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木球 自動研磨機の土台を改良-粉塵対策版(ビーズ/レジン 球体/ひのきチップ)

ウッドキューブ 自動研磨機
先月、作った土台にポリッシャーを固定して、一度に大量のウッドチップを研磨すると粉じんが大 量に拡散されてしまう問題が発生したため、粉じんが飛散しないようにポリッシャー本体とパットを隔離した土台に改良した。粉じんが飛散すると、床だけでなく周辺にあるものも真っ白になるため、研磨後の掃除にうんざりしてくるのだ。

ポリッシャー(PE-201)排気の流れ

研磨時に発生する粉じんを周辺に飛散させているのは、本機が本体後部から空気を吸引し、前部の側面から勢いよく排出していることが原因のようだ。このため、以前の簡易的な土台でも本体とパットのあいだに板を隔てれば、粉じんの飛散を大きく解消できるかもしれない。

ポリッシャーを固定した土台

前述したように本体から勢いよく吹き出す排気が原因で粉じんが飛散しているため、本体を木箱の土台で囲い、本体とパットを隔てることにした。本体は動かないように7つの木片で固定。本体のスピンドルネジを天板の中心にあけた穴に垂直に差し込んだ状態で、側板と本体の隙間を測り、隙間と同じ寸法で切断した木片を土台にビスで固定した。

つまの内側の四隅に縦桟があるのは、幅の狭い端材で作っているため、それらを固定する必要があったからである。

ポリッシャー(PE-201)メネジ

PE-201には補助ハンドルを取り付けるための雌ねじ(M10)が左右にあるため、本体はボルトか寸切りボルトで土台に固定したほうがよかったと後悔している。しかし、木片でもしっかり固定できているため、やり直すことはないだろう(面倒なため)。

ポリッシャー(パットのサイズの種類)

土台の天板の中心にはポリッシャーのスピンドルネジ(M16)を通す穴をあけている。ざっくり調べてみるとM16のスピンドルネジに対応したマジックパットのサイズは社外品を含めると[60mm][80mm][100mm][125mm][150mm][180mm]6種類が販売されており、天板を広くすることで大きいパットもセットすることが可能。ただし、標準的なパットのサイズは125mmとなっているため、それ以外のサイズのパットは高い番手のディスクペーパーが入手しにくいのがネックとなる。必要な番手のディスクペーパーがない場合は自作するしかなさそうだ。

パットの装着

標準サイズ(125mm経)のパットを装着したところ。

塩ビ管固垂直定ホルダー

以前作った土台は塩ビ管を支柱にクランプで固定していたが、今回は塩ビ管の交換が簡単に行えるように、塩ビ管を差し込んで固定するホルダーを作った。塩ビ管を差し込むための穴はボール盤ホールソー(140mm)で開けたが、電動工具がなくても曲線切りや穴の切り抜き加工が行える木工用糸鋸で開けることも可能だろう。

塩ビ管固定方法2

塩ビ管を差し込むホルダーを作らなくても、上のイメージのように木片を天板に打ち付ければ、塩ビ管を固定することもできただろう。

ダボ穴

塩ビ管を固定するホルダーと土台は丸棒とダボ穴で固定。穴はキレイな穴が開けられるスターエムの先三角ショートビットで加工。天板とホルダーの同じ場所に穴を開ける必要があるため、位置合わせにはダボマーカーが必要となる。

塩ビ管垂固定

ホールソーで開けた穴に塩ビ管を差し込む。ちなみに125mm経のパットよりちょっと広い内径の塩ビ管は、呼び径125のVU管 (VUパイプ) が最適であった。VU管の内径は131mmなので、パットと塩ビ管には6mmの隙間が開くが、この隙間を更に小さくしたい場合はゴム板などを貼るとよいかもしれない。VPパイプには内径125mmの規格(呼び径125)もあるが、パット経のサイズとぴったりにするとパットやディスクペーパーとこすれるだろう。

サンドペーパーを貼り付けた塩ビ管

ワークは遠心力によって塩ビ管の内壁をぐるぐると回転するため、塩ビ管の内壁部にはサンドペーパーを貼り付けることで研磨効率を向上させることができる。後述する抑え板をサンドペーパーの上まで降ろすことで、さらに研磨効率が向上する。
球の軌道を変えるガイド
ワークの量が少ないとワークは内壁部底の角を延々と回転するため、おなじ箇所だけが研磨されたり、変形する問題が発生した。ワークの量を増やすと弾けながら回転するため解消されるが、それができない場合は、軌道を変えるガイドを設置することで解消した。内壁部に押さえつけられながら回転していたワークは、不動のガイドにぶつかり、そこで違う向きへ送られる。

フタ

パットを回転させて研磨していると、塩ビ管の中のワークは遠心力によって内壁部に押さえつけられながら回転するだけでなく、回転しながら上にあがってこようとするため、研磨効率が低下する問題が発生。そこで以前の解答では、丸棒をつけた板で押さえつけることを提案したが、研磨中に棒を手に持っておくのが面倒なので、高さが調整できる抑え板をフタの下に配置した。
抑え板の底面にサンドペーパーを貼ると研磨効率がさらに向上(右写真参照)。サンドペーパーを半面にしか貼っていないのは、面倒だったからである。全面に貼ったほうがよいだろう。

ウッドビーズ(自動研磨)

ディスクペーパーの番手を変えることで、土星の輪のような酷いバリ取りから、塗装前の処理まで仕上げていくことができる。写真のものは#400で仕上げているが、5桁付近まで番手をあげると光沢をだすこともできた。パットにはウールバフやスポンジバフなどもあるので、ステイン系の塗料で塗装することもできるかもしれない。従来の塩ビ管より内径が大きいので、量産性も向上した。

ウッドキュブ/ひのきチップ(自動研磨)

キューブ状の木片のバリ取りや面取り加工もすることができた。個人的に端材からビーズをつくっても使わないので、今後はひのきチップを大量に作ろうかなと考えている。ひのきチップだと枕やクッションの素材としても使えるし、杉・檜・松などの針葉樹は多孔質構造なので、湿気や臭いを吸湿する効果があり、消臭剤や除湿剤など色々な用途で使用することができるからだ。ちなみに、自己責任となるが木を電子レンジで1分間温めると、含んでいた水分が蒸発し、除湿剤に早変わりする(検証動画)。それ以上、温めると木の中が燃えるので注意。
ウッドキューブのように平坦な面があるワークは、たくさん投入すると流動が止まってしまう問題が発生(パットは回転している)。底部のワークの平坦な面とディスクペーパーの面が合わさったときに流動が止まってしまうようだ。解決策を模索中。

レジン(自動研磨)

レジンも球体であればバリ取りや研磨をすることが可能であった。パットにウールバフを装着し、塩ビ管の内壁部にシール付きフェルトシートを貼り付ければ光沢や鏡面仕上げにすることも可能。ただし、10分毎にコンパウンドを数滴・霧吹きをワンプッシュする必要があるのでやや忙しい。

ペットボトル式水やり器に水滴をポタポタと垂らせる「自動給水キャップ」なるものが販売されており、1分毎に一滴ずつ垂らせる調整にできれば、放置しながら磨くことができるかもしれない。ペットボトルの水には液体コンパウンドを混ぜるとなおよいかもしれないが、灯油を含んでいる液体コンパウドときちんと混ざるのか不明である。

管理人
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