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空調服を色々なバッテリーに繋いで稼動させてみた
安価なモバイルバッテリーで空調服を使用することはできるのか?
空調服のセット品に付属されているバッテリーはリチウムイオン式なので、8,000円前後と高額なうえにあまり長持ちしないタイプもあります。また、予備バッテリーを購入すると、作業中に取り替える手間もかかります。
そこで、最近、スマートフォンなどモバイルの充電で使われている大容量のモバイルバッテリーやパソコンや電源コンセントに繋いで、空調服のファンを稼動させることができるのか調べてみました。
まずはじめに空調服のファンのケーブルのDCプラグのサイズは(3.8/1.4mm)と特殊なサイズです。一般的な規格(3.8/1.4mmオス)では接続できないので、半田付けしてケーブルを自作する場合は注意が必要です。ファン本体のDCジャックのサイズは(4.0/1.7mmメス)です。
どの機器も出力口は5V
空調服に付属されているリチウムイオンバッテリーは、ファンの風量を(3V)(5V)(6V)(7V)の4段階に切り替えることができますが、このページで紹介しているバッテリーや機器にファンに繋ぐと風量は(5V)くらいの強さになります。これでも十分に涼しいのですが、炎天下の中に外で作業をする人や汗かきの人には、さらに強い風量(6V)(7V)に切り替えることができる純正品のリチウムイオンバッテリーのほうがよいと思います。
USBブースターを履かせても出力はあがらない
ちなみにUSBの出力をDC6Vに昇圧できるUSBブースターなどが販売されています。確かに出力は6V以上になるのですが、これをバッテリーとファンの間に履かせると5V以下になってしまい、ファンの風量をあげることはできませんでした。(買うだけ無駄なので気をつけされたしです。)
予備バッテリーがはいる内ポケット
写真の空調服には両サイドにバッテリーをいれる内ポケットが2ヶ所あるので、予備バッテリーを入れておくことができます。上側にある内ポケットは広いので大容量のモバイルバッテリーを入れることもできました。バッテリーの残量が無くなりファンが止まっても、予備バッテリーを内ポケットに入れておけばケーブルを差し替えるだけで再稼動させることができます。
モバイルバッテリー等に接続する際に必要なもの
USB電源ケーブル 3.8/1.4mm 【メス】 |
USB電源ケーブル(外径3.8/内径1.4mmのDCジャック)
ここで紹介しているモバイルバッテリー、バッテリーホルダー、機器は出力口がUSB端子なので、空調服のファンに接続するためには、半田付けして変換ケーブルを自作するか、別販売品の『USB電源ケーブル(外径3.8/内径1.4mmのDCジャック)』が必要になります。USB電源ケーブル 3.8/1.4mmは楽天市場に出店されているShopUさんから購入しました。
ShopUさんで販売されている変換ケーブルが売り切れてしまってずっと品切れの状態が続いていましたが、Amazonに出店しているショップが、最近、 3.8/ 1.4メスのUSB電源変換ケーブルを出品しているようです。
半田付けできる場合は作ったほうが安い
ネットでは「外径3.8/内径1.4mmのDCジャック(組み立て式)」も販売されているので、ハンダ付けができる場合は、いらないUSBケーブルや100円ショップに販売されているUSBケーブルを切って自作することも可能です。シールドの中から、緑、白、赤、黒のケーブルがでてきますが、使うケーブルは赤(5V)と黒(GND)だけです。
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モバイルバッテリーは空調服に使えるのか?
実際にモバイルバッテリーを空調服に繋いでみた
これはスマフォなどのモバイルを充電するバッテリーです。私はこの手の商品に過疎いので、サイトのマスコットと同じ顔をしたモバイルバッテリーを購入してみました。購入した時の価格は3,700円だったので、純正品のバッテリー(RD9410)の価格の半額ほどで購入することができます。
大半のモバイルバッテリーの出力は5V/2.1Aなので、付属品のバッテリーより、パワーが落ちますが、空調服のファンに使用することができました。出力口にはUSB(1.0A)とUSB(2.1A)の2種類がありますが、どちらに繋いでも風量の体感は変わりません。
このページを作った頃は「cheero」というメーカーのモバイルバッテリーが人気がありましたが、現在は、さらに大容量で低価格なモバイルバッテリーを販売しているメーカーが増えており、市場で火花を散らしています。さらに大容量のものに接続すれば、作業途中にバッテリーを取り替える手間がなくなり、1日中空調ファンを稼動させることも可能でしょう。
個人的におすすめなのが、最近家電分野に参入したAnkerのモバイルバッテリーです。 このメーカーは米Google出身の数名のエンジニアによって創設後、モバイルバッテリーメーカーとして名を馳せております。同社の製品はパナソニックセルを搭載しており、13,000mAh~20,000mAhと大容量なのに私が購入した製品より安価なうえに、18ヶ月の保証(返品にかかる費用は一切かからない)も付いています。探せばさらに安いメーカーもあります。
モバイルバッテリーでどれくらいの連続使用できるの?
