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粉じんとじん肺 | ||||
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粉じんとは?
浮遊するミクロの粉
粉じん(ふんじん)とは、空中に浮遊するほど小さくて軽い固体粒子のことです。
粉じんは、解体作業や木材・石材・金属等を加工したときに発生します。
溶接時に発生する白い煙もアークの高温で金属が溶融したときに発生する金属蒸気なので、浮遊して冷えたときに固化して粉じんに変わります。
これらの粉じんを長期間吸引していると「じん肺」という恐ろしい病気にかかる場合があります。
DIYで発生する粉じん
DIYの場合、上記のよう作業で粉じんが発生します。
電動工具などで材料を研削、研磨すると、大鋸屑(オガクズ)などと一緒に、光に当てても分からないような粉じんも発生します。
粉じんが多く発生する場所で長期間作業をしていると、天然の木材であっても健康に被害を生じるおそれがあるのでマスクの着用が必要です。
特に研磨作業をするときに多くの粉じんが発生し、本機を集塵機のホースと繋げて吸引しても、100%吸じんすることはできません。
粉じんが大量に浮遊した状態で、電源コードの火花や静電気により粉じん爆発を起こした事故もあるので、換気にも気をつかいましょう。
塵肺(じんはい)-肺の疾患
塵肺 | 見えない侵入者への危険予知 |
じん肺にかかると元の健康な肺には戻せない
じん肺と言えば、石綿(アスベスト)や炭鉱を思い浮かべると思います。
現在では発がん性が問題となり、石綿を使った吹きつけ・保温材・成型板等の建築材は使われなくなりました。石綿の建築材を扱う作業者や炭鉱を掘り出していた作業者が「じん肺」にかかったのは、粉じんに対しての安全対策がずさんで、マスクを着用させていなかったり、粗末なマスクを着用させられていたからです。
マイクロメートル(μm)
粉じんは粒径が細かくなればなるほど、体の奥深くまではいりこんでいきます。
5μm前後だとタンなどと一緒に排出されるそうですが、2μm以下の粉じんになると肺胞表面にまで達し、一部は排出されずそのまま残るようです。
継続的に作業を続けていると粉じんが体内に蓄積され、肺胞を埋め尽くし肺が固まってしまうこともあります。
肺機能障害になると、健康な肺には戻りませんし、粉じんを吸引しなくなっても、病変は悪い方へと進行していくので戦慄するほど怖い病気です。
粉じんが肺に蓄積してしまうと、塵肺(じんはい)という肺疾患の病気になり喘息、呼吸困難、衰弱などの症状が現れることがあります。
粉じんには、特定粉じんに指定されている石綿(アスベスト)や、重い症状のじん肺を引き起こす金属類の粉じんなどもあるので、作業内容やあつかう素材(粉じんの種類)によっては注意が必要です。
じん肺になると、数年で死亡してしまうほど危険な粉じんもあります。
詳しくは塵肺 – Wikipediaをご覧になってください。
自然なものであっても体からだそうとするということは、呼吸器官にとって必要のないものであり、大量に吸引すると呼吸器官などに負担がかかります。
肺の機能は個人差がありますので、人によって外に出すまで時間がかかり、その間に腐敗してしまう場合もあります。
木材にも合板や集成材など、体の中にはいると有害な接着剤などが含まれた素材もあります。