思い当たる節がありまくりなので、徒長を防ぐたために植物育成ライトなるものを購入してみた。このライトは、植物の光合成に重要な赤色と青色のLEDを組み合わせたライト。
類似商品が多数あるなか、この商品を選んだ理由は、デスクなどに簡単に挟むことができるクリップ式であり、さらに角度を自在に変えられるフレキシブルアームがついていたからだ。
また、複数の植物や色々な角度から、ピンポイントで照射できるようにライトが4灯になっているのも大きな魅力。
操作パネルからは、ON/OFF操作はもちろんのこと、4/8/12(時間)3種類のタイマー機能も備わっている。例えば12時間に設定すると、毎日自動で12時間ごとに電源をON/OFFしてくれるため、自分のようなずぼらな人間や、仕事や旅行などで外出する場合にも嬉しい機能。
リモコンも付属されており、先述した操作を離れた場所からも操作できる。
植物育成ライトの光には、植物の成長において必要となる赤色と青色を組み合わせており、パネルから赤色や青色を同時に点灯させる操作だけでなく、赤と青の1色だけを点灯させたり、光の波長を5段階に調整することが可能となっている。
一般的には赤と青を同時に12時間ほど照射し、残りの12時間は消灯することが大切だと言われているが、各色を交互に12時間ずつ照射することで、成長スピードが大きく向上したというデータもあるので、光の当て方を変えて成長の差を検証したい人にも嬉しい機能。
ライト数 | 充電器 | 照度 |
4灯 | USB充電器 5V/1A | 3,300Lux |
4灯 | USB充電器 5V/2A | 4,600Lux |
8灯 | USB充電器 5V/2A | 9,700Lux |
照度計で高さ20cmからの育成ライトの照度を測定すると上記の結果となった。晴れているときの照度は10万Luxになるので、太陽光に比べるとかなり物足りない感じだが、光補償点が低い植物なら4灯でも全く問題とならなかった(クレソンや大葉を育てている)。
ちなみに、高さを半分の10cmにすると照度は約2倍となった。また、5V1AのUSB充電器が熱くなるので、5V2AのUSB充電器に接続したところ、照度は約1,000LUX高くなった。照度を向上させたい場合は、5V2AのUSBに接続したり、9灯にするとよいだろう。
ライト数 | 高さ | 照度 |
部屋の照明 | – | 約1,000Lux |
投光器(LED) | 約50cm | 約10,000Lux |
投光器(LED) | 約40cm | 約15,000Lux |
投光器(LED) | 約30cm | 約24,000Lux |
投光器(LED) | 約20cm | 約42,000Lux |
投光器(LED) | 約10cm | 約72,000Lux |
投光器(LED) | 約00cm | 約130,000Lux |
ちなみに、作業部屋に設置している未来技術研究所の投光器の照度を測定したところ、50cmの距離でも軽く1万Luxを叩き出した。
照度は表面に当たる光量を表す数値なので、距離を近づけていけば照度は高くなり、晴天時の屋外の照度に匹敵する数値となった。
白色LEDは青色LEDと黄色蛍光体の組み合わせなので、植物を育てることは可能だろう。実際に同じモデルで多肉や水草を育てている動画やブログを見かけた。
植物育成ライトを照射しながら発芽させた大葉の苗である。これまではいくら工夫しても、ひょろ長い芽が発芽していたが、育成ライトを使うとこうも簡単に背丈が低く、茎もしっかりしている芽が生えるものかと感動。
大葉のほかにミニトマトも発芽させてみたが徒長していない。
結局、発芽した芽をベランダにだすとまた徒長するため、本葉が増えるまでは、背丈を低い状態にしながら育成ライトと液肥で成長させてみることに。前述したとおり、育成ライトは光の強さを調整できるため、徒長具合も調整することも可能。
完全に室内で育てたい場合は、植え替えや水やりなどの手間がかからない水耕栽培のほうがよかった。茎や枝の一部をカットして水に挿しておく挿し芽だと、一週間ほどで発根するので、簡単に株を増やすことも可能。ただし、土耕で育ったものに比べると香りが落ちる。
ミニトマトの苗も徒長せずにしっかり育った。今まで見てきたひょろ長い苗と違い、店に販売されているような苗と同じなので感動だ。
4灯だとベランダが日陰になったときの照度と同等なのだが、どういうわけか育成ライトを照射した大葉の苗は徒長することがなかった。ただし、光補償点が高い植物を育てる場合は、アルミシートなどで囲って照度をあげたほうがよいだろう。少しでも照度を上げたい場合は、アルミシートは前後左右の周りだけでなく、底面や天井も囲ったほうがよかった。
ヒヤシンスもダブルの花が咲き、部屋中にいい香りが充満した。ただし、水耕の場合、特に液肥を添加していると、苔がすぐに発生しやすいので、瓶に光が入らないようにアルミホイルなどを巻いたほうがよかった。
コメント