの供給量が自動で調整される機能の影響を受けにくくなる。ただし、この方法はセンサーの反応を遅らせることはできるが、センサーが全く反応しないわけではない。そのため、センサーの反応をさらに遅らせるための改良を予定。

アルミ缶を二重に巻いたセンサー解除装置

アルミ缶を二重にして作ったものは、センサーの反応をさらに遅らせることができた。この効果に基づき、さらなる効果を期待して、厚みのあるパイプを使用してつくることを検討中。

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