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サンダーが振動する仕組み
モーターの回転軸に中心をはずして固定しているプーリー
振動するタイプのサンダーは、基本的にモーターの回転軸にプーリーが固定されています。このプーリーはモーターの回転軸に中心をはずした(偏心)位置に固定されています。そのため、モーターを回転させると、プーリーは偏心運動するので小刻みに振動しながら回転します。
振動させて材料を研摩するサンダー
このプーリーにラバーパッドが固定されています。ラバーパッドにはサンドペーパーをセットすることができるので、偏心運動で発生した小刻みな振動によって、材料を手作業より素早く研摩することができます。そのため広い面の研摩作業では、労力が軽減されるので一度使うと依存してしまうほど便利な電動工具です。
オービタルサンダー
小刻みな振動をするから、平面の仕上げ研摩に最適
オービタルサンダーは、市販のサンドペーパーを取り付けることができ、番手(粒度)を変えることによって、荒削りから仕上げまでの研摩作業を行うことができます。しかし、サンダーの種類の中ではもっとも研磨力が弱いので、塗装剥がしや深い傷を目立たなくしたい用途では不向きです。
オービタルサンダーのDIY用の機種は、5,000円前後と廉価な価格で販売されているので、DIYユーザーにもっとも利用されているサンダーの種類です。わたし自身も、たくさんの材料や広い面の材料を研摩するときに手作業では苦労したので、このオービタルサンダーを購入しましたが、今までの苦労は何だったのかと思うほど労力がかからず研摩スピードも早くびっくり。
円を描いた無数の研摩痕がつく
オービタルサンダーは、規則的な動きをしながら振動してることと、吸塵穴が左右の端に一列に並んでいるので、円を描いたような無数の研摩痕がつきやすくなります。研摩痕をつきにくくするには工夫が必要なので、サンダーの使い方のページを参考にして頂ければ幸いです。
取り付けられるサンドペーパー
オービタルサンダーは、市販されているサンドペーパーをやぶってラバーパッドにクランプレバーで固定することができます。サンドペーパーは使い続けていると、やぶれたり、研磨力が落ちてくるので消耗品です。
オービタルサンダーにセットできるサンドペーパーは、ホームセンターなどで1枚30円前後で販売されているものを利用できるので経済的に交換することが可能です。
機種によっては、ラバーパッドにマジックテープ(フック)がついている機種もあるので、マジックテープ式のサンドペーパーも取り付けることも可能です。一般的なサンドペーパーより高価になりますが、ワンタッチで着脱できる利点があります。
コーナーサンダー(マルチサンダー)
パッドが△型だから、細部や狭部の仕上げに最適
オービタルサンダーと同じ偏心運動で研摩します。オービタルサンダーとの違いは、本体の大きさがコンパクトになり、先端がアイロンのように尖っています。そのため、既に組みあがっている工作物の通常のサンダでは研磨できないような角部、細部、狭部の研摩が得意な機種です。
わたしは何かを製作するとき、材料を研摩してから組み立てているので、コーナーサンダーを使ったことがありません。しかし、古くなった家具などをリサイクルするときは、綺麗にするために研摩しなければいけませんし、塗装されていた場合はペンキを剥がさなければいけません。そんな作業では、コンパクトで先の尖ったコーナーサンダーを使ったほうが取り回しやすいので、細部や狭部の研摩にも最適でしょう。
取り付けられるサンドペーパー
コーナーサンダーは、サンドペーパーの番手を変えることにより、荒削りが仕上げまで研摩することができます。ですが、ラバーパッドが特殊な形をしているので、オービタルサンダーのように安価な市販のサンドペーパーをセットすることはできません。同じ形をマジック式のサンドペーパーでないと取り付けられないので、入手方法が一般的なサンドペーパーより限られることと割高になることが欠点です。
ランダムサンダー
平面や曲面にも対応、荒削りから仕上げ研摩まで!
ランダムサンダーのラバーパッドは、円形の形をしており、オービタルサンダーより、接地面が狭く柔軟性があるので、平面の研摩だけでなく、緩やかな曲面の研摩をすることも可能です。
ランダムサンダーもラバーパッドが偏心運動をしていますが、モーターの回転軸についているプーリは、オービタルサンダーのものより大きく中心がずれた位置に固定されています。そのため、さらに強い振動を発生させているので研磨力が強い。
偏心運動+回転運動だから研磨力が強い
また、オービタルサンダーと違い、偏心運動だけでなく回転運動も加わります。そのため、サンディング中に発生した砥粒や研摩屑を効率よく吸塵穴に吸塵することができるので、目詰まりが発生しにくくなり、オービタルサンダーより研磨力が落ちにくい。(研磨力が強い要因にもなります。)
ランダムサンダーの回転速度は、グラインダーやポリシャーほど速くありません。動画を見ていただければ分かりますが、ラバーパッドにひっつけたBB玉を目で追えるような速度です。なので、イメージとは裏腹に円弧状のような研摩痕はつきません。むしろ回転運動によって、オービタルサンダーより、研摩痕がつきにくい動きと吸塵力を兼ね備えているのでムラが発生しにくい。
オービットダイヤが大きいほど研磨力が強い
ランダムサンダーはメーカーによってオービットダイヤを表記している場合があります。オービットダイヤとは(偏芯量)のことで、上で説明したようにプーリーはモーターの回転軸に中心をはずした位置に固定されています。この中心のはずした幅が広いほどオービットダイヤの幅も広がります。
オービットダイヤの幅が広いほど研磨力は強くなり、狭いほど研磨力が弱くなるので仕上げに向いています。一般的なランダムサンダーのオービットダイヤは2mm前後ですが、それでもオービタルサンダーの研磨力より強いです。動画のモデルは4mmもあるので研磨力が一般的なものより強いです。
取り付けられるサンドペーパー
ランダムサンダーのラバーパッドは形が丸いので、円形のマジック式のサンドペーパーしか取り付けられません。そのため、オービタルサンダーのように、安価なサンドペーパーを利用できないことが欠点です。マジック式のサンドペーパーなので、工具なしで素早く交換することができます。
一般的なランダムサンダーのラバーパッド部分のサイズは、どのメーカーにも関わらずΦ125mmです。なので、Φ125mmの丸いサンドペーパーが必要になりますが、穴の開いている位置が同じであれば、安い違うメーカーのΦ125mmのサンドペーパーを代用することも可能です。
基本的に同じ粒度のサンドペーパーが5枚1組で販売されています。ネットで購入する場合は、アマゾンなどで「ペーパー 125」などと検索すれば色々なメーカーのものがヒットします。
スポンジバフ | ワックスの伸ばし、汚れ落とし |
ウールバフ | 小さな傷取り、水垢の除去 |
ウレタンバフ | 光沢感をだす仕上げ磨き(艶出し) |
ポリッシング作業ができる
ラバーパッドにはサンドペーパーだけでなく、スポンジバフやウールバフなどの先端アクセサリーを取り付けることができます。これらの先端アクセサリーやコンパウンドの種類を使い分けることにより、車や家具の塗装面の汚れ落としから、ワックスがけ、磨きやツヤ出し作業も行えます。
基本的にどのメーカーも磨き作業では低速(1~2)の回転スピードを推薦しています。一般的なラバーパッドのサイズはΦ125mmなので、アマゾンなどで「バフ 125」と検索すると、色々なメーカーの種類のマジックテープ式のバフがヒットします。ちなみにこの写真の機種は、Φ150mmのラバーパッドも標準付属されています。
ベルトサンダー
広い面の荒削りや塗装剥がしに最適
ベルトサンダーは、前後のプーリ(ローラー)にとりつけたサンディングベルトを高速回転させながら、材料を研摩するサンダーです。オービタルサンダーやランダムサンダーのように、振動で研摩するわけではないので、紹介しているサンダーの中で最も強い研磨力があります。
ベルトサンダーはパワフルで研磨力が強いので、仕上げの研摩には不向きです。ですが、広い面の荒削りや塗装剥がしなど強い研磨力が求められる作業では、オービタルサンダーやランダムサンダーより向いています。剥がすのに時間のかかる古いペンキも簡単に剥がすことができます。
作業台に固定すればベルトディスクサンダーに早変わり
強い研磨力があるので、ベルトサンダーを作業台に固定して使うことにより、角の面取りや木材の加工(形成)をすることも可能です。作業台に固定する場合は、別販売品のベルトサンダースタンドや平行・角度ガイドを装着する必要がありますが、自作して固定されている方もいます。
ベルトサンダーを作業台に固定して形成加工メインで使おうと考えている場合は、卓上タイプのベルトディスクサンダーを購入したほうがよいと思います。国内メーカーであれば、リョービの「BDS1000」が有名です。