スポンサーリンク

スプーンやフォークを自動で磨く機械[回転バレル研磨機]

スプーンを自動化で磨く方法

カレーなどを食べるときに使用するスプーン(大)を業者に磨いてもらうと1本200円~300円ほどかかるようだ。例えば、一般家庭より食器を大量に扱う個人飲食店などが一度に50本のスプーンを業者に磨いてもらったら、一回で10,000~15,000円ほどの料金がかかる計算に。定期的に磨いてもらったらけっこうな経費がかかることに…。

そこで、家庭にも置ける小型バレル研磨機を使ってステンレス製のカトラリー(スプーン・フォーム・バターナイフ)を新品同様にピカピカに磨けるのか試してみることに。小型バレル研磨機でも食器をピカピカに磨くことができれば、業者に委託する料金も、卓上バフで1本1本磨く手間や時間もかからないので一飲食店に一台の時代に!?

カラトリー(小さい傷)

検証で磨くカトラリーは2年前にアマゾンで購入したスプーン・フォーク・バターナイフ×2。スプーンやバターナイフの表面は微細な傷がはいり、何が映っているのか分からないほど白く曇っている状態。

バレル研磨(kt2000)

使用する回転バレル研磨機は中型サイズのKT-2000だが、樹脂容器に食器がはいるサイズであれば、小型のKT6808でも問題ないだろう。

ステンレスボール

使用するメディアは球状のステンレスボール1kg(3,000円)。食器の量が少ない場合は付属されているメディアの量で問題ないが、一度に5本くらい磨きたいのであれば、ステンレスボールの量は1kg前後に増やしたほうがよいだろう。また、カトラリーに入り組んだ装飾が施されている場合は、先の尖った研磨ピンを混ぜたい。

セラミックメディア(光沢仕上げ用)

さらに一度に10本ほどのカトラリーを磨きたい場合は、樹脂容器の半分程度のメディアが用意したいので、比重の軽い光沢仕上げ用のセラミックメディア(球状)に変えたほうがよいだろう。Tiptonのセラミックメディアを1kg(約2,000円)から販売しているところがあるので、経済的に必要なだけメディアを購入することも可能。

水をバレル槽の半分程度入れる。水が少ないと容器が回らなくなる場合があるので注意。

ピンクコンパウンド

他のバレル研磨用コンパウンドより光沢が段違いの[MS ピンクコンパウド]を水1リットルに対して20ml入れる。容器からバレル槽に液体コンパウンドを移すとこぼれやすいうえ、量を測定するのが面倒なので、10mlのスポイト(ベロペット)があると便利。

スピード設定

バレル研磨機の設定は(運転時間:1時間、スピード:2、一定回転)。念を入れるなら2時間まわすとよいだろう。

スプーン 回転バレル研磨(研磨後)

スプーン 回転バレル研磨(研磨前)

鏡面仕上げではないので、物がはっきりと映るような仕上がりにはなってないが、わずか1時間で表面は曇りがとれて艶のでた仕上がりとなった。光沢がでたことで深い傷も目立たなくなっている。

このカトラリーは元々細い線上の模様が単一方向に入ったヘアライン仕上げになっているため、一般的な表面処理されていないカトラリーならもっと綺麗な仕上がりになっただろう。

なお回転バレル研磨機でもソフトメディアを使用すれば、鏡面仕上げにすることができるが、物がくっきりと映る仕上げになるまで3日~4日ほどかかるので、カトラリーの使用頻度の高い飲食店では厳しいかもしれない。

ちなみに、貴金属は鏡面仕上げにしてもすぐに微細な傷が入り曇ってしまうので、個人的には深い傷が目立たなくなる光沢仕上げのほうが手っ取り早いのでおすすめである。

この記事を動画化したものは下からどうぞ

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました