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卓上ボール盤やドリルスタンドで使える木工用テーブルを自作してみた


この記事の動画はこちらからどうぞ。
記事で使用しているボール盤

  • リョービ 卓上ボ−ル盤(TB-2131)
  • レクソン 小型ボール盤(DP2250R)
  • スリーアキシス 垂直型ドリルスタンド(25716)

基本的にボール盤は材料を固定するワークテーブルや付属されているバイスが鉄工用に設計されているため、木工では使いにくくなっている。そこで、木も加工しやすいように[ボール盤]や[ドリルスタンド]にセットできる木工用のテーブルを自作してみた。

ちなみに、これまで精度の高い穴をあける機会が少なかったので、ドリルドライバーや電気ドリルで穴をあけることが多かった。卓上ボール盤を使用したとしても材料をテーブルにクランプで止めて加工することがほとんど。

ワークテーブル+桁
Youtube-動画アイコン5:05(動画で視聴)

ワークテーブルとなる広めの板とそれをボール盤のテーブルに固定するための桁を用意。自分は家にあったパイン集成材を使用したが、本来は反りが発生しにくいMDFのほうがよいだろう。
基本的に長物を使用しないのでコンパクトサイズの作業台にしたが、厚みが19mmもあるので、加工能力の低い小型ボール盤に取り付けると厚みのある材料を加工できなくなるデメリットが生じた。大型のボール盤やドリルスタンドでは問題とならなかったが、小型ボール盤専用として使うなら、厚みの種類が豊富なMDFにしたほうがよいだろう。

ワークテーブルの固定

ワークテーブル(集成材)をボール盤テーブルの中央にくるように合わせてから、桁をテーブルで挟み込むようにしてクランプで仮止め。写真はあらかじめ線を引いたところに桁をクランプで仮止めした状態のまま、テーブルにぴったり収まるのか確認しているところ。

ワークテーブルと桁を固定

ワークテーブルとなる集成材に桁をコーススレッドで固定。コーススレッドは全ねじと半ねじの2種類があり、全ねじだと材料同士のあいだに隙間がひらきやすいので注意。手持ちが全ねじしかない場合は、あらかじめワークテーブルと桁を木工ボンドで隙間のないように接着してから打ち込むとよいだろう。

木工用ワークテーブルをボール盤に固定

ワークテーブルを使用しない用途も多いので、簡単に着脱できるように片側の桁にタップ(雌ねじ)を立ててボルトでボール盤に固定。けちって木に直接タップを立てているが、木に雌ねじを作る場合は「鬼目ナット」や「爪付きTナット」を使用するのが一般的である。タップを立てる工程はワークテーブルに桁を接合する前にしていた。
最初はインパクトドライバドリルドライバでボルトを締め付けていたのだが、締め付ける力が強すぎて作業台が上に浮いてしまっていたようである。なので、スパナなどで軽く締め付ける程度で十分であった。ちなみに、この固定方法だと横方向のブレには強いが縦方向の衝撃には弱く、力を入れると簡単に引っこ抜けてしまった。作業中は特に問題とは感じなかったが、問題となるような強い負荷がかかる作業をする場合は、ワークテーブルをボール盤のテーブルにクランプで固定するようにした。

https://diytool.biz/tapping-wood.html
ボール盤 作業テーブル(フェンス)
Youtube-動画アイコン7:58(動画で視聴)

材料を沿わせながら流せるフェンスを取り付けるまき。普通は前後にスライドさせられるフェンスを自作するのだろうが、面倒がくさいので左端をノブナットで固定してだけの簡素なフェンスにした。しかし、簡素であるものの秒でフェンスを移動させられるメリットも存在。フェンスをしっかりと固定したい場合はフェンス右端をクランプで固定する必要があるのだが、ちょっとした一手間がかかるのでワンタッチで固定できるように改良したい。追記予定

ボール盤(長方形の穴)

フェンスをクランプで動かないように固定すれば治具などをボルトに通してスライドさせられる長方形の穴も容易にあけられるようになった。穴の内側の仕上がりはルーターやトリマー加工より少し荒くなるが、へっぽこDIYerの自分はこれで十二分。

ボール盤(自作ストッパー)
Youtube-動画アイコン9:57(動画で視聴)

フェンスに材料を止めるストッパーを固定することで、大量の材料の同じ箇所に穴をあける作業が効率的になるのでフェンスと一緒に作るまき。2個のストッパーを材料の前後に挟むことで左右にブレるのを防ぐメリットも存在。ストッパーをいちいちクランプで固定するのが面倒なので、改良版はストッパーもノブで固定できるようにしたい。追記予定

ボール盤(バリをださずに穴をあけられる捨て材)
Youtube-動画アイコン11:43(動画で視聴)

端材で作った当て板(捨て板)をセットできる穴を座ぐりドリルでつくるまき。当て板をセットしておくことで、ドリルであけた穴が貫通した際に発生するバリをださなくすることができる。中心に穴のあいていない当て板の作り方は、材をしっかり固定した状態でセンターの錐を外した自在錐ホールソーで作ることが可能だが、メーカーが推奨していない加工方法なので自己責任となる(最終穴が開いたときに切り抜いた材が跳ね跳ぶ)。

ボール盤(小さい材料を固定する方法)
Youtube-動画アイコン13:06(動画で視聴)

「傷とは気構えに負うもの!?」拙者も幕末の京都にいた頃は手の2~3本もげることなんぞ恐怖していなかったが、太平の現代では指一本傷つくことすら恐怖に感じる。ボール盤は100Vで指の骨を折る力、200Vで腕を折る力、ちょっとビットと接触しただけでも手を縫うような傷がついてしまうので、小さい材料を加工する際に手が先端工具に近づくとボール盤で事故を起こした現場猫のことが頭をよぎり恐怖してしまうのだ。そこで手の代わりに小さい材料を押さえつけてくれる「身代わりちゃん」を作製。
身代わりちゃんは臆病な自分と相性はよかったものの、もう少し厚みのある材料で作るべきだったと後悔。今度は厚みが19mmある1×4材の端材で作製し、周りに塗れるゴム(液体ゴム-BE1)を塗ってさらに保持力を高めたい。追記予定

ボール盤(ホールドダウンクランプ自作)
Youtube-動画アイコン14:30(動画で視聴)

身代わりちゃんで押さえつけても材料がブレてしまうような大きな穴をあける場合は、自作したホールドダウンクランプで固定。左右から押さえつけるとかなり高い保持力があり、小さい材料に20mmの座ぐりドリルで穴をあけても微動だにしなかった。
ホールドダウンクランプを設置したい場所に鬼目ナットを打ち込み、M6の寸切ボルト(全ねじ棒)を立てて、ノブボルトでホールドダウンクランプを固定。寸切ボルトはねじロックなどで固定しておらず、不必要なときは取り外せるようにした。

ボール盤(ホールドダウンクランプ自作)

どんだけ面倒くさがり?!いちいちホールドダウンクランプ2個で材料を固定するのが面倒だと感じたので、1つだけで固定していたところ、片側から小さい材料を押さえると反対側にわずかな隙間が生じ、横方向の保持力が低くなることに気づいた。そこでクランプの先端を両サイドから小さい材料を押さえつけられる形状にしたところ隙間がなくなり保持力が向上。さらに保持力を高めるため材料を押さえつけているクランプ先端に液体ゴムを塗ってみたい。

ボール盤(不定形な材料を固定す治具)

Youtube-動画アイコン21:03(動画で視聴)

円柱の丸棒に穴をあけたい場合はV溝を掘ったバイス等で挟み込めばいいのだが、不定形な材料はしっかり固定することができないので、複数のV溝を弾力性のあるプラスチック粘土(おゆまる)に施し、それをくわえ部に貼り付けた。100円ショップでも販売されているプラスチック粘土は熱湯に入れると柔らかくなるため、好きな形に成形することができる。冷えるとスーパーボールのような弾性のある硬さに固まる。
弾力性のあるプラスチック粘土で硬い物を挟んでボルトを締め付けるとプラスチック粘土が加える部分からわずかにはみ出るため、少し小さめに切って貼ったほうがよかった(がたつくため)。また、負荷のかかる大きいドリルビットで穴をあけようとすると、材料が下に少し沈むため、材料は宙に浮かせた状態でなく下の作業台に設置した状態で加工したほうがよかった(下に動きやすいのは粘土がスーパーボールのような弾性があるからである)。

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