以前、市販品のものだけで回転バレル研磨機を作ったときに割高だと感じた部品が、玉軸受と軸受箱を組み合わせたベアリングユニット(ピロー型ユニット)。
ボールベアリング(玉軸受)の内輪が小さいものは割安だが、大きいものは1つ1,000円前後するため、4個揃えると全パーツの合計金額がバレル研磨機が買えるほどになってしまうのだ。
そこで、1つ約50円で販売されている配管を支持するサドルバンドと玉軸受(ボールベアリング)を組み合わせて簡易的なベアリングユニットを作ってみることに。
サドルバンド(樹脂バンド)はベアリングの外輪全体をしっかり支持できる樹脂製の浮上りサドルバンドを購入。VP管(厚肉塩ビ管)用が100円前後で販売されているので割安だ。
呼び径 | 適合管経 |
13 | 18mm |
16 | 22mm |
20 | 26mm |
25 | 32mm |
30 | 38mm |
40 | 48mm |
50 | 60mm |
65 | 76mm |
75 | 89mm |
100 | 114mm |
今回購入した呼び径(16)のサドルバンドはモノタロウでは1個41円で販売されていた。その他にも数多くのサイズや種類のサドルバンドが用意されているので、小さな軸受や大きな軸受を固定することも可能だろう(カタログ参照)。
購入してから知ったが、色は白や黒っぽいのも用意しているメーカーもあるので、灰色の塩ビ感じを隠すこともできる。
ボールベアリングは以前Amazonで購入した(内径8mmx外径22mmx幅7mm)のサイズを使用。外径22mmなので適合管経が22mmの呼び径(16)のVP用サドルバンドとぴったりだ。
ちなみに、ボールベアリングは100個で1,600円だったので1個16円とリーズナブル。ベアリングがたくさん必要な場合は、Amazonなどで販売されている無名メーカーの量売されているベアリングのほうがバラ売りのものより割安であった。
サドルバンドにボールベアリングをはめこめば、なんっちゃベアリングユニットの完成。軸に強い負荷がかかる場合は、ボールベアリングを2~3個はめこんだほうがよさそうだ。
ちなみに、樹脂製のサドルバンドはしなるため、ボールベアリングの外径が適合管経より1~2mm大きくても、しっかりと固定できそうな感じがした。
上の写真はボールベアリングの内輪に丸棒を差し込んだところ。丸棒は内輪に重なる部分にエポキシ系接着剤を塗布すればしっかり固定できる。接着剤はセメダインのハイスーパー5を使用。
強い接合力が必要でない場合は、丸棒にポンチで軽く打痕(4箇所)を打つことで、凹み穴の周囲がクレーターのように盛り上がるため、丸棒の直径が少し大きくなり、強い力が加わらない限り抜けにくくなる。
ちなみに、ベアリングの内径が8mmのため、8mmの丸棒を差し込んでいるが、内径が8mmのビニールチューブホースを丸棒にかぶせることで外径を数mm太くすることも可能。写真のチューブは厚みが2mmあるため、8mmの丸棒に差し込むことで直径が12mmになっている。
サドルバンドの左右にはビス穴があるので木ネジで板に固定した。ビス穴はざぐり加工されているので、本来はナベ頭の木ネジやボルトで固定したほうがよいのだろう。
実際に回転バレル研磨機のローラーとして利用してみたが、低速/高速回転させても問題が生じることはなくなった。軸を太くすれば木工機などの補助ローラーとしても利用できそうだ。
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