ノルウェージャンフォレストキャットの被毛
ノルウェージャンフォレストキャットの被毛にはオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2種類の層から構成されています。
オーバーコート(上毛)の役割
オーバーコートは長くて光沢があり、防水性があります。この層は雨や雪から身を守り、アンダーコートを乾燥した状態に保ちます。また、アンダーコートの毛質に比べると太くてしっかりしているため、抜けにくい特徴を持っています。一般的にオーバーコートの比率が高い猫は抜け毛が少ない傾向があるようです。
アンダーコート(下毛)の役割
アンダーコートは非常に柔らかく密集しており、猫の体を暖かく保つ保温性や断熱効果が高い特徴を持っています。特に寒い気候でその効果が発揮されます。アンダーコートは柔らかく細い毛で構成されているため、季節の変わり目や気温の変化に応じて抜けやすい傾向があります。
ノルウェージャンフォレストキャットの換毛期の大変さ
現在、アンダーコートの比率が高い愛猫は換毛期に入っているため、通常の時期よりも数倍の毛が抜け落ちます。
毎日吐き出す毛玉ゲロの掃除
換毛期にはいるとグルーミングの際に多量の毛を飲み込んでしまうため、毎日、お腹に溜まった毛玉を吐くようになります。気づかないときに嘔吐することもあり、カーペットや布団の上で吐かれると丸洗いしないといけないので困ります。
お腹にできる毛玉を除去
さらにグルーミング中に毛が絡みやすくなるため、特に癖のあるアンダーコートが密集しているお腹に毛玉が増えやすくなります。お腹の皮膚を切らずに除去しなければいけないので、コームとハサミを使ってカットしています。
掃除機がけとブラッシングの負担
また、床には大量の毛が落ちるため、一日に何度も掃除機がけをしなければいけません。また、後述する毛球症のリスクを軽減させるため、ブラッシングも1日に何度も行わないといけません。これらは、飼い主にとっても負担が大きいです。
毛球症になるリスクが高まる
年齢を重ねることで消化機能が低下すると、飲み込んだ毛を効果的に消化・排出する能力が減少し、毛が胃腸で集まって毛球を形成する毛球症のリスクが高まります。過去には10cm以上の毛球を吐き出したこともありました。今は毛球を吐き出せていますが、将来、自力で排出できなくなるのではないかと心配です。
セルフサマーカットに挑戦
先述した換毛期の苦労や毛球症のリスクを軽減させるため、今年から換毛期に入ったら被毛をバリカンで短くすることにしました。これには、バリカンに猫を慣れさせる目的もあります。
ライオンカットのデメリット
サマーカットといえば、数mm単位のライオンカットが有名ですが、皮膚が露出しやすくなるため、体温調節機能が低下したり、皮膚が傷つきやすくなったり、紫外線による皮膚のダメージが高まるなどのリスクがあるようです。そこでライオンカットのデメリットを軽減するため、被毛を少し長めに残すトリミングをすることにしました。
ペット用バリカン(バリカンと掃除機の一体型)
最近、ペット用のバリカンと掃除機機能が一体化した製品が登場しています。これらの製品はペットの毛を刈りながら同時に吸引するため、掃除が簡単で効率的なトリミングが実現できるそうです。
実際にこの製品や類似品のスイトリマーを使っている動画を視聴すると、猫も飼い主もストレスフリーでカットしていたので、この製品の購入を考えていました。
しかし、断捨離中のため、自宅にあったバリカンにキャニスター掃除機のホースを取り付けてカットしてみることを試みました。
自作掃除機バリカンの作り方
アンダーコートが密集しているところを一気に刈り上げようとすると毛が詰まりやすかったですが、少しずつカットするようにすれば詰まりにくくなりました。毛は刈られると同時に集じんされるので、カットされた毛が飛散して床に落ちることはありませんでした。そのため、トリミング後に掃除やお風呂に入れる必要がありません。
課題
長さを調整できるアタッチメントをバリカンに装着しても、長さが揃わずにガタガタになったり、トリミング時間が長引くと猫がストレスを感じていました。来年の換毛期までには、さらに簡単かつ効率的で綺麗な仕上がりを目指し、猫にストレスを感じさせないようにするため、吸い込んだ毛を同じ長さにカットできるように改良を加えたいと考えています。
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