板を丸く切り抜く場合はジグソーやバンドソー、正確さを重視する場合はトリマーやルーターが使われます。
しかし、トリマーやルーターで正確な円を切り抜く際には、テンプレートガイドや円切り用の治具が用いられます。これらの治具は、切断したい円の中心にピン(またはネジ)を固定し、その支点を中心として工具を回転させることで円状に切り抜いているため、切り抜いた丸い板の中心に小さな穴が開くうえ、効率的な加工ができません。
ボール盤とスターエムの自在錐を使えば、任意のサイズ(30~300mm 別売されているロングバーを使用した場合)の真円を効率的にに切り抜くことが可能ですが、切り抜いた円の中心に穴があきます。しかし、自在錐のセンタードリルを取り外して、穴あけ加工すると、中心に穴のない円を簡単に切り抜くことができました。
ただし、メーカー(スターエム)が推奨している使い方ではないので、安全性や製品保証に関しては自己責任となります。
安全に自在錐で切り抜きたい場合は、神沢鉄工が販売している自由錐O型(K-160)がおすすめです。K-160の特長はドリルビットの代わりに、バネと滑り止めで押さえるバーがついているため、切り抜いた円が跳ね飛びにくくなっています。
今回はスターエムの自在錐のセンタードリルを取り外して加工しました。貫通した際に切り抜いた円が跳ね飛ぶリスクがあるので、加工中は周りに人や猫がいないか確認し、自身の顔面もフェイスガードで守りました。
綺麗に切り抜けました。過去に何度も同じ加工を行ったことがありますが、内刃と外刃を正しい方向に取り付けて、カタツムリが歩くスピードよりゆっくり送ることを心がければ切り抜いた円が跳ね飛びにくいです。
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