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リチウムイオンバッテリ
従来のクリーナーの欠点を克服したリチウムイオン
- メモリー効果の影響を受けにくい。
- 自己放電率が低いので、長期保存に強い。
- エネルギー密度が高いので、コンパクトで軽量。
- リチウム > ニッケル・水素 > ニカド
従来のコードレスクリーナーのバッテリ(蓄電池)は、〔ニカド・カドミウム〕や〔ニッケル・水素〕が使用されていたので、上記の欠点を克服しています。
電動工具を販売している会社は、クリーナーのバッテリに電動工具と同じ〔リチウムイオンバッテリ〕を採用しているので、以下で紹介する欠点がありません。
従来のコードレスクリーナーよりパワフルで耐久性があり、様々な利点があります。
またプロ用電動工具のバッテリーは様々なツールと互換性があるので、1つバッテリで様々なツールを使いまわすことも可能です。
Makita BVC350 18v cordless dust extractor / toolstop
メモリー効果をうけない。
メモリー効果とは、残量がある状態で継ぎ足し充電を繰り返していると、充電をしたあたりから電圧降下を起こすので、容量が減少したように見える現象です。
メモリー効果の詳細はリチウムイオンのメリットのページからどうぞ。
ニカドはメモリー効果の影響を受けやすく、リチウムイオンはニッケル・水素バッテリよりメモリー効果の影響を受けにくいバッテリーです。
このメモリー効果によって、充電を行ったのにも関わらず、掃除をしているとすぐにパワーが落ちてしまうので吸引力も悪くなりバッテリの持ちが悪く感じます。
昔の携帯電話やデバイスなども同じバッテリが使用されていたので、なんども充電を繰り返しているうちに、フル充電したのにもかかわらず、すぐにバッテリーの残量メモリが下がる経験をされたことがあるかと思います。
メモリー効果を防ぐには、残量をきちんと使い切ってから充電する必要がありました。
またメモリー効果が起きた場合は、過放電させないように放電させてから回復させる必要があったので手間がかかりました。
継ぎ足し充電も可能
リチウムイオバッテリは、このメモリー効果の影響をほとんどうけません。
メモリー効果の影響をうけないので、残量がある状態で継ぎ足し充電を行っても電圧降下を起こす誤認もないので、バッテリの容量をフルに使い続けることができます。
リチウムイオンバッテリを長持ちさせるには、パワー(吸引力)が落ちてきたと感じたらすぐに充電するように心がけましょう。
また満充電した状態から、さらに充電することもバッテリにとって悪いので避けましょう。
リチウムイオンバッテリーを長持ちさせる方法はこちらのページからどうぞ。
Lithium-Ion Battery Technology / toolstop
自己放電しにくい。
従来のコードレスクリーナーには、上で説明したようにニカドやニッケル水素のバッテリが使用されていたので、自己放電しやすい欠点がありました。
自己放電とは充電を行ってから使用してもいないのに、電気が自然に放電していく現象です。
クリーナーを満充電したのにすぐに残量が少なくなり吸引力が落ちたり、少しの期間使用しなかっただけなのに使えなかった経験をされた方も多いと思います。
リチウムイオンバッテリも、自己放電がありますが、ニカドやニッケル水素のように早いスピードで放電しないので、長期保存に強いバッテリです。
ゆるやかなスピードで自己放電するので、使いたいときに充電しなおす必要がなく、すぐにフルパワーの状態で使うことができます。
ただし全く自己放電をしないわけではないので、クリーナーを長期間使用しない場合は、半年に1回はバッテリを満充電にするように心がけましょう。
バッテリは過放電といって残量がなくなった状態で保存していると寿命が短くなります。
Weighing Scales / Sean MacEntee
コンパクトで軽量
リチウムイオンバッテリは、ニカドやニッケル水素バッテリより質量が軽い利点があります。
マキタが販売している充電式クリーナーの質量を見比べても1kg前後しかなく非常に軽量です。
14.4Vや18Vのバッテリ(3.0Ah)は7.2Vや10.8Vのバッテリに比べると大きく重たいので、連続使用した場合に女性の場合は手首が疲れたり痛くなる場合があると思います。
7.2Vや10.8Vシリーズは付属されているバッテリの容量が少ないこともあり、本体(バッテリ含)の質量が1kg以下になっているので、女性やご年配の方でも安心して使えます。
7.2Vと10.8Vシリーズのクリーナーは吸引力が同じなので、軽量重視の場合は7.2Vのほうがよいかもしれませんが、バッテリの容量が少ないので10.8Vより若干連続して使用できる時間が下がります。
外付けバッテリーのメリット
電動工具が販売しているバッテリは単品で購入することも可能です。
クリーナーのフルセットには本体以外に充電器とバッテリ×1個が付属されていますが、予備でバッテリが欲しくなった場合や、バッテリの寿命がきたときに、本体ごと買いかえる必要はありません。
また会社によってクリーナー本体だけでも販売しているので、もう1台欲しくなった場合は、充電器+バッテリ付きのフルセットを購入するより、本体とバッテリのみを購入したほうが安く手にいれることができます。
バッテリの容量
バッテリの容量は(Ah)という単位で表されており、容量の数字が多いほど連続使用時間が長くなります。
マキタの7.2Vと10.8Vシリーズに使用されているバッテリは現在(1.3Ah)の1種類しかないので買いかえる場合に迷う必要はありませんが、14.4Vと18Vシリーズには標準で付属されている(3.0Ah)以外に1.5Ah~5.0Ahまでのバッテリが販売されています。
容量が少なくなれば軽量になるメリットがあり、大容量になれば連続使用時間が長くなるメリットがあります。
クリーナ-に対して全て互換性があるので、電圧が同じであればどのバッテリの容量でも使用することができます。
電動工具を販売している会社のリチウムイオンバッテリにはDIY用とプロ用のバッテリ2種類が販売されているので、DIY用のバッテリを購入しないように気をつけましょう。
各メーカーのプロ用リチウムイオンバッテリ一覧はこちらのリチウムイオンバッテリシリーズ一覧表のページを参考にしてください。
またバッテリーに互換性のあるツールもまとめています。
充電器
大きいので場所をとる
7.2Vと10.8Vの充電器は右のようにコンパクトになっていますが、14.4Vや18Vの充電器は左のように場所をとるような大きさになっています。
電動工具を使用される人は見慣れているので何も思わないかもしれませんが、一般の人がこの充電器の大きさを見ると驚かれる人が多いようです。(家庭用の電話くらいの大きさです。)
7.2Vと10.8Vは無音ですが、14.4Vと18Vの充電器にはバッテリを冷やす冷却ファンがついているので、充電中は送風する音が鳴り響きます。
充電が完了すると緑色のランプが点灯します。
14.4Vや18Vの充電器は充電完了時にブザーやメロディでお知らせするように設定することが可能です。
電動工具のバッテリーには保護機能があるので、過充電の心配もありません。
兼用
マキタの14.4Vと18Vシリーズに付属されている充電器は、14.4Vと18Vのどちらのバッテリも充電することが可能です。
10.8Vシリーズに付属されている充電器は7.2Vのバッテリーを充電することが可能です。
もしリピートで他の電圧や同じクリーナーを新しく購入する場合は、本体とバッテリだけを購入したほうが経済的です。
マキタや日立工機のクリーナーは本体のみでも販売されています。