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耳栓の比較表 |
正しい入れ方で遮音効果が変わる
耳栓の素材
耳栓を使ったことがないと耳栓は硬いイメージがあると思いますが、耳栓は非常に軟らかい素材で作られたものが多く、単純に力づくで押しても耳穴に上手く挿入することが出来ません。
各種類の耳栓にはそれぞれ正しい付け方や外し方があり、誤った耳栓の入れ方をすると本来の遮音効果を引き出すことができないので、耳栓の種類に合わせて正しい挿入方法を覚えておきましょう。
耳栓を入れる前に
耳栓には水や皮脂に弱い素材があるので、耳栓を入れる前に耳の穴の中を清潔にしておきましょう。耳に水などが残っている状態で耳栓を長時間つけていると、耳の中の水分が蒸発せずに残ってしまい、細菌が繁殖しやすい状況になってしまうので、中耳炎などの炎症がおこる確率が高くなります。
特に入浴後や朝のシャワー後に耳栓をつける場合は気をつけましょう。耳穴に水分が残っている場合は〔めん棒〕で水分を吸いだしましょう。ティッシュでこよりを作り耳の奥まで挿入すれば、耳の奥にたまった水分