バレル研磨機で木の面取り・バリ取り・研磨ができるのか検証してみた

バレル研磨機で木の面取り・バリ取り・研磨ができるのか検証 ブログ

バレル研磨で木のバリ取りと面取りを自動化できるのか?

面倒なことはしたくないでござる

木工で嫌いな作業といえばペーパー掛け。やすっているときに大量の粉じんが舞うため、体が真っ白になるうえ、防塵マスクも着用しないといけないからだ。その他に木のオーナメントを大量に作ると、サンドペーパーでバリ取りや面取りをするのが大変手間のかかる作業となってしまう。

そこで、回転タンブラー(回転バレル研磨機)を使って、木を研磨+面取+バリ取りができないのか検証してみることに。一般的に回転タンブラーは、自動で回転する研磨槽の中にメディアと工作物を入れて研磨するのだが、実験では研磨槽の中にヤスリを貼り付けて、メディアを入れずに縦回転。

Bitly

回転タンブラー(研磨槽)

基本的に回転タンブラーの研磨槽は六角柱になっており、六面にサンドペーパーを貼り付けることにした。ただし、研磨槽にサンドペーパーを貼り付けると、木以外の研磨に使えなくなるため、予備の研磨槽を購入するか、塩ビ管などで自作しようかと考えている。

回転タンブラー(サンドペーパー貼り)

サンドペーパーは耐久性の高い布ヤスリを貼ることに。あらかじめ75mmの幅にカットされてるサンディングロールが使いやすかった。当初、面取りできるとは思っていなかったので、検証では一番目の荒い(#40)を使用している。
SK11(エスケー11) サンディングロール 布 金属用 中荒目 幅75mm×長さ3m #100
必要な分だけカットして無駄なく使えて経済的 【用途】 荒目ペーパーの目ならし、金属の荒研磨、サビ落とし 【特徴】 ・ロール式なので、整理しやすく収納にも便利 ・柔軟性がよく、曲面にもよく馴染む ・ハンドサンダーや研磨ブロックにも使える ・表...

回転タンブラー(両面テープでサンドペーパー貼り)

定規を当ててカットしたサンドペーパーの裏面に強力両面テープを貼り付ける。

回転タンブラー(両面テープでサンドペーパー貼り)

裏面に両面テープを貼り付けたサンドペーパーを研磨槽の内壁に貼り付けていく。

回転タンブラー(面取り・バリ取り)

丸、三角、四角といった単純形状の木辺を研磨槽の中に入れて、研磨槽を縦方向に回転させてバレル研磨。果たしてどうなるのか?

回転タンブラー(研磨前)

研磨槽に入れる前(0時間)

youtube 動画 動画で見る

比較用として杉の[四角][三角][円]の木片を用意。回転タンブラーの回転スピード「1」に設定して投入。ちなみに回転スピードを速くしすぎると、遠心力によって木が研磨槽の壁に張り付きながら回ってしまうため、速くしたからといって効率的になるとは限らないようだ。

回転タンブラー(木 5時間研磨)

5時間後

youtube 動画 動画で見る

予想では5時間で面がとれるとは思っていなかったが、鉋を3~4回かけたようなような仕上がりとなった(個人的にこの丸みで満足)。また、角に発生してたバリも取られたうえ、平面も少しペーパーがけしたような仕上がりになっている。ここまで早く角が削れるのであれば、荒目(#40)の傷をとるのに手間がかかるため、中荒目(#120)細目(#240)からスタートしたほうがよいのかもしれない。

回転タンブラー(木 10時間研磨)

10時間後

youtube 動画 動画で見る

10時間バレル研磨すると、ボーズ面ビットをかけたような仕上がりになり、ホームセンターで販売されているSPF材のように角が丸くなった。個人的に5時間後の仕上がりで満足であったが、せっかくちょっとした手間をかけて#40のヤスリを貼り付けたので、さらに+10時間回転させてみることに。

回転タンブラー(木 20時間研磨)

20時間後

youtube 動画 動画で見る

20時間回転させると、角はさらに丸くなり、使い古した消しゴムのような仕上がりとなった。おもしろいことに偏りはなく、みな均等に辺や角が研削されてかわいい姿に。さらに回転させることで木球や河原に落ちている角のとれた石ころのような形状になると思うが、10時間後と20時間後の形状の変化をみるに、おそらくかなり膨大な時間がかかりそうなのでここで止めた。
星のオーナメント | ゼネラルストア オルネ | オーナメント, クリスマス オーナメント, オルネ
手作りの温かみを感じる小さな木製オーナメント。 ひとつひとつ手作業で作られたハンドクラフトの風合いが心を和ましてくれます。枝に引っ掛けたり、壁にピンを挿していくつか並べても。

複雑な形状でも面取りする方法はないか?!

オーナメントのような小物の木工品を大量に作った場合、回転バレル研磨機で面取りするのは便利だと思ったが、上のように糸鋸で切断したような複雑な形状(凹曲面)をしていると、この方法では全ての辺を面取りすることはできないため、模索して追記したい。

コメント

  1. 匿名 より:

    はじめまして。
    バレル研磨機でのバリ取り、研磨をブログ、YouTubeともに拝見させて頂きました。

    私は現在、廃棄となったサッカーシューズ(スパイク)を使用して、リサイクル活動をしております。
    シューズのソール部分にある、突起物(ポイント)を利用したアクセサリー作りをメインに作成しています。

    こちらの活動を一つ一つ手作業で行っているのですが、特に研磨作業に関して苦労がありましてこちらのブログに辿り着きました。

    そこで質問があるのですが、こちらの回転バレルを使用した場合、樹脂素材なども同様にバリ取りや研磨などは出来るでしょうか?
    ポイントの素材はメーカーなどによって異なりますが、樹脂がメインです。
    樹脂とゴムが混ざった素材などもあるようです。

    こちらのブログをみて、回転バレルの購入を検討しています。
    安い買い物ではありませんので、購入前に樹脂素材でのバリ取りが出来るか心配しております。

    お手数お掛けしますが、ご返答いただけたら幸いです。
    宜しくお願い致します。

    • diy_tool より:

      お問い合わせ有難うございます。
      メールに記載したワーク情報の詳細を送付して頂ければ幸いです。
      ご確認のほど宜しくお願い致します。

タイトルとURLをコピーしました