ホールソー
ホールソー | ホールソー比較表 | 自在錐 | 座ぐりドリル |
特徴
ホールソーとは電気ドリルやドリルドライバーなどにとりつけて、木材などに穴をあける切削ビットです。
配管工事、電気工事、穴あけ作業と様々な用途で使用されます。
精度が必要な場合は、ボール盤やドリルスタンドを利用して穴をあけます。
ズレ防止やアクリルなど割れやすい素材には、予め下穴をあけておきます。
パッケージには開けられる穴の深さが記載されているので必ず確認して守りましょう。
穴あけ深さ能力以上の厚みがある板に穴をあけると、刃がぐにゃりと破損したり、手をとられる場合があります。
ホールソーの種類
木工用 ホールソー |
木工専用ホールソー
ダイカストがついているタイプのホールソーは木工用です。
様々なサイズのリング状になった鋸刃が何枚も付属されています。
金属用の刃に比べると、厚さが薄く刃数が多いのが特徴です。
バリをださないために、刃が板へあたる手前で回転を止めて穴をあける前に2~3度ゆっくりけがいておきます。
けがいた後に少しづつ穴を押し深めていきます。
管理人おすすめの木工専用ホールソー
前述した木工専用ホールソーは刃が貧弱なので連続作業をしたりすると破損することがありました。現在はバイメタルホールソーのセット品が安価で購入できるようになっており、刃が丈夫で長持ちするうえ、刃を着脱する手間もかからないので後者のほうがおすすめです。色々なサイズの穴をあける用途が多い場合は迷わずセット品を購入することをおすすめします。木材だけでなく樹脂の穴あけにも対応。
注意点
インパクトの打撃がくわわるとボディや刃が破損することがあり危険なので、インパクトドライバーで穴あけ加工を行うときはインパクトに対応したものを選びましょう。
回転数が速すぎると刃が破損しやすいので、2000min-1以下で加工しましょう。
刃が錆やすいので、使用後は防錆効果のあるスプレーなどを吹き付けておきます。
刃の取り付け方
刃の取り付け方は、穴を開けたいサイズの刃をダイカストの溝にさしこみ爪を引っ掛けます。
さらに刃を止めねじで固定するタイプもあります。
金属用ホールソー
金属用のホールソーには〔バイメタルホールソー〕や〔超硬ホールソー〕などがあり、刃先は耐摩耗性に優れている超硬やハイスが使用されています。
耐久性が高く、木材以外に〔金属〕〔サイディング〕〔塩化ビニール〕〔FRP〕などにも穴をあけることができます。
シャンク(軸)と刃が一体化したタイプは、穴あけ時の振動やブレが軽減します。
注意点(回転速度が速いと刃が焼ける)
金属の切削加工を行うときに回転数が速すぎると、材料をすくう前に刃が滑ってしまい刃が摩耗するだけになります。
この状態を続けていると作業効率が落ちてしまい、刃の消耗も激しくなってしまい、すぐに切断できなくなってしまいます。
ホールソーのパッケージには適正回転数が記載されていると思いますが、摩擦抑制と冷却効果のために、大きな穴を開ける場合は、回転速度を落として切削油を塗布しながら切断していきましょう。
回転数を遅くすると作業効率や刃の耐久性だけでなく、安全性もあがります。
切り抜いた際に発生するカス | カス取り用スプリング | カス取り用ホールソー |
面倒なカス取りのぞき
ホールソーで貫通穴を開けると、切り抜いた丸いカスがホールソーの中に詰まってしまいます。
このカスを取り除く作業は手間がかかるので面倒になってしまいます。
また、カスが噛んでしまうと刃を取り外さなければ、カスが取り除けない場合もあります。
カス抜き用スプリング
センタードリルにカス抜き用のスプリングがついているタイプは切り抜いたカスが押し出されるので、カスの取りのぞく手間が低減します。
取り除きやすいように、上部に穴が開いていたり、刃が切り抜かれているものなどもあり、各社 様々な工夫が施されています。
ホールソーから抜けなくなったカスの取り方-動画
切削屑の逃げ道をつくる-動画