PR
スポンサーリンク

手のひらサイズまで小さくなった小型卓上ボール盤

REXON DP2250RとBonvoisin卓上ボール盤のサイズ比較 ブログ

材料に合わせて大型・小型の卓上ボール盤を使い分け

RYOBI TB-2131 卓上ボール盤の主軸

電動ドライバーなどの手持ち式電動工具では、工具を手で保持するため、ドリルビットを正確に垂直に保ったまま穴をあけるのは困難。そこで、垂直で精度の高い穴あけに便利なのが卓上ボール盤だ。

卓上ボール盤はドリルビットの進行方向が一定で材料をテーブルに固定した状態で加工できるため、手持ち式電動工具に比べて安定した穴あけができる。特に穴の位置や角度を正確に仕上げたい場合には、持っておきたい木工機械のひとつである。

卓上ボール盤 RYOBI TB-2131・REXON DP2250R・ドリルスタンド Three Axis 25716の大きさ比較

わたしが最初に購入したのは、比較的大型の卓上ボール盤「RYOBI TB-2131」。これまで使っていたドリルスタンドより、さらに正確な穴あけ加工ができる一方、小さな材料や細かな部品を加工するだけなら、わざわざ大型のボール盤を使うのは少々大げさだ。

そこで、小型の卓上ボール盤「REXON DP2250R」も導入し、材料の大きさや加工内容に応じて2台を使い分けていた。

Bonvoisinの超小型卓上ボール盤を見つける

これがボール盤?驚くほどコンパクト+軽量

REXON DP2250RとBonvoisin卓上ボール盤のサイズ比較

そんな中、REXON DP2250Rよりもさらにコンパクトな卓上ボール盤を見つけた。「これほど小さなボール盤は実際に使い物になるのだろうか」と気になり、実際に入手して試してみることにしてみることに。

実物を手にしてまず驚いたのが、そのコンパクトさである。想像していた以上に小さく、本体部分は手のひらに上に乗せられるようなサイズと重量感であった。

一般的な卓上ボール盤はある程度の設置スペースが必要だが、この超小型卓上ボール盤なら作業台の限られたスペースにも設置しやすく、使わないときは棚などに収納しておくこともできるほどの軽さ。

本体重量は約2.2kgと非常に軽量であり、必要なときだけ作業台に出して使用するといった使い方だけでなく、持ち運びにも便利だと感じた。大型の卓上ボール盤のように常設するスペースを確保できない場合や、小さな材料の穴あけ加工を中心に行う場合には、このコンパクトさと収納性は大きなメリットである。

安っぽさを感じさせない高級感のある外装

電動式のガラスびん切断機

近年、中国メーカーの製品を中心に775・795クラスのDCモーターや支柱・スプリング・駆動機構などをあえて露出させたシンプルで無骨な構造のミニ電動工具をよく見かける。わたしが以前購入した「ガラスびん切断機」も同様でモーターや駆動部を覆う外装カバーがほとんどなく、必要な部品をフレームやベースに直接取り付けたような非常にシンプルな構造だ。

Bonvoisin卓上ボール盤の外装(左側面)

本製品も同様の構造を採用した超小型の卓上ボール盤であるが、大きく異なるのが外装の仕上がりである。モーターや駆動部の多くが成形された外装カバーで覆われており、黒とグリーンで塗り分けられた筐体は大手電動工具メーカーの製品を思わせるデザインである。

Bonvoisin卓上ボール盤の上カバー

回転部や駆動部が露出している範囲も抑えられているため、見た目だけでなく安全面にも配慮された設計という印象を受ける。

Bonvoisin卓上ボール盤の外装(右側面)

金属部品や機構をそのまま露出させたミニボール盤と比較すると、全体的にすっきりとまとまっており、外装カバーの成形や仕上がりも良好である。安価なミニ電動工具にありがちな簡素な印象は少なく、実物を手にすると価格相応の高級感を感じられた。

穴あけ能力と加工できる材料の厚さ

本製品は小型であるため、大型の卓上ボール盤と比べると、加工できる材料の厚さや大きさには限界がある。ただし、小型機ながら主軸のストロークは42mm確保されているため、材料の固定方法やドリル刃の長さなどの条件はあるものの、厚さ約38mmの2×4材にも対応できる。

