シリコンコーキング(こびりついた残りカス)剥がしに悪戦苦闘
キッチンや浴室のコーキングを交換するときは、専用のコーキングカッターを使えば古いコーキング本体は比較的簡単かつ綺麗に剥がせます。しかし、長年施工されていたコーキングは、壁やタイルの表面に薄い膜状の取り残し(薄皮・カス)が残ることが多く、ヘラやカッターで削り取っても完全に除去するにはかなりの時間と労力がかかりました。
この薄皮が残ったまま新しいコーキングを施工すると、密着性や仕上がりに影響する可能性があります。そこで本記事では、ヘラだけでは取り除きにくいコーキングの取り残しを、簡単かつ効率よく除去する方法を、実際の作業写真を交えながら詳しく解説します。
壁を再塗装するためにシリコーンを剥がす
実家の浴室のモルタル壁に塗られていたペンキが経年劣化で剥がれてきたため、自分で再塗装することにしました。しかし、壁際には古いコーキングが施工されており、そのままでは塗装できないため、まずはコーキングを撤去することにしました。
コーキングはがしカッターでは綺麗に剥がせない
コーキングを剥がす専用のカッターを使えば、製品紹介動画のように綺麗に剥がれるのを期待してましたが、そんなに甘ちょろいものではありませんでした。
長年密着していたコーキングは、専用カッターを使えば大まかにはとれますが、壁側に薄い膜状の取り残しカス(薄皮)が残ることが多く、この取り残しは金属製のヘラやカッターで刮いで落としてもなかなかきれいに除去できるものではありませんでした。
ちなみに、このような薄皮の除去を物理的に剥がすには、よく研いだ安価な蚤が比較的使いやすく感じました。しかし、壁面は完全に平坦ではないため、薄皮をすべて取り切ることは難しく、素材によっては傷がつきやすいのもネックです。
ゴムトレーサーやマルチツールで剥がしてみる
そこで電動工具の力を使って効率よく剥がすことにしました。まずはステッカーや両面テープの粘着剤を削り取るためのゴム製先端工具(ゴムトレーサー)をドリルドライバーに取り付けて試してみました。しかし、コーキングはゴムトレーサーでは効率よく削り取ることができず、期待したような効果は得られませんでした。
次に木製の丸棒をドリルドライバーのチャックに固定し、回転させながら摩擦で剥がし取る方法も試しましたが、コーキングを効率よくキレイに除去することはできませんでした。
さらに、マルチツールにスクレーパーブレードを装着して削り取る方法も試しましたが、振動だけでは薄く密着したコーキングを効率よく剥がすことはできず、この方法でも満足できる結果は得られませんでした。
シリコーン除去PRO スプレーでラップ漬けするとキレイに剥がせた
古いシリコーンコーキングをヘラやカッターだけで除去しようとすると、少しずつ削り取るしかなく、想像以上に忍耐と労力が必要です。少しでも作業を楽にできないかと思い、和気産業から販売されている「シリコーン除去PRO スプレー」を使って検証してみました。
ところが、口コミで見かける低評価レビューと同じように、スプレーを吹き付けてそのまま放置しただけでは、液剤が蒸発するだけでシリコーンコーキングはほとんど軟化せず、期待していたような除去効果は得られませんでした。
そこで、吹き付けた直後にラップで覆い、液剤が蒸発しないよう密閉した状態で約30分放置してから樹脂製のヘラでこそぎ落としてみたところ、シリコーンがしっかり軟化し、驚くほど簡単に除去することができました。ラップで覆うことで薬剤が長時間コーキングに接触し続け、浸透しやすくなったことが効果につながったと考えられます。
補足すると、ヘラより指の爪をつかったほうがこそぎ落としやすかったです。
ラベル剥がしスプレーでもキレイに剥がせて経済的
さらに比較のため、モノタロウで購入したモノタロウブランドのラベルはがしスプレーでも同じようにラップで30分ほど密閉して試したところ、残りカスが柔らかくなり、樹脂製のヘラでペリペリと気持ちよく剥がれるほど高い効果が確認できました。
灯油やマジックリンでも代用できるのか検証
・水素化精製重質ナフサ (石油):47.8%
・ブタン:29.8%
・プロパン:12.8%
・イソプロピルアルコール:8.7%
・d-リモネン:0.9%
ラベル剥がしスプレーの成分と、それぞれの含有量(濃度)は上記のとおりです。最も多く含まれている成分が水素化精製重質ナフサ(石油)だったため、「灯油でも同じような効果が得られるのでは?」と考え、刷毛でコーキングの残りカスに灯油を塗布したり、ラップで覆って約30分放置したりしてみました。しかし、シリコーン除去PROスプレーやラベル剥がしスプレーのように、コーキングが剥がしやすくなることはありませんでした。
その他にアルカリ性洗剤のマジックリンでも同じ方法を試しましたが、シリコーンコーキングが軟化したり剥離したりするような効果は見られず、薄皮の除去にはほとんど役立ちませんでした。
コーキングの残りカスを剥がすのに試行錯誤したまとめ
今回の検証からシリコーン除去剤は吹き付けるだけでは十分な効果を発揮しない場合でも、ラップで密閉して薬剤の蒸発を防ぐことで除去性能が大きく向上することが分かりました。特に頑固なシリコーンコーキングの残りカスをできるだけ楽に剥がしたい場合は、「スプレーを吹き付けてラップで30分放置する」方法をおすすめします。































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