集じん機の選び方

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集じん機(RP35RYD2)
写真のモデル:日立工機-RP35RYD2

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掃除の手間が省ける

電動工具の種類が増えてくると、木材の加工時に浮遊する粉じんや床に落ちた切削屑の清掃に悩まされます。家庭用の掃除機を電動工具に接続したり、床に落ちた切削屑を吸引すると、あっという間に紙パックの中がいっぱいになります。サイクロン式の掃除機を使用してもフィルターがすぐに詰まってしまいます。

木工で使われる集じん機は、掃除機のフィルターより面積が広く集じん容量も多いので、吸引力が長く持続し一度にたくさんのゴミを集じんすることができます。集じん機を木工機や電動工具に集じん機を接続することにより、粉じんの浮遊・切削屑が周辺に飛び散りを抑えることができます。また掃除機兼用型のモデルもあるので、掃除用の先端アタッチメントをホースに装着すれば、掃除機として使用することも可能です。

  • 据え置き型…ダストホースが太く風量が強い(大型から小型のモデルがある)
  • 携帯形…現場に持ち運びが可能な小型のモデル
  • 掃除機兼用型…切削屑や粉じんを集じんする以外に掃除機としても使える。

集じん機の種類は大まかに上の3種類があり、粉じんや切削屑を集じんする目的で使用されますが、電動工具や木工機の種類や用途によって適したモデルがあります。(種類の詳細は集じん機の種類のページからどうぞ)集じん機の性能比較表では、各メーカーの集じん容量・吸引力・機能などをまとめています。

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用途

RYOBI 集じん機 VC-125W RYOBI 集じん機 VC-1150 RYOBI 集じん機 VC-1150

用途に応じた集じん機

  • 電動工具や木工機に接続して材料加工時に発生する粉じん・切り屑の集じん
  • 建設現場や工房の清掃
  • 濡れた場所や湿ったゴミの清掃
  • 主に上記のような用途で使用されます。木工機や電動工具で材料を加工(切削)すると、空気中に粉じんが浮遊し、床には大量の切削屑が撒き散らかります。粉じんは天然の木材でも大量に吸ってしまったり、長期的に吸っているとと健康に悪影響がでます。体に害のある粉じんが発生する材料もあります。

    また木材をちょっと削ったり切断しただけで、作業場の床は切削屑で真っ白になるので、集じん機を切削する機械に接続することにより清掃の手間が省けます。大量のゴミをタンク内に溜められることから、建設現場以外の環境でも使用されています。

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    選び方のポイント

    吸引力

    吸い込み仕事率(吸引力)

    吸い込み仕事率は(W)という単位で表されており、同じメーカーであれば吸い込み仕事率の数字が高い方が、吸引力も高くなります。集じん機は吸引力が高いイメージがあると思いますが、集じん機だからといって、どのモデルも掃除機より吸引力が高いわけではありませんし、フィルターが詰まってくると吸引力も落ちてきます。

    掃除機の様に機械や床の清掃目的でも使用する場合は、高い吸引力が必要になるので、吸い込み仕事率の高いモデルを選んだ方が無難です。ゴミの量が多い環境で作業する場合は集じん容量も重視します。ちなみに吸い込み仕事率が280~300Wあるモデルだとかなりハイパワーになります。

    電動工具に接続して切り屑や大鋸屑を集塵する場合は高い吸引力は必要ありません。ホースが電動工具本体まで繋がっているので吸い込み力を一番弱くしても十分集じんする能力があります。なので、電動工具につないで集じんする用途では吸引力の低いモデルでも問題ありません。

    吸引力の調整段階数は日立やリョービが2~3段階、マキタは調整段階数の多いモデルで5段階と豊富なので、騒音を抑えたい環境で使用する場合や調整段階数の多いモデルを選ぶとよいでしょう。
    ※どのメーカーにも吸引力の調整ができないモデルもあります。

    集じん容量

    電動工具の切削屑などを集じんする場合は、加工時に切削屑が排出されるノズルにホースを装着するので、粉じん専用の集じん機であれば問題なく吸引することができます。
    しかし作業量によって変わりますが、タンクの集じん容量が少ないと大きな切削屑がたくさんでる機械に接続するとタンク内がすぐにいっぱいになります。(ゴミの量が多い作業場所でもすぐにいっぱりになります。)
    集じん機のフィルターは大きいので、タンク内スペースの大部分をフィルターが占めており、記載されている集じん容量よりも実際は集じんできる容量が少なくなります。
    意外に10Lでもすぐに満タンになってしまいますので、ゴミの出る量が多い用途では、集じん容量の高いモデルを選ぶか、自作の分離機などを利用したほうがよいでしょう。

    自作集じん機

    集じん機でもすぐに一杯!

    右の写真の様な大きな切り屑がたくさん発生する機械(自動鉋など)ですと、小型の集じん機では、すぐにタンクがいっぱいになるので、据え置き型の大型の集じん機や小型の木工専用集じん機(200L)が適しています。
    しかし大型の集じん機や木工専用集じん機は、高価な上に質量が重く場所をとるので、家庭での設置には向いていません。
    集じん機と機械の間に自作した分離機を繋げると、別の回収容器に切り屑を溜めることができるので、場所もとらず経済的で便利です。
    自作の分離機や販売元については、集じん機の種類のページを一番下をご覧ください。

    連動用コンセント

    連動付きタイプのモデルには集じん機本体にコンセントがついているので、電動工具のプラグを差し込むことにより、電動工具のON/OFFに合わせて、集じん機も一緒に連動させることができます。

    連動とは?

    電動工具のスイッチをONにすると同時に集じん機のスイッチが動作し、電動工具のスイッチを切ると集じん機のスイッチも数秒後に停止するので、機械の粉じんを集じんする作業では便利な機能です。
    ただし使用できる電力に制限があるので注意が必要です。

    連動コンセントの許容電力(許容電流)

    連動付きの集じん機は、本体コンセントから使用できる消費電力に規定があり、規定されている消費電力を守らないと故障の原因となります。
    メーカーやモデルによって集じん機の消費電力が変わるので、規定されている最大消費電力も異なります。
    電動工具と集じん機を連動させたい場合は、電動工具の消費電力以上の電力を許容している集じん機を選ぶ必要があります。

    集じん機も掃除機と同じで消費電力が高い

    写真のモデルは665Wまでと表示されているので、消費電力665W以上の電動工具と集じん機を連動させることはできません。弱時/665W以上の電動工具と連動させて作業をしていると、家庭用の延長コード(1500W)と同じでコードが熱くなって溶けるかブレーカーが飛ぶかもしれません。
    吸込み力を弱くすると、集じん機の消費電力が下がるので許容電力も増えます。
    集じん機の性能比較表では、連動させられる消費電力(許容電流)もまとめています。

    ホース・アタッチメント・アダプター

    集じん機に接続できるホースは太いタイプと細いタイプがあります。
    集じん機や電動工具のモデルによってホースや排出口の口径は異なりますが、様々なサイズに変換できるアダプターが付属されていたり、別売りで販売されているので、他社のメーカーの電動工具にも接続することが可能です。
    右の太いホースは電動工具や木工機などに接続し、掃除用のアタッチメントを取り付けることにより掃除機としても使用できます。
    左の細いホースは手に持つタイプの電動工具に接続すると、取り回しが楽になり邪魔にならないので作業しやすくなります。この電動工具用の細いホースやアタッチメントなどは標準付属されておらず、別売りになっているモデルもあるので、購入する前に標準付属品も確認したほうがよいでしょう。
    因みにこのページで紹介しているRP35RYD2は、電動工具用の細いホース、掃除用のアタッチメント、アダプターも全て標準付属されていました。
    便利なアタッチメントのページでは、様々な口径のホースや電動工具に対応したアダプターも紹介しています。

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    掃除機と集じん機の違い

    掃除機の紙パックの比較

    溜められるゴミの量が多い

    一般家庭の掃除機と集じん機の違いは、フィルターの面積と集じん容量に大きな差があります。一般家庭で使用されているキャニスター型掃除機の紙パック(集じん容量)は約1.5Lと少ないので、木工で発生した切削屑や粉じんを吸引すると、紙パックやサイクロンタンクの中がすぐにいっぱいになります。集じん機は、電動工具用のモデルでも10L~30Lと一度に大量のゴミを溜めることができるので、ゴミを捨てる回数が減り手間もかかりません。

    直接タンクに集じんポリ袋に集じん

    市販のポリ袋に溜めたり、直接タンクに回収も可能

    また、集じん方式は市販のポリ袋や直接タンクに溜めておけることも可能なので経済的です。紙パックに対応しているモデルも販売されています。ネットで大きいポリ袋を購入する場合は、「ポリ袋 20L~50L」や「ポリ袋 リットル」で検索するとすぐに見つかります。商品説明やパッケージには厚さ、横×縦のサイズが記載されているので、メーカーが販売しているポリ袋と近いサイズのポリ袋を選びましょう。

    サイクロン掃除機のフィルターと比較

    フィルターの面積が広い

    手軽にゴミを捨てられるサイクロン式の掃除機でも粉じんを大量に吸ってしまうと、フィルター面積が小さいので、粉じんが詰まるとすぐに吸引力が落ちてしまいます。家にあるサイクロン掃除機も作業後に部屋を掃除すると、1週間もたたないうちにフィルターに粉じんが詰まり、吸引力が弱くなるのが顕著に現れます。

    集じん機のフィルターの大きさは、サイクロン式のフィルターより何倍も大きいので、粉じんを吸引しても吸引力が長く持続します。粉じん用のフィルターをなるべく詰まりにくくするために、フィルターが2層~3層になっていたり、自動でチリ落としをする工夫が施されたモデルも販売されています。しかし、集じん機でも粉じんを吸引しているとフィルターが詰まり吸引力が落ちてくるので、メンテナンスが不要になるわけではありません。

    RYOBI 集じん機 VC-1150

    濡れたゴミや水も吸引できる(乾湿両用タイプのみ)

    集じん機には乾式専用と乾湿両用のモデルがあり、乾湿両用は濡れたゴミや液体を吸引することができます。乾式専用や家庭用の掃除機で濡れたゴミや液体を連続して吸引してしまうと壊れてしまいますが、乾湿両用タイプの集じん機だと湿ったゴミ以外にこぼしたジュースや汚水なども吸引することができます。液体がタンクの中でいっぱいになると自動で止まる機構が備わっているので故障する心配もありません。
    ※液体は空気と一緒に吸わないと吸引されません。

    集じん機の性能比較表

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