このバッテリーの容量は10,400mAhもあるので、空調服の最新バッテリー(RD9410)と比べると倍以上の容量があります。mAhとは容量を表す単位なので、数値が高い方が大容量になります。このモバイルバッテリーには、残量が分かるインジケーターも備わっているので、空調服にはぴったりかもしれません。
実際に、どれくらい連続使用できるのか満充電の状態で、モバイルバッテリーに繋げて空調服を一日中着てみることに。その日は、朝から寝る寸前までファンは回り続けていました。充電せずに次の日も同じ空調服を着たところ、スイッチを入れてから30分くらいで暑く感じたので、ファンに手を当てると停止していることに気づきました。空調服を使い出してから、ファンが停止したことを確認するまでの稼動時間は17時間57分でした。
安いもので1,000円ほどで販売されているモバイルバッテリー
モバイルバッテリーは風量が弱くなることと、容量が低くなる欠点があります。しかし、1,000円ほどの安価な商品もあるので、仕事終わりにバッテリーの残量が無くなってしまうことがある場合は、予備としてモバイルバッテリーを内ポケットに入れておいたほうがよいでしょう。なぜなら、空調服を着た状態でファンが止まると汗を蒸発させることができなくり地獄を味わうからです。モバイルバッテリーの充電方法は、パソコンを持っていなくても、USB端子を備えたACアダプターを購入すれば家庭用コンセントから充電することも可能です。
写真のUSB端子付き電池ボックスは、単三電池×4個でモバイルなど充電できるUSB出力の乾電池ケースです。ジャック購入した際に一緒に378円で購入しました。出力が5Vなので空調服のファンを稼動させることができました。稼働時間は1900mAhの電池で4時間10分、2400mAhの電池で5時間でした。
空調服に付属されている電池ボックスは電池の交換が面倒という欠点がありますが、低価格の電池ボックスを2つ購入して電池をセットしておけば、ケーブルを差し替えるだけで交換できるので手間がかからないと思います。電池は繰り返し使える大容量の1900~2400mAhの充電池がよいでしょう。
RD9263-電池ボックス
最近、空調座布団を洗濯しようと思ったら、中から電池ボックスがでてきた。電源のない場所で使うときのために付属されていたようだ。この空調座布団のファンと電池ボックスとファンにはサンエスのロゴが入っている。ファンは空調服のものと同じものであった。純正品の電池ボックスは持っていないが、ネットショップの写真で確認してみると空調服のものと瓜二つであった。
おそらくこれは空調服に付属されている電池ボックス(RD9263)ではないだろうか。試しに電池を入れて稼動してみたところ、HIGHモードは出力が同じ上の2つのモバイルバッテリーよりあきらかに風量が強かった。3.8/1.4mmのDCジャックが備わっているので、ファンのケーブルにそのまま差し込めます。
電動工具のバッテリーに空調服を繋いでみた
電動工具のバッテリーは空調服に使えるのか?
電動工具メーカーの日立工機やマキタはバッテリーホルダーという商品を販売しています。このバッテリーホルダーにはUSB端子が付いているので、電動工具のバッテリーを装着することによりモバイルの充電をすることが可能になります。私はマキタや日立工機のバッテリーを持っているので、実際に空調服に繋いでちゃんと稼動するのか試してみました。バッテリーホルダーからファンに接続する際に、別売りの「USB電源ケーブル 3.8/1.4mm」を使っています。
型番 | 電圧 | 出力口 | |
PE00000020 | 10.8V | DCプラグ×1 | |
PE00000002 | 14.4/18V | DCプラグ×1 | |
PE00000022 | 14.4/18V | DCプラグ×1/USB端子×1 | |
GM00001397 | 14.4/18V | DCプラグ×1/USB端子×2 |
マキタ14.4/18V バッテリーホルダー
マキタのバッテリーホルダーは、上記の4種類が販売されています。この商品は充電式暖房ジャケットや空調ジャケット専用に使われるものですが、スマートフォンやタブレット端末などを充電できるようにUSB端子が備わっているタイプもあります。
バッテリーホルダーに備わっているUSB端子の出力は、モバイル充電用なので5Vとなっています。なので、空調服のファンを稼動させることができました。連続稼働時間は、自分が持っている比較的新しいバッテリー14.4V-3.0Ah(BL1430)で13時間12分間でした。
しかし、14.4/18Vのバッテリーは重たいので内ポケット(大)に入れることはできましたが、嵩張るのでベルトに装着して使ったほうがよいと思います。しかし、このバッテリーをベルトにひっかけて作業するのは邪魔になるだけでなく負担もかかると思います。