商品仕様では、穴あけ能力について木材8mm、アルミ板5mm、鉄4mmと記載されており、基本的には厚い材料や大径の穴を加工する用途には向いていない。

ただし、実際の穴あけ能力にはある程度余裕があるようだ。DIYでよく使用される厚さ19mmのSPF材で試したところ、直径10mmの貫通穴を問題なく開けることができた。大型の卓上ボール盤と比較すると穴あけに時間がかかり、加工効率は低下するものの、モーターに極端な負荷がかかっているような印象はなかった。

また、アルミ板にも小径の穴を開けてみたが、こちらも特に苦労することなく加工できた。

Bonvoisin卓上ボール盤の主軸ユニットを支えるコラム

これまで使用してきたドリルスタンドや中国メーカー製の小型電動工具では、主軸を保持するヘッド部分にわずかなガタや遊びがあり、ハンドルに力を加えると左右にブレるものがあった。穴あけ加工では、このガタがドリルビット先端の位置ずれにつながるため、加工精度を左右する重要なポイントである。

一方、本製品は主軸ユニットをコラム(支柱)だけで保持するのではなく、コラムと平行に配置されたガイドロッドでも支持する構造を採用している。そのため、主軸ユニットに手で力を加えてみてもガタや遊びは少なく、加工中に負荷がかっても左右に振れにくく、コンパクトな本体から想像する以上に剛性が高い。

Bonvoisin卓上ボール盤の穴あけ深さ調整

小型なのに穴あけ深さを調整できる機構も備わっているのも嬉しいポイント。コラムに取り付けられたセットカラー(ラックカラー)を固定しているM5の六角穴付き止めねじを緩め、セットカラーの高さを変更することで、主軸の下降量を調整できる仕組みである。

この機構が特に便利なのは、材料を貫通させず、一定の深さまで加工する「止まり穴」や「座ぐり穴」をあける場合である。設定した位置より主軸が下がらないため、穴を深くあけすぎて材料を貫通してしまう失敗を防ぎやすい。

また、薄い材料を加工する際にドリルビットが必要以上に下降するのを抑え、材料の下にあるテーブルや治具、捨て板などへの不要な切り込みを軽減する用途にも使える。加工深さの上限を機械的に決めておけるため、深さを目視や手加減だけに頼るよりも作業しやすくなる。

回転数を調整できる可変電圧ACアダプター

Bonvoisin卓上ボール盤のACアダプター

本体側にある操作部は電源スイッチのみで、回転数を調整するダイヤルなどは搭載されていない。その代わり、付属の可変電圧ACアダプターに電圧調整ダイヤルがあり、出力電圧を変えることでモーターの回転数を調整できる仕組みである。

動画では動作音が大きく聞こえるかもしれないが、実際の運転音は比較的静かであった。それでも、夜間の作業など周囲への騒音をできるだけ抑えたい場合には、電圧を下げて低速で運転できるのが便利である。また、細いドリルビットを使用する場合や、材料に合わせて回転数を抑えたい場合にも活用できる。

ただし、電圧を下げてモーターの回転数を落とすと、使用できる出力も低下するため、高負荷時には回転が止まりやすくなる。特に太いドリルビットで大径の穴をあける場合など、負荷の大きな加工では低い電圧での使用は不向きである。静音性だけを優先して電圧を下げすぎず、加工内容に応じて調整したほうがよい。

付属するACアダプターの出力はDC12~24V・最大5Aで、ボール盤の電源としてだけでなく、対応する電圧・電流範囲内であれば電子工作におけるDC電源としても活用できる。電圧を可変できるACアダプターは単体でも用途があるため、電子工作をする人にとっては付属しているとうれしいポイントである。

マキタ14.4V・18Vバッテリーでも動作

Bonvoisin卓上ボール盤のバッテリーコネクター

さらに、「21Vバッテリーコネクター」も付属しており、対応する別売りバッテリーを装着して本体へ接続すれば、コンセントを確保できない場所でもコードレスで使用できる。わたしが試したところ、マキタの14.4V・18Vバッテリーもコネクターに装着して本機を動作させることができた。

