溶接や接着剤を使わずにアルミ缶同士を接続する方法
ストーブだけでなく煙突やダクトも作りたくなる
YouTubeでは空き缶を使ってアルコールストーブ、ウッドストーブ、廃油ストーブを作る動画が非常に人気があります。それらを参考にして同じものを作る視聴者が、その延長でアルミ缶を使ってダクトや煙突のような長いパイプ状のものを作りたいと思うこともあるのではないでしょうか?
接着剤や溶接に頼らずにアルミ缶の接合したい
しかし、アルミ缶同士の接合方法を検索した際、接着剤や溶接を使った方法が主に紹介されているため、適切な道具を持っていない人や、これらの方法に馴染みがない人は断念してしまうことがあると思います。特に初心者やコストを抑えたい人は、さらに簡単で経済的な方法が求められます。
道具や予算に悩まないアルミ缶の接合方法
私は以前たくさんのアルミ缶を板状にしていく過程の中で、アルミ缶を使ってアルミ缶同士を接合する方法を見つけたので、接着剤や溶接を使わずにアルミ缶を接合する方法を紹介します。この方法ですと、道具や予算に悩むことなく、強度を必要としないアルミ缶の接合が簡単に行えます。
スリーブ接合法
先ずは、カッターやハサミなどを使い、アルミ缶の両端を切断し、アルミ缶同士を接合するスリーブをつくります。
余談ですが、過去に空き缶を輪切りにする加工を繰り返すのにストレスを感じたので、効率的かつ真っ直ぐに切断できる治具を作りました。治具の作り方はこちらの記事(アルミ缶を切断する治具)に記載しています。
このスリーブにアルミ缶をしっかりと押し込むことで摩擦力が働いて抜けにくくなります。
差し込み深さが約10mmまでですと、比較的簡単に引き抜くことができます。約20mmほど差し込んでしまうと、アルミ缶を無傷の状態で抜くことが困難になります。ただし、摩擦力が高まるため、強固な接合が得られます。
スリーブを2つ使い、アルミ缶を3本接合したものです。
スリーブを4つ使い、アルミ缶を5本接合したものです。スリーブに深く差し込んでいるので、繋げたアルミ缶の端を握りながら持ち上げたり、机に軽く叩きつけても、しなったり、抜け落ちることもありませんでした。
接合部の密閉性を確認するため、スリーブを差し込んだ状態で水を満杯にし、24時間放置しました。翌日確認したところ、水が減っていなかったため、液体や空気が漏れる心配はないと思います。
ただし、アルミ缶は薄くて非常に脆いため、接合部分が凹んだりすると、水漏れが発生しました。また、アルミニウムの融点である660.3°Cに近づくと曲がったり穴があくこともありました。
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