クランプの特徴
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強力な助っ人!
クランプは、材料や部品などを〔固定〕をしてくれる補助具です。
1人で作業をしている場合には協力な助っ人になりますし、危険な作業時には身代わりにもなってくれます。
DIYで使用するクランプには、様々な種類があります。
このページでは材料を固定したり圧着できるDIY向けのクランプの紹介をしたいと思います。
作業用途によっては向き不向きな種類もあるので、用途にあったクランプを選びましょう。
材料や治具を強力固定
工具で材料を切削するばあい、材料が動かないように手で固定すると思います。
材料を手で押さえていると、電動工具の力に負けて材料が動いたり暴れたりすることがあります。
そうなると墨(印)からずれてしまうので、精度が落ちてしまいます。
また機械の力で材料が暴れたりすると、体にめがけて飛んできたり、材料を固定している手が電動工具などに巻き込まれ事故に繋がる危険もあります。
そういった場合にクランプで材料を固定することにより、両手で電動工具をしっかりと持つことができますし、材料が暴れたり跳ねたりして、事故や怪我に繋がる危険度も下がります。
最大口幅
クランプのパッケージには最大口幅が記載されています。
最大口幅とは、クランプで挟める材料の幅を現します。
固定目的でクランプを購入する際は、材料の厚みだけでなく、作業台や当て木の厚さなどの寸法も頭に入れておきましょう。
材料の幅しか頭に入れていないと、挟めずに後悔しまうことがあるので、クランプの最大口幅はある程度余裕をもったものを選びましょう。
締め付け力・締圧力・クランプ力
クランプには〔締め付け力〕〔クランプ力〕〔締圧力〕が記載されている場合があります。
言葉の意味はそれぞれ異なりますが、クランプの場合は同じ意味として捉えても問題ありません。
これらの数字が高いほど締めつける力が強くなるので、がっちりと固定したり圧着したい場合は数字の高いクランプを選びましょう。
基本的に口の部分をねじ込んで挟んでいくクランプは、締め付け力が高いので〔締め付け力〕などが記載されていない場合があります。
〔締め付け力〕〔クランプ力〕には、(kg:キログラム)という単位で表されています。
締め付け力が100kgと記載されている場合、これは100kgの重さと同等の力で押さえつけてるという意味ではありません。
100kgの負荷がかかっても、材料を動かさずに押さえつける力があるという意味です。
100kg以上の負荷がかかると、材料が動いたり、クランプが破損する場合があります。
〔締圧力〕には、(kgf:キログラムじゅう)という単位で表示されています。
kgfは重量キログラムといって、1kgの重さの物体が受ける重力の大きさです。
kgfとは1kgの物体が標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさなのでkgf(力)とkg(質量)は同じ意味ではありません。
kgfは(生じる力)を表す単位なので、分かりやすく説明すると、手の平に1kgの錘を乗せて、その時に感じる重さが1kgfです。
クランプの締圧力は、記載されている締圧力が加わっても、材料を動かさずに押さえつけることが出来ると考えます。
それ以上の力が加わると、材料が動いたりクランプが破損する場合があります。
着作業の圧着と保持
板どうしを接合する場合、木工ボンドを併用して圧着すると接着力や強度があがります。
木工ボンドで接着をすると、乾燥するまで板を垂直に保持しなければいけません。
クランプは接着作業の圧着と保持の役割も果たしてくれます。
大きな家具を作る場合は、長さのあるクランプが必要になるので、長いクランプがないと家具をつくることができません。
大きな家具を作れば広い板を接ぐこともあるので、反ったり歪んだりしないように板を保持するには、クランプの本数も必要になります。
まとめ
●仮止めする材料+作業台の厚みより、最大口幅は余裕のあるものを選びましょう。
●精確な切削などができるように、材料をしっかり押さえ手助けをしてくれます。
●危険な場所や熱い素材でも手を痛めないように身代わりにもなってくれます。