Bonvoisin卓上ボール盤に使用できるマキタバッテリー

ただし、バッテリーを直接電源として使用する場合は、付属ACアダプターのように出力電圧を可変できないため、電圧による回転数調整はできなくなる。また、メーカーがマキタ純正バッテリーとの互換性を正式に保証していない場合は、端子形状が合って動作したとしても、バッテリーの過放電保護や電流制限などが適切に機能するとは限らない。マキタ製バッテリーを流用する場合は、対応電圧や保護回路の有無を確認したうえで使用する必要がある。

穴あけ能力と加工できる材料の厚さ

Bonvoisin卓上ボール盤の加工材料固定用バイス

材料を固定するためのバイスも付属している。加工中に材料が動いたり回転したりするのを防げるため、小さな材料を安全かつ安定して穴あけ加工する際に便利である。

ただし、このバイスはボルトを使ってボール盤のベースに固定する構造である。加工する材料の大きさや穴あけ位置が変わるたびに、ボルトを緩めてバイスの位置を調整し、再び締め直す必要があるため、さまざまな大きさの材料を頻繁に交換しながら加工する場合には少々面倒である。

自作ボール盤テーブル

使い勝手を重視するのであれば、ボール盤のベース上に作業テーブルを自作し、トグルクランプやホールドダウンクランプなどを取り付ける方法もよいだろう。材料の脱着や位置調整を素早く行えるようになるため、サイズの異なる材料を次々と加工する場合や、同じ加工を繰り返す場合には作業効率を高められる。また、フェンスやストッパーを追加すれば、穴あけ位置をそろえた繰り返し加工にも活用できる。

Bonvoisin卓上ボール盤のバイス用アタッチメント

付属品が充実しているのも好印象である。バイス上部に取り付けられるクランプブロックや材料固定用のねじも付属しており、通常のバイスでは保持しにくい球状・円筒状・不定形の材料を固定する際に役立つ。小型の卓上ボール盤でありながら、さまざまな形状の材料を固定するための治具まで付属している点は高く評価できる。

小物加工にちょうどよいコンパクトなベース

Bonvoisin卓上ボール盤のベース表面

ベースのサイズは約10×16cmとコンパクトである。超小型の卓上ボール盤なので当然ではあるが、一般的な卓上ボール盤と比べると作業面が狭く、大きな材料を載せて安定させるのには向いていない。一方、小さな木材や金属板、電子工作で使用する部品などを加工するには十分な広さであり、小物の穴あけを中心に使用するのであれば、このコンパクトさはむしろ扱いやすいと感じた。

Bonvoisin卓上ボール盤のベース裏面

ベース底面の4隅にはゴム足が取り付けられている。机や作業台に直接置いて使用しても滑りにくく、細いドリルビットを使った通常の穴あけなど、負荷の小さい加工であれば本体を固定しなくても比較的安定して作業できた。また、ゴム足によって本体の振動が作業台へ直接伝わりにくくなるため、振動や騒音を軽減する効果も期待できる。

Bonvoisin卓上ボール盤のベースにある取付穴

ベースには付属バイスを固定するための複数の長穴や取付穴が設けられており、バイスの位置を材料や穴あけ位置に合わせて調整できる。この取付穴は付属バイスだけでなく、自作の作業テーブルや治具を固定する際にも利用できるため、使い方次第では拡張性も高い。

内部構造がシンプルでメンテナンスしやすい

Bonvoisin卓上ボール盤の駆動部

本体上部の外装カバーは、プラスドライバーで固定ねじを1本外すだけで簡単に取り外すことができる。カバー内部にはDCモーターやタイミングベルト、プーリーなどの駆動部が配置されており、ベルトの摩耗や緩み、各部の状態を比較的簡単に点検できる構造である。

内部構造も複雑ではなく、モーターの回転をタイミングベルトとプーリーを介して主軸へ伝達するシンプルなベルト駆動方式となっている。そのため、長期間使用してタイミングベルトが摩耗・破断した場合でも、同一規格の交換部品を入手できればベルトだけを交換して修理できる可能性が高い。

また、DCモーターや電源スイッチなどの電装部品が故障した場合も、適合する電圧・出力・寸法などの部品を入手できれば、機械工作や電子工作にある程度慣れている人であれば自分で修理できる構造になっているため、長く使い続けることができるだろう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました