ブロワーの特徴
ブロワの特徴・種類 | ブロワの性能比較表 |
風圧ハリケーン級!ゴミや埃の悩みを強力な風で全てを吹き飛ばす
ブロワーとは〔ブロワ〕〔ブロア〕などと呼ばれ、ボタン1つでハリケーン級の風を吹きおこすことができる電動工具です。大きなゴミや落ち葉などを遠くへ吹き飛ばすほど、強力な風圧があるので、掃除以外の用途やシーンでも活躍します。写真ではノズルがついているので大きく見えますが、小型のタイプは質量が2kg以下のモデルが多く、お年寄りや子供でも軽々と持つことが出来るコンパクトな電動工具です。
送風口に付属品のダストバッグを装着すれば集じん作業をおこなうことも可能です。つまりハンディクリーナーのようなミニ掃除機としても使うことができます。ただしコード式掃除機ほどの吸引力はありません。
小型のブロワーは、単純な作りになっており、各社のモデルの機能にほとんど差はありません。風力調整機能が備わっているか備わっていないかくらいです。なので、ほとんどのモデルの風圧が5.5kpaなので、DIYの吹き飛ばし作業で使用するのであれば、安価なモデルでも十分だと思います。
騒音が気になる場合は、風力の速度調整ダイヤルの段階数が多いモデルを選んだほうがよいでしょう。風力を弱めれば動作音も小さくなります。
各機種の風圧や風力調整機能など選ぶポイントが一目でわかるブロワ性能比較表も参考にして頂ければ幸いです。
ブロワーの使い方
切り屑を集じんする動画 | 落ち葉を吹き飛ばす動画 |
広範囲に散らばった落ち葉やゴミを楽々回収
屋外の落ち葉などをホウキではいて集めるのは大変です。特に広い場所の掃除であれば、時間だけでなく労力もかかります。また、植木などが植えてあるような入り組んだ狭い場所では、ホウキではくことができませし手で集めると時間がかかります。ブロワーの強い風圧を利用すればで、広範囲に散らばった落ち葉も効率よく集めることができますし、ホウキで掃けないような狭い隙間や入り組んだ場所にたまった落ち葉も吹き飛ばして寄せ集めることが可能です。
木屑(木粉)や埃のたまりやすい木工機械などの清掃作業に
工房や作業現場で木材などの材料を切削加工すると、機械だけでなく天井・壁・棚などに大鋸屑や木粉が散り積もります。これらに付着した埃や大鋸屑などを手や掃除機で掃除するのは大変ですが、ブロワーの強力な風を利用すれば、わざわざ物を動かして清掃しなくても、木屑などを吹きばすこと可能です。
また、手やダスター刷毛などがはいらない狭い部分や入り組んだ部分に溜まった木屑なども吹き飛ばしたり集じんすることができるので、機械を動かしたり分解することなく掃除することができます。
PCケース内部の埃を吹き飛ばす動画 |
たったの数分でパソコンに溜まった埃が綺麗に吹き飛んでいく パソコンなどの電化製品の手の届かない場所の掃除に最適
手や掃除機のノズルが入らない場所に溜まった埃などの吹き飛ばしにもブロワーは活躍します。また、ブロワーの強力な送風を利用して、家電やパソコンなどを清掃する人もいるみたいです。ちなみにパソコンなどの埃を吹き飛ばす場合は、各機器のファンが回転しないように綿棒などで固定したほうがよいでしょう。脆いパーツをへし折るほど強力なので、風力を弱めるか、ある程度距離をとって埃を吹き飛ばしたほうがよいでしょう。
2014.6に管理人もブロワーでパソコンの掃除をしました。これまでめん棒やドライヤーでファンやクーラーにこびりついた埃をチマチマと時間をかけて取り除いていました。ブロワーを使えば、ブロワーの風で各パーツをバラすことなくこびりついた埃を効率よく取り除くことができたので、これからPCの掃除では必需になりそうです。ちなみに掃除する時間に5分もかかりませんでした。(右の動画がそうです。)
車のボディの水滴を吹き飛ばす動画 | 手の入らない単車のエンジンやホイールにも便利 |
車や単車のボディに触れることなく一瞬で水滴を吹き飛ばす 洗車後の乾燥作業にも最適
車や単車の洗車後のボディなどについた水滴をタオルで拭き取る作業は大変ですし、乾いたタオルが何枚も必要になります。ブロワーの風圧は、ボディについた水滴も吹き飛ばせるほど強力なので、タオルで拭き取るより手間がはぶけ、車に傷をつけずに効率よく乾燥作業を行うことが出来ます。
また、拭き取りにくい、単車のエンジン、ホイール、ミラーなど、手の入らない細部・隙間や入り組んだ場所などに溜まった水滴も手で触れることなく簡単に吹き飛ばすことも可能になるので大変便利です。
操作方法
スイッチとロックボタン | スイッチをロックした動画 |
簡単操作!トリガー(引き金)を引くだけ
スイッチはトリガー式(引き金)になっており、トリガーを引くと送風口(排気口)から送風されます。誰でも簡単に操作できるようになっています。送風を止めたい場合は、スイッチを戻せばモーターが停止するので風も止まります。長時間ブロワーを使っているとトリガーを引く指が痛くなるので下のロック機能を使いましょう。
指が疲れない!連続使用にはロックボタン
スイッチを引いた状態でロックボタンを押すと、スイッチが引かれた状態でロック(固定)されるので、連続使用する作業で指が痛くなる心配もありません。ロックを解除したい場合は、再度スイッチを引けばロックを簡単に解除することができます。
このロック機能は、連続使用をする以外に、ブロワーを手で持っていなくても風を送ることができるので、バーベーキューや金属を溶かすときのフイゴの代わりとして使われている記事や動画をよく見ます。ですが、こういった使い方は禁止されているので危険ですし、何かあっても自己責任となります。
風量調整機能
スピード調整ダイヤル | 風量を調整した動画(ドライヤーと音の比較) |
ダイヤル1つで風力を調整できる機能
ブロワは速度調整ダイヤルを操作することにより、風量の調整が行えるモデルがあります。この機能は備わっていないモデルも多くあるので、風力の調整を行ないたい場合はきちんと確認をしてから選びましょう。風量の調整の仕方は、本体にあるダイヤルを回すことによって、風量や風圧の調整を行うことが可能です。
風力を弱めると騒音が減音
ブロワーの騒音が気になる環境で使用する場合は、風量の調整段階数の多い機種を選ぶことをお奨めします。ブロワーは風量が強くなるほどモーターの回転スピードがあがるので、動作音が大きくなります。逆に風量を弱くすると動作音も静かになります。
ブロワ性能比較表では、調整ダイヤルが備わっているモデルや風量の調整段階数が一目で分かります。
集じん機能
小型掃除機に早変わり!
ブロワは空気をサイドの吸込口から吸い込み、前方の送風口(排気口)から吐き出しています。右の写真のように、吹き飛ばし作業の場合とは逆に、吸い込み口にノズルを取り付け、送風口にダストバッグ(集じん袋)を取り付けることにより、掃除機のような集じん作業も可能になります。
小型のブロワーの吸引力は家庭用の掃除機より劣るので、過度な期待はしないほうがよいです。ちょっとした吸引には便利だと思います。下に集じん機能を利用した動画があるので参考にして下さい。
吸い込み口のアップ画像 | 機械にたまった大鋸屑を集じんした動画 |
吸込み口|大きなゴミは吸い取れない。
ブロワの吸い込み口のアップ画像です。大きな物が通過しないようにメッシュ状になっています。大きなゴミなどを吸い込むと、本体内部にあるファンが破損して故障の原因になります。落ち葉などを吹き飛ばして集めることができても、小型のモデルではメッシュ部分を通り抜けられない大きさのゴミなどを集じんすることはできません。 落ち葉や草などを集じんする目的の場合は、大型のブロワバキュームを選びましょう。
このモデルは目の細かい網(メッシュ)がタイラップで固定されています。ここに自動鉋から発生するような細長い切り屑がよく詰まります。ファンが破損しないような、柔らかい切り屑など吸込むものが限定されている場合は、メッシュ部を外せばつまりにくくなります。自分は、柔らかい切削屑しか集じんしないので、このメッシュは外しました。(故障したい場合は自己責任となります。)
風量と風圧
風量とは? – 空気を移動させる量
ブロワーが1分間あたりに空気を移動させる量のことをさし、単位は立方メートル(m3)で表されています。例えば、浴室の換気扇が風量(2m3/min=分)のですと、1分間に2m3の空気を換気することができことになります。2m3(2立方メートル)ですと、1分間に1辺が1mの立方体2つ分の空気を移動させられる能力があることになります。
掃除機の吸込仕事率の計算式は風量を使って算出されるので、集じん能力の高いブロワーを選びたい場合は、風量の数字が高いものを選んだほうがよいでしょう。
風圧とは? – 落ち葉を吹き飛ばす力
風圧とは、空気にかかる圧力のことをいい、単位はkpa(キロパスカル)で表わされています。落ち葉や木屑の前でブロワーのスイッチをいれると、ブロワーの送風口からでる風によって吹き飛ばされていきますが、この落ち葉などを吹き飛ばす力が風圧です。吹き飛ばし目的でブロワーを購入する場合は、風圧が高いほど吹き飛ばす能力が高いので、選ぶ重要なポイントとなります。
経済的
ブロワーでPCを掃除するUTAMARUさん | エアダスターとブロワーの比較動画 |
エアダスター | ミニコンプレッサー | 電動ブロワー |
●消耗品 ●風圧が弱い | ●高価で場所をとる ●送風口が小さい | ●小型 ●送風口が大きく風圧5.5kpa |
1,000円前後 | 10,000円前後(小型) | 3,000円前後 |
1時間つかってもたったの13円 ダストブロワ(スプレー缶)より経済的
例えば、パソコン内部を掃除する時に、同じ用途として使える、消耗品のダストブロワ(エアースプレー缶)を用いて掃除することも可能ですが、エアースプレー缶は消耗品なので中のエアーがなくなると、再度購入しなければいけません。けれども、ブロワーは何度でも使用することが可能ですし、安価なモデルで3,000円前後で販売されているので、長い目で見るとブロワのほうが経済性があります。負荷のかかりにくい電動工具なので、たまに使う程度のDIY作業であれば、一生ものになります。
ちなみに、ブロワーは予想以上に風圧が強いので、パソコン内部などを掃除するときは、ファンが高速回転して破損しないように固定し、脆いパーツは折れる可能性があるので、各パーツからある程度離しながら吹き飛ばしたほうがよいでしょう。
重さたったの1.7kg!片手で軽々持てる軽量設計 小型のエアーコンプレッサーより安価で持ち運びやすい
小型のエアーコンプレッサーもホースにダスターガンを装着することにより、同じ吹き飛ばし作業で使用することが可能です。しかし、コンプレッサーは、安価なものでも10,000~20,000円前後するのでブロワーに比べると高価です。また、質量が重くタンクがあるので場所をとりますし、屋外で使用したり、移動しながらでの吹き飛ばし作業では不向きになります。
また、タンク内に貯まったエアーしか使用できないので、部屋に置けるような小型のモデルでは、連続して使用するとあっという間にエアーがなくなり、エアーがタンクに溜まるまで、待たなければいけないデメリットもあります。ブロワーは安価なものは価格も安く、質量やサイズも小さいので保管場所をとりません。周りに空気さえあれば、ミニコンプレッサーより長く連続使用することもできます。
エアーブロワーより強力
カメラなどで使用するエアーブロアーとは違い、電動ブロワーは三脚ごと倒したり、カメラ本体を飛ばしてしまうほど風圧があるので、カメラの埃飛ばしでは使用しないほうがよいでしょう。
ブロワーの種類
E-Value EBL-500V |
ブロワー(AC電源式) |
電源コードがついた小型のタイプのブロワです。質量が2キロ前後と軽いので片手で作業が行なえます。コードは約2m~5mのタイプが多く、移動しながら広い場所を作業する場合は延長コード や電工ドラム が必要になります。屋内の場合は、家庭用の延長コードでも問題ありませんが、屋外や作業現場で使用する場合はコードが地面を擦れて痛むので、柔らかく耐久性のある長い延長コードのほうが向いています。風圧が5.5kpaのモデルが多く、ダストバックの集じん容量は約1L~2Lです。 |
マキタ UB142DRF |
ブロワー(充電式・コードレスタイプ) |
こちらも上と同じ小型のタイプですが、バッテリーを装着することができるので、延長コードを必要とせず、電源のない場所でも使用可能です。コードレスタイプ(充電式)なので、移動しながら吹き飛ばし作業をする場合に、電源をとる段取りが必要なくなりますし、移動する度にコードを伸ばす手間がかからずに最適です。(動画参照)
ただし、連続使用時間が短いデメリットもあります。また充電式には風圧が低いモデルがあるので選ぶ際は気をつけてください。リチウムイオンバッテリーが搭載されているものは高価になります。 |
リョービ RESV-1000 |
大型のブロワー(ブロワバキューム) |
大型のブロワーになり、吹き飛ばし作業だけでなく、小型のブロワーでは出来ない落ち葉や雑草の集じんも可能になります。(動画参照)吸引した落ち葉などを粉砕しながら集じんする機能がついているモデルもあります。重さが4kg前後あり、吸引口に車輪がついているので、屋外の落ち葉や木屑などの吸塵によく利用されています。大型なので小型のものより風圧や集じん能力(吸引力・容量)が格段に変わりますが、動作音も非常に大きくなります。電源コードが短いので、 延長コード や電工ドラムが必要になります。 |
日立工機 RB24E(SP) |
超強力タイプ(エンジンブロワ) |
2stや4stのエンジンが搭載されているので、小型のモデルとは比較にならないほど、パワフルなブロワーになります。(動画参照)騒音は小型のモデルより大きくなります。吹き飛ばし専用だけでなく、落ち葉や草などを、集じんできるタイプもあります。 パワーがあり、燃料がガソリンなので電源のない場所でも使用できるので、延長コードを伸ばす手間もかかりません。広い庭園や公園などの落ち葉、木屑、芝刈り後の清掃にとても便利なタイプです。 |
安全上の注意
上のボタンから移動できるブロワーの性能比較表では、ブロワーで選ぶ重要なポイントとなる風圧/風量などスペックが一目で分かるようにまとめています。また、使用した方の口コミレビューもまとめているので、失敗しないブロワー選びの参考になれば幸いです。