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インパクトドライバーとの違い | 選ぶポイント | ネジ・ビス 締めつけ動画 |
インパクトドライバ |
選ぶポイントで最も重要なトルク
トルク | ネジやボルトを締め付ける強さ |
N・m | トルクの単位 |
トルクとは?
ドリルドライバーやインパクトドライバーのトルクとは、ネジやボルトを締めつける力のことをさします。トルクはNmやN・mという単位で記載されており、この数字が高ければ高いほど締めつける力が強くなります。
用途に応じたトルクを選びましょう
組み立て家具であれば小さいビスや細いビスで組み立てるので、トルクの低いモデルでも組み立てることが可能です。しかし、太く長い木ネジを厚みのある材料に締めつける作業では、ある程度トルクが必要になってきます。
長いビスを締めつけると強い負荷がかかるので、下で説明する締め付け能力を参考にして用途に応じたモデルを選ぶようにしましょう。締め付けられるトルクがなくても、あらかじめネジを締め付ける場所に下穴をあけておくことにより、負荷を低減されたりひび割れを抑える効果もあります。
大きい家具や建築物を施工する場合で、締め付け能力より長いビスを使用する場合は、非力で締め付けられない場合があるので、迷わずトルクの高いインパクトドライバーを選びましょう。各メーカーのドリルドライバー(機種)のトクルをまとめた電動ドライバーの性能比較表はこちらからどうぞ。
故障の原因
トルクの低いドリルドライバーで負荷のかかる太く長いビスを締めつけると、下穴を開けていてもモーターに大きな負担がかかります。締めつけ能力を大幅に超える長ビスなどを締めつけていると、モーターに大きな負荷がかかるので煙がでたり途中で止まってしまうこともあります。決められた連続作業時間を超えたり、モーターに負荷をかけすぎると故障の原因にもなるので気をつけましょう。
締め付け能力とは?
記載の仕方が違っても同じサイズ |
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国内の会社 | 締め付け能力 記載の仕方(例) |
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日立工機 | 木ネジ:Ø5.1×63L 機械ネジ: M6 |
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マキタ | 木ネジ:Ø5.1x63mm 小ネジ:M6 |
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リョービ | 木ネジ:5.1×63㎜ – |
最大締めつけ能力
最大締め付け能力を見ることにより、どれくらいのサイズのネジを締めつけられるのか目安にすることができるので、自分の作業用途に適切な電動工具なのか判断することができます。ドリルドライバーやインパクトドライバーには、商品説明欄や会社の公式HPに、ネジの最大締め付け能力が記載されています。木材には柔らかい木や硬い木があり、正確な数字ではありませんのであくまでも目安にしましょう。
木ねじの表記
木ねじは「コーススレッド」や「木ネジ」と記載されています。木ねじの最大締めつけ能力は各メーカーによって表記の仕方が変わっている場合があります。例えば「Ø5.1×63L」「Ø5.1x63mm」「5.1×63mm」などと記載されていますが、このサイズは全て同じサイズのネジです。
最大締めつけ能力が上のように記載されている場合、ネジの軸径が5.1mm、長さが63mmまでの木ネジを締めつけられる能力があります。しかし、最大締めつけ能力で説明したように、材料の硬さによって能力は変わってくるのであくまで目安としておきましょう。
小ねじの表記
電動工具を販売している会社の説明にある、〔小ねじ〕は〔機械ねじ〕と同じもの考えてください。〔小ねじ〕は〔木ねじ〕と違い、先端が尖っておらず、あらかじめナットやネジの溝がある場所に使うねじ(ボルト)のことです。
〔木ねじ〕と違い〔小ねじ〕はあらかじめメネジ(ネジ溝)のあるところをネジ(ボルト)が回転して進んでいくので最後の締めつけの際にしか強いトルクを必要としません。つまり、木ねじと違いどんなに軸の長い小ねじでも、最大締めつけ能力の軸径以下の〔小ねじ〕であれば、締めつけられることが可能となります。
Mとは?
Mとは、小ねじの軸径をあらわします。例えば、小ねじの締めつけ能力がM6と記載されていれば、ネジの軸径が6mm以下の〔小ねじ〕であれば、締めつけられる能力があるということになります。 小ねじの表記で説明したように、小ねじの場合は最後の締めつけ時にしかトルクを必要としないので、軸径が6mm以下の(小ねじ)であれば、長さがいくらあっても締めつけられることができます。
故障の原因
締めつけ能力に記載されている以上のサイズの〔木ねじ〕や〔小ねじ〕などを連続して締めこんでいると負荷がかかってしまい故障の原因となります。締めつけ能力内でも、大きな負荷がかかってる場合は、あらかじめ下穴を開けるようにしましょう。
特にDIY用モデルは、プロ用のモーターとは違い強い負荷に弱く壊れやすいので気をつけましょう。強い負荷をかけずに大切に使用すれば、廉価なDIY用モデルでも長く使用することができます。
クラッチ機能
クラッチ機能とは?
ドリルドライバーには、上で説明したトルク(締め付ける力)を調整する機能があります。クラッチ機能とは、このトルクを調整できる機能のことをさします。このクラッチ機能は、1979年頃にパナソニックが開発した機能で、現在 販売されているほとんどのドリルドライバーにはこの機能が搭載されています。
クラッチ機能があることにより、設定したトルクの強さに達すると「ガガガガッ」とクラッチがすべって制御されるので、ねじの締めつけすぎ防止になります。ラッチ機能があれば、ねじの十字溝がナメりにくくなり、 材料を潰したり・ヒビがはいりにくくなる利点もあります。
トルクの調整の仕方
ドリルチャックの後ろにあるダイヤルリングを回してトルク調整をおこないます。ダイヤルリングに表示されている数字はトルクの強さを現しています。ダイヤルリングを回して数字をメモリに合わせることにより、好みのトルク(締めつける強さ)に調整することができます。
クラッチ段階数が多いメリット
クラッチの調整段階数は少ないもので6~10前後、多いもので20段階以上のモデルもあります。クラッチ機能でトルク調整をすることにより、ねじ溝がなめにくくなり、材料を破損させずにビスやボルトを締めつけることが可能になるので、クラッチ段階数の多い機種のほうが、相手材に合わせて確実な締め付け調整ができるようになります。無段変速機能によってスピードの調整も行えるので、DIYであれば5~6しかないモデルでも問題ありません。
動画をつかったクラッチの説明 |
クラッチ5
0:01
上の動画はクラッチ5の状態で左の短いビスを締めつけることができました。次に右にある隣の長いビスを締めつけましたが、左のビスに比べ軸が長くなった分、締めつけ時に強い負荷がかかってしまいます。なので、クラッチ5では途中で設定した締めつけ力に達してしまい、クラッチが効いて最後まで締めつけることができなくなっています。
クラッチを11
0:13
次にクラッチを11にあげることにより締め付ける力もあがるので、クラッチを5から11に調整後は最後まで締めつけることができました。逆にクラッチ11で短いビスを締めこんだ場合、材料を潰してしまったりヒビがはいる可能性があるので、クラッチの数字を低くしてあげる必要があります。