トリマー | トリマービットの種類 | トリマーの使い方 | 性能比較表 |
トリマービットの取り付け方
トリマービットはコレットナットを締めつけて固定しますが、コレットナットを回すとモーターシャフトごと回ってしまうので、モーターシャフトを付属のスパナで固定しながら締めつけなければいけません。コレットナットの中にビットを深くさしこみ、モーターシャフトをスパナで固定し、コレットナットを締めつけます。ビットの取り付け中にスイッチがはいると危険なので、電源プラグをコンセントから抜きます。
DIYでよく使用されるリョービのMTR-41 はモーターシャフトをスパナで固定しなければいけませんが、ボッシュのPMR500はスピンドルロックボタンを押すとモーターシャフトが固定されるので、スパナ1本でコレットナットを締めつけることができます。
現在、日本で販売されているチャック孔径φ6mmのトリマーだと、スパナ1本でビットの装着ができるのはPMR500だけだと思います。追記:2015年リョービからもスピンドルロックボタンが備わっているモデルが販売される。MTR-42〔DIY用〕 TRE-60V〔プロ用〕
力がいれにくい場合
電動工具に付属されている専用のスパナは細くて小さいので力をいれにくいことがあります。
大きめのスパナやモンキーがあると容易に締めつけたり緩めることができます。
切込み深さの調整方法
PMR500とMTR-41の調整方法 | PMR500の切削微調整ダイヤル |
ビットの調整方法
刃の出しろは、固定レバーやノブボルトをゆるめて、ベースカバーをスライドさせて調整します。本体には目盛りがついているので、目盛りを目安に設定を行うことができます。PMR500は刃の出しろを微調整できるダイヤルがベースについています。
切削深さ
ストレートビットなどで溝を掘る場合や切抜き加工をする場合は、切り込み深さを2~3mmづつ深くしながら切削していきます。
一度に刃をだしすぎると、負荷がかかるので、モーターの焼きつき、材料の焦げ、刃が折れたりする危険もあるので、慌てず少しづつ切削していきましょう。
メモリ
目盛りがスレて消えてしまった場合は、粘着テープ付きのピットメジャーなどを活用します。
モーターユニットがアルミのトリマーだと目盛りが掘られているので、スレてしまう心配はありません。
トリミング(切り抜き)
テンプレート下から見た写真 | テンプレート下から見た写真 | ガイド |
テンプレートガイド
ベースプレートにテンプレートガイドを装着することにより、あらかじめ作っておいたテンプレートをなぞりながら切削できるので、テンプレートと同じ形状のものをつくることができます。ジグソーで切り抜くより正確なので、同じ形状の部材が複数ある場合にとても便利です。構造上、切り抜かれたスペースはテンプレートを若干小さめになります。
ガイド(治具)の作り方
自作するガイドの厚みは、ガイドテンプレートの凸部より少し高めのものがよいでしょう。
左上はラワンベニヤですが、ヤスリなどで整形していく時に目が荒く縁がささくれて剥がれやすいので、端材などを薄くしたものや、スベスベのシナベニヤ(合板)などを使用したほうがよいでしょう。
ガイドは下書きをしてから、ジグソーや糸鋸で切断して、ヤスリなどで形を整えていきます。
綺麗な曲線が書ける自在曲線定規や雲形定規もガイド作りに便利です。
画像
ポイント
あらかじめ切削する付近をジグソーや糸鋸で切断しておくと、トリマーにかかる負荷を軽減させることができるので、焦げにくくなるだけでなくスムーズに切削することができます。
トリマーの使い方
進めるスピード
電動工具の切断や切削でゆっくり進めていくことは大切ですが、トリマーの場合はゆっくり進めすぎると材料が焦げて黒くなったり、速過ぎると加工面が汚くなります。送りスピードはビットの種類や材質によって変わってくるので、端材などで練習をしてコツをつかみましょう。焦げ臭い匂いがしたら注意が必要です。
ゆっくりおくってもこげる場合は、刃を研ぐと解消する場合があります。トリマービットの刃の研ぎ方は、平面だけダイヤモンド砥石(#1,000前後)で研ぐだけなので、鉋や包丁を研ぐより簡単です。研ぎ方はpongoo3さんのページがわかりやすく参考になります。研いでる動画はこちらからどうぞ。
トリマーの進行方向(送り方向)
トリマーを進める方向は以下のとおりです。
決められた進行方向を守らないと材料が飛んでくることがあります。
材料がしっかり固定されていた場合はトリマーが体のほうへ走しることもあるので必ず守りましょう。
安全対策
●溝切り加工などを行う際は、一度に刃をだしすぎないようにしましょう。
●材料の一部や刃が破損して欠片が高速で飛来してくることがあります。
粉塵もたくさんでるので、目を守るために安全ゴーグルなどを必ず着用しましょう。
厚手のワークエプロンも体を守ります。
●コードをコンセントに差す場合は、必ずトリマーのスイッチがOFFになっていることを確認しましょう。
スイッチが入っている状態で電源をいれると、刃が回転して何かに触れたときにトリマー本体が飛んでくることがあります。
●刃の回転が止まったのを確認してから作業台などに置きましょう。
●軍手をしていると刃にまきこまれることがあります。
●刃を材に当てた状態でスイッチをいれると弾かれるので離してからスッイッチをいれましょう。