ひのきチップの用途
当初、キューブ状の木片をバレル研磨機のメディアとして使用する目的だったが、面取りすることで「ひのきチップ」という商品に成りあがり、枕やクッションの素材としても利用できることを知った。また、ガーデニングのマルチング材やインテリアとしても使われており、少量なのにけっこういいお値段で販売されている。その他に、DIYで使用頻度の高い針葉樹は吸放湿性能に優れた多孔質構造なので、湿度の低い日に天日干しして放湿させれば、除湿剤や消臭剤としても利用することが可能。
短い端材の活用方法
これまで工作で使えないような端材は捨てたり・焼き払っていた。しかし、ひのきチップなら短い端材でも簡単に作ることができるうえ、バレル研磨機を利用すれば、放置しながらバリや面取りが行えるので、これからは捨てていた端材でひのきチップを作ることにした。ウッドチップは端材を捨てられない「もったいない精神」を持っている人にはおすすめの端材利用法かもしれない。個人的にはこれを販売するつもりはないが、メルカリ等で出品すれば売ることもできるのではないだろうか。
ひのきチップを回転バレル研磨機で作れるのか検証
薄くて短い材料を切断するのに便利な「ミニテーブルソー」を使い、使いみちのなくなった端材を縦挽して1cm角の正六面体に加工。この工程は自動化することが難しいうえ、延々と同じ作業を繰り返さないといけないので、飽き性なわたしには苦痛だった(ラジオでも聞きながら頑張るしかない!)。
まずはじめに木片のみを回転バレル研磨機のアクリル容器の中に入れて1日回転してみることに(コンセントタイマを使い2時間毎に15分間休憩)。
あわよくばワーク同士がメディアの代わりにぶつかりあい、バリや面取り加工が行えれば嬉しかったが、バリが除去されたのみで、面は気持ち程度しか取れていなかった。このスペースだと角を丸くするのにとんでもない日数がかかりそうなので断念。
次にアクリル容器の内壁部に空研ぎヤスリ#120をグルーガンで貼り付けてバレル研磨してみることにした。
この方法だと水平回転式研磨機より時間はかかるものの、1週間ほど回せば角を丸くすることができた。ただし思った以上に面がとれるスピードが遅いうえ、日数をかけても大きな変化がないため、空研ぎヤスリより研磨力が高く、目詰まりしにくい#100以下の布ヤスリに変更したほうが良いだろう。
布ヤスリの#40~#60だとワークの表面の仕上がりがかなり粗くなるので、#100前後を使ったほうがよいだろう。ちなみに空研ぎヤスリの#100と布ヤスリの#100は同じ番手でも体感では全くの別物で、布ヤスリのほうが研磨力が強く、目詰まりしにくい感じがする。
目詰まりしにくいと言われている空研ぎヤスリでも、最低でも1日3回(朝昼晩)は容器内に発生する粉じんを掃除機で吸引したほうが良かった。粉じんを掃除しないと目詰まりしやすくなり研磨力が低下するからだ。なお粉じんの掃除には微細なゴミだけ吸引することができる「はぼき」のようなノズルが最適だった。またすぐに掃除機の紙パックが目詰まりするため、外付けのサイクロンアタッチメントを接続して吸引した。
延々と同じ方向にアクリル容器を回転させていると、均等に研磨されないワークがでてくるので、回転切り替えスイッチをONにして回したほうがよかった。回転切り替えスイッチをONにすることで、約30秒毎に回転方向が自動で切り替わり、ワークの向きが変わりやすい。
管理人
ポリッシャーを使った水平回転式研磨機(下記リンク先参照)だと、約1~2時間で角を丸くすることができるが、効率が高すぎて忙しくなるので、個人的にはまったり研磨できるバレル研磨機のほうが好みであった。ウッドキューブは使いみちがないのに短い端材を捨てられない人におすすめです!
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