GM00001397は、DCプラグに接続しないと風量を調整できない
ちなみにGM00001397は、パネル操作から風量を3段階+ターボモード(1分間)に調整することが可能ですが、このモードはDCプラグのみにしか対応していません。なので、USB端子からファンに繋いでいる場合は、パネル操作で風量を調整しても変わりません。バッテリホルダーのUSB端子からファンを繋ぐ場合は、古い型のPE00000022を購入したほうがお買い得です。
風量を設定できるDCプラグからファンに繋ぐ場合は、『4.0/1.7mmオス→3.8/1.4mmメス』という変換ケーブルが販売されていないので、『4.0/1.7mmメス→USBメス変換ケーブル』と『USB電源ケーブル 3.8/1.4mm 【メス】』が必要になります。半田付けできる場合は、ファンのケーブルに繋ぐための『DCジャック 3.8/1.4mm』が必要になります。
マキタ10.8V バッテリーホルダー(PE00000020)
これは10.8Vリチウムイオンバッテリー用のバッテリーホルダーで、充電式暖房ジャケット用として販売されています。このバッテリーホルダーの出力口はUSB端子がなく、DCプラグのみとなっているので、DCプラグを『DCジャック 3.8/1.4mm』に交換する必要があります。半田付けできない場合は、『5.5/2.1mmオス→3.8/1.4mmメス』という変換ケーブルが販売されていないので、『5.5/2.1mmメス→USBメス変換ケーブル』と『USB電源ケーブル 3.8/1.4mm 【メス】』が必要になります。
PE00000020に繋ぐと風量が強すぎて笑ってしまうほど涼しくなります。どうも電圧が7.2V以上あるようなので、空調服のファンに繋いでいると故障すると思います。ケーブルも熱くなっていました。使用してみたところ52分でファンが止まりました。劣化しているバッテリーなので、新品のバッテリーだと約1時間ほどもつかもしれません。
日立工機 10.8V USBアダプタ
このUSBアダプタ(BCL-10UA)は、日立工機が販売している10.8Vのリチウムイオンバッテリーに装着することができます。このUSBアダプターはスマートフォンなどの端末を充電するためのものなので、USB端子の出力口が1つあります。最大出力が5V/0.5Aとなっており、空調服のファンを稼動させることができました。
私が持っているバッテリー(容量1.5Ah)で約4時間半ほど稼動させられました。10.8Vのバッテリーはコンパクトなので内ポケット(大)にいれられるサイズですが、USBアダプターの差込口がゆるゆるなので、写真のようにゴムなどで固定しておかないとすぐに外れてしまいます。
日立工機 14.4V/18V USBアダプタ
日立工機もマキタと同じように14.4V/18V兼用のUSBアダプター(BSL18UA)を販売しています。USB端子の出力口が2つあり(5V)なので、同じように空調機のファンを稼動させることができます。DCジャック(メス)のほうは12Vなので空調服のファンに接続していると故障するでしょう。使用時間(宿題)
マキタのバッテリーホルダー(14.4V/18V)同様、フックがついているので腰にぶら下げることが可能ですが、重たくてかさばるので空調服には不向きだと思います。
パソコンに繋げて使用できるのか?
パソコンに繋げて使用できるのか?
『USB電源ケーブル 3.8/1.4mm 【メス】』に繋げば、パソコン本体のUSB端子に差し込むことができるのでファンを稼動することができます。PCのUSB端子の電圧を調べて見ると5Vなので、純正バッテリーの風量2と同じ強さになります。
デスクワークであれば、体は動かさないので風量2(5V)でも十分に涼しいです。オフィスで使用する際はパソコンに繋いで使用すれば電気代も安いですし電池の節約にもなるでしょう。
コンセントに繋げて使用できるのか?
USB電源 変換用アダプター
USB端子のついているアダプターがあれば、家庭のコンセントからUSB端子から電源をとることができます。これもモバイルの充電用アダプタなので出力は5Vになります。
「USB電源ケーブル 3.8/1.4mm」を繋いで「USB電源 変換用アダプター」に差し込んでみました。するとパソコンに接続したときと同じような風量の風が空調服の中に入ってきました。
車のシガーソケットから電源をとりたい場合
カーチャージャー
車のシガーソケットからモバイルなどを充電できる「USBカーチャージャー」を使えば、シガーソケットから電源をとることができるので、車を運転する仕事の方であれば「USBカーチャージャー」と「USB電源ケーブル 3.8/1.4mm」を利用して接続したほうがよいかもしれません。出力は5Vです。