サンダーの使い方

オービタルサンダーの使い方


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サンダーの性能比較表

オービタルサンダーの使い方

オービタルサンダーの使い方

偏心運動をしているから「の」の字を描くような研摩痕がつく

オービタルサンダーは、ラバーパッドが偏心運動(楕円運動)をしているので、ランダムサンダーとは違い、規則的な円を描きながら高速振動しています。そのため、ヤスリの砥粒が吸じん穴から排出されにくく、砥粒が噛みこんで研磨力が落ちるだけでなく、「の」の字を描くような研摩痕が無数につくことがあります。

※動画ではラバーパッドに貼り付けたBB玉より、付着している小さな埃を見ていたほうが動き方が分かりやすいと思います。(動画のスピードは1です)

円を描いたサンダーの研磨跡

手作り家具屋さんの家具についてたオービタルサンダーの研摩跡

この「の」の字を描くような研摩痕は、ヤスリの番手が粗いほど目立ちやすくなります。サンディング中は研摩痕に気がつかなくても、塗装したときに研摩痕に塗料が深く染みこみ濃くなるので、塗装時に円を描いた無数の研摩痕に気づくことがあります。最初はこのような研摩痕は気になりませんし、これはこれで違った味があっていいとも思います。

しかし、オービタルサンダー特有の研摩痕をつけたくない場合は、工夫をして研摩痕がつかないようにサンディングする必要があります。番手の低い#100前後のヤスリで入った「の」の字を描いた研摩痕は、#100以上のヤスリで消すのは困難なので注意が必要です。

オービタルサンダーの使い方

本体を真っ直ぐにすると吸塵範囲が狭くなる

オービタルサンダーには、両端に砥粒や削り屑を排出するための吸じん穴が縦一列に並んでいます。しかし、中央には吸じん穴が開いていないので、木目に沿って本体を真っ直ぐにして前後にストロークさせても、中央部分で発生した砥粒や削り屑が排出されにくくなっています。砥粒が排出されないとヤスリと材料の間で噛んでしまい、「の」の字を描くような研摩痕がつく可能性があります。また、削り屑が排出されないと研磨力が弱くなり効率が低下する原因になります。

オービタルサンダーの使い方

本体を斜めに傾けながら木目に沿ってサンディング

そこで本機を斜めに傾けて、前後にストロークさせながらサンディングすると、吸じん穴が縦一列ではなく横一列に並ぶので、吸じんする範囲が広がります。そのためサンディング中に発生した砥粒や削り屑を効率よく吸じんすることができます。このことから、集塵能力の高いオービタルサンダーのほうが「の」の字を描くような研摩痕はつきにくくなります。

集塵機、ポリネット

跡がつきにくくなるツール

オービタルサンダーに集塵機を接続すると、吸塵能力が上がり宙に舞うような削り屑はほとんど発生しなくなります。吸塵能力が上がり目詰まりしにくくなるので、「の」の字を描くような研摩痕はつきにくくなり、研磨力も低下しにくくなります。

普通のヤスリより高価になりますが、ポリネットシートもおすすめです。ポリネットシートは網目になっているので、集塵性能が悪くても目詰まりしにくく研磨痕がつきにくくなります。このサイトで紹介しているオービタルサンダー〔GSS23AE/MF〕はDIY用機種より吸塵能力が高いのでおすすめです。


ランダムサンダーの使い方

ランダムサンダーの使い方

偏心運動と回転運動をしているからムラなく仕上がる

ランダムサンダーはオービタルサンダーと違い、ラバーパッドが大きく偏心運動をしながら回転するので、不規則な円を描きながら振動をしています。そのため「の」の字を描いたような研摩痕がつきません。また、砥粒や削り屑も効率よく吸じん穴に吸じんされるので、研磨力がオービタルサンダーより強くなっています。

上の動画を視聴していただければ分かりますが、ランダムサンダーの回転速度はグラインダーやポリッシャーのように速い回転スピードではありません。振動しながらゆっくり回転しているのでグラインダーで研削したような研摩痕はつきません。

ランダムサンダーの動かし方

ランダムサンダーの動かし方

広い面では、傾けずに水平を保ち図のように、円形、平行、楕円形、十文字のように動かしながらサンディングします。ラバーパッドの回転速度は、強めに押さえつけることにより、スピードを調整することが可能ですが、押さえつけるとサンダーが暴れやすくコントロールが難しくなるので、あまり押さえつけないほうがよいと思います。

また、回転速度を遅めたり、止めてしまうと、効率よく粉じんを吸じんできないので研磨力が落ちます。なので、研磨力を強めたい場合は、強く押さえつけずにラバーパッドを回転させながらサンディングしましょう。


サンダーの注意点

サンダーの使い方
サンダーのラバーパッドは柔らかいので、使い方を間違えると、変形したり、摩擦熱で溶けてしまったりすることがあります。サンダーのグリップは後部にあるので、片手だけで研磨作業をしていると前方のパッドが若干浮いてしまい、小刻みに暴れてしまうので、醜い研磨跡がつく場合があります。左の写真のようにグリップを持っていない手でサンダーの頭を軽く押さえつけます。

研磨する材料はしっかりと固定して、サンダーのグリップと本体をしっかり握り、木目に沿って研磨作業を行います。また本体を強く抑えてしまうと均一に研磨することができないので、ラバーパッドを材料に軽く押し当てながら研磨します。

使っている最中に、サンドペーパーがやぶれたりしてしまったら、すぐに破れた所が広がっていくので、パッドが摩擦で損傷してしまうのですぐに交換しましょう。

サンダーのスイッチを切ってすぐに作業台に置くと本体が暴れてしまい、材料などにぶつかり傷をつけてしまうことがあります。なので、振動が止まったのをきちん確認してから作業台などに置くようにしましょう。

止めたり強く押し当てたときのデメリット

サンダーは強く押し当ててしまうと、機械に負荷がかかり、パッドが損傷したりサンドペーパーの寿命も落ちます。

材料の角などに強く押し当てると凹んでしまう場合もあるので、サンダーで面取りする場合は、押さえつけないようにします。

木目が残るステイン系の塗料で塗装をすると、写真のような細かい研磨痕が目立つ場合があります。オービタルサンダーで研摩する場合は、本体を斜めに傾けながら、常に前後に動かし、軽く押し当てながら研磨作業を行います。ヤスリの種類によって異なりますが、目の粗い#60~#100のヤスリで上のような研磨跡がつきます。深い研磨跡だと消すのに手間がかかるので、目の粗いヤスリで研磨する場合は強く押しすぎないように気をつけます。

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サンダーの保管方法

サンダーの保管方法

変形しやすいラバーパッド

ラバーパッドは柔らかく変形しやすいので、平らな場所に置いて保管するようにしましょう。コードをラバーパッドに巻きつけ保管していたり、平なとこに置かずに凸凹した場所に保管しておくと、凹んだ跡が残り戻らなくなります。
上の写真はサンダーで強く押さえつけながら材料の角を研摩したり、コードをラバーパッドに巻いて保管していたきの凹みです。パッドが損傷してくると、均一に材料の表面を研磨できなくなるので、気をつけましょう。

ラバーパッドの取替え方

ラバーパッドは別売りで販売しているので、パッドが損傷した場合は、本体を買い換えなくても、ラバーパッドを交換することが可能です。

ラバーパッドを固定している止めネジを緩めて外すだけで、取り外せるので誰でも簡単に新しいパッドに取り替えることが可能です。メーカーによって特殊ネジで固定されている場合もあります。

サンダーの性能比較表

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