アルミ缶切断治具(1号機)
政府による思考盗聴から身を守るため、部屋の壁全体にアルミホイルを貼り、外部からの電磁波を遮断しています。しかし、最新の5G通信技術に関してはワクチンを1回でも打っていると、トップバリュのアルミホイルでは遮断力が落ちるという情報を得ました。5G波は従来の電磁波に比べると高周波で強力であるため、アルミホイルでの対策には限界があるようです。
この問題に対処するため、より強力な遮断方法として、厚みのあるアルミ板を使用することにしました。アルミ板はアルミホイルに比べると遮断能力が高く、5Gの電磁波を効果的に遮断できると噂されています。しかし、アルミ板を大量に用意すると費用がかさむため、代替案として空き缶を集めて自作することにしました。
大量のアルミ缶をアルミ板へと加工する過程は手間と労力を要しました。特にカッターの刃を板に固定し、缶を手で回転させる工程は多くの労力が必要です。そこで、アルミ缶を効率的に輪切りにできる専用の治具を自作することに決めたのです。
1号機の作り方
SPF(1×4材)の端材から、150mmの長さに2本切断しました。
切断した2枚の板を重ねて使用しますが、真ん中が凹むような形で反る木表を配置することが望ましいです。なぜなら、真ん中が膨らむ反り方をする木裏を底面にすると、不安定になりがたつきやすくなるためです。
切断した2枚の板をぴったりと重ね合わせ、四隅をスリムビスで固定しました。
重ね合わせた板にホールソーを使用し、空き缶をはめ込むための穴を開けます。穴の位置は板の左側に寄せます。垂直に大きな穴を開けるためには、あらかじめ小径のドリルビットで下穴を開けておくと作業がしやすくなります。
アルミ缶の直径は66mmです。軽い力で缶を回しやすくするため、穴を開ける際は缶がスムーズに収まるよう67mmの直径で穴を開けることが最適でした。メーカーによってはアルミ缶の直径が少し大きめの場合があったり、さらに缶からこぼれる水滴が木を膨張させると、穴の直径が狭まり、缶を回す際により強い力が必要になる可能性があります。そのため、穴の直径は缶より少し大きめにしたほうがよいです。
わたしは67mmのホールソーを購入せずに、既に持っていた65mmのホールソーを使用して穴を開け、その後スピンドルサンダーを使って穴の直径を2mm広げ、67mmに調整しました。
四隅に取り付けたスリムビスを緩めて抜き、重ね合わせていた板を分割します。
下側の板の上に、カッターの替刃(大サイズ)を置きます。替刃の端にあいている穴と、先述したビスを打ち込んだ穴に合わせて配置します。
カッターの刃が動かないように注意しながら、再び2枚の板を重ね合わせてビスで固定します。
締めつけたビスを緩めて、カッターの刃を軽い力でスライドできるように調整します。これは、カッターの刃を軽い力で動かせなければ、ゴムを使ってテンションをかけることができなくなるためです。
このくらいスカスカになるまでビスを緩めるとOKです。
下側の板の側面にナベ頭のネジを打ち込み、木とネジ頭の間にゴムを巻いてから締めつけます。
上側の板にゴムを引っ掛けるためのビスを打ち込みます。ゴムをしっかりと引っ掛けるため、ビスを最後まで打ち込まずに、頭を少し外側に出しておきます。
アルミ缶切断治具の使い方
アルミ缶を切る道具が完成しました。使用方法は、空き缶を穴に差し込み、カッターの刃が缶に接触するように閉じます。その後、カッターの刃にテンションをかけるために、輪ゴムを刃にかけてビスに引っ掛けます。この状態で空き缶を回転させながら、カッターの刃で切り込みを入れていきます。
空き缶を回転させても問題ないですが、空き缶に下方向の力を加えて固定し、治具自体を回転させる方が、切り込みを入れやすいです。板を長方形に切断し、穴を左側に寄せて開けているので、治具を回転させやすい設計になっています。
カッターの刃が貫通すると、卵のパックを潰した時のような音がします。この音がしたら、アルミ缶を回転させるのを止め、アルミ缶を穴から取り出します。アルミ缶に入れた切り込み付近を軽く押しながら回すことで、簡単に部分を切り離すことができます。
空き缶の両端を切る場合、一方の端を切り離してしまうと、残った側を治具に固定して回転させにくくなります。そのため、両端を切りたい場合は、一方の端を完全に切り離す前に、もう一方の端にも切り込みを入れます。
ホールソーでくり抜いた材をスペーサー代わりにすることで、切り込みを入れる位置を低くすることも可能です。アルミ缶の底部は5G波から身を守る甲冑の素材として利用できます。
5G波から身を守る壁と鎧の完成です。部屋をアルミ板で遮断してからというもの、目と頭を繋ぐ血管が詰まったような頭痛や、霧がかかったような視界が治りました。さらにアルミ缶の底部で作った思考盗聴から身を守る鎧は、頭上を通る飛行機の音も聞こえなくなりました。外出する際には、ちょっとした未来人気分を味わえて、周りの視線が気にならないほどです。しかも、これが意外と風通しが良くて快適。これからの季節、政府の思考盗聴対策としてだけでなく、夏場の日射し対策にも役立ちそうです。
ドリルドライバ装着式アルミ缶切断治具(2号機)
手動で回す治具を使用する際、ゴムのテンションを小さくすると切り口がキレイになる一方で、必要な回転数が増えるため作業の効率が低下します。一度に1つのアルミ缶を切る分には問題ないですが、複数のアルミ缶を連続して切ると、その反復動作が腕の疲労を招くだけでなく、作業に飽きてしまいストレスを感じるようになりました。
この問題を解決するために、従来の手で回す治具を改良し、ドリルドライバーで回せるように設計しました。この新しい治具を使うことで、アルミ缶を効率よく切断することが可能になりました。ドリルドライバーの使用により、物理的な労力を大幅に軽減し、複数のアルミ缶も素早く切断できるため、作業もストレスフリーになりました。
2号機の作り方
1号機と同様に、SPF 1×4の端材を使用してこの治具を製作しました。ただし、1号機とは異なり、この治具は手に持つ必要がないため、正方形の形状になるように切断しました。正方形の板は3枚で構成されており、アルミ缶を切断できるようにしつつ、ドリルドライバーに装着できるよう加工します。
上段と中段となる板の中心に空き缶をはめ込む穴を開けるため、これらの板をスリムビスで接合しました。
接合した2枚の板の中心にアルミ缶を差し込む穴をホールソーであけました。穴経はアルミ缶の直径より1mmほど大きい67mmが最適でした。67mmのホールソーを所持していないので、スピンドルサンダーで穴を広げました。
ビスで接合した2枚の板を切り離します。
下段になる板の中心に、M8ボルトの頭部が埋まる平らな底の穴を開けます。この様な座ぐり穴は『フォスナービット』、『座ぐりビット』、『ウェーブカッター』、『スペードドリルビット』を使用することで簡単に開けることができます。穴のサイズは使用するワッシャーの外形よりも少し大きめにすると良いです。
座ぐり穴の中心にM8ボルトを差し込むための、直径8mmの穴をあけます。
下段と中段を木工ボンドで接着します。
下段の四隅にもビスで接合した際の割れを防止するために下穴をあけておきます。
中段の下穴にワッシャーを3箇所置き、その状態で上段と中段+下段をスリムビスで接合します。ワッシャーはカッターの厚み(0.5mm)よりもやや厚いワッシャーが適していました。私はM5サイズで厚みが0.8mmのワッシャーを使用しました。
カッターの刃(大)の先が治具から飛び出さないサイズに折り、上段と中段となる板の間に差し込みます。カッターを固定する位置は、ビスを使用していない箇所にします。ビス用の下穴とカッターの穴が合うように調整するには、カッターに印をつけておくことで、穴の位置合わせが容易になります。
この記事や動画では、オルファさんが販売しているフッ素加工されたスピードブレードを使用していますが、相手材がアルミ(金属)ですと、フッ素はすぐに剥がれてしまうので、割安なカッター替刃(大)で十分でした。
位置が決まったらビスで固定します。刃が軽い力で板同士の隙間をスライドしない場合は、ネジを緩めて調整を行います。
上段に輪ゴムを固定するためのナベ頭のビスを打ちます。ビスを打つ位置は、カッターの刃を閉じた際にカッターの頭が飛び出すところがテンションをかけやすく最適でした。
締めつけているビスの頭が木に接触する前に、一般的なサイズ(#16)の輪ゴムをビスの軸にかけ、ビスを締めつけて輪ゴムを固定します。使用中に輪ゴムが切れるとカッターの刃が飛び出して危険ですので、輪ゴムが切れても飛び出さないように、保険として輪ゴムを2~4重にかけることが安全です(3重がおすすめ)。
下段にあけた穴にボルトを固定します。座ぐり穴をあけた面にM8のワッシャーとボルトを通し、裏面にはワッシャーとナットを通して、ナットをスパナで締めつけてしっかりと固定します。
輪ゴムをボルトにひっかければ、ドリルドライバーに装着できる治具の完成です。
2号機の使い方
治具の裏面から飛び出したボルトのネジ部をドリルチャックに装着します。
刃に油を塗ります。滑りをよくするためなので、どんな油でも問題はありませんでした。
ドリルドライバーの設定は、クラッチの効かないドリルモードにします。高速モードで負荷をかけながら低速で回しているとモーターが焼きつきやすいので、トルクの強い低速モードで使用します。また、正転(右回転)させるとボルトが緩みやすいので、必ず正逆転切替レバーを逆転(左回転)にして使用します。
カッターを引いた状態を保ち、アルミ缶を差し込みます。
アルミ缶を左手で固定しながら、ドリルドライバーのチャックを左回転させます。負荷がかかると貫通間際、カチッと音が鳴るとどこかが貫通した合図です。貫通した状態で回し続けると、アルミ缶が凹むのでカチッと音が鳴った瞬間にすぐに止めます。
普通サイズの輪ゴム4つで刃にテンションをかけると切断スピードが向上しますが、何の前兆もなく貫通することがあるので、個人的には前兆がわかる3重が最適でした。効率を重視する場合、慣れてからゴム4つにするといいでしょう。ちなみに、ゴム2つでも1分以内に貫通します。
空き缶の両端を切る場合、一方の端を切り離してしまうと、残った側を切る際に缶を手で固定することが難しくなります。他のアルミ缶を切り離した側に差し込むことで、空き缶がたわまずに、手でしっかりと固定しやすくなります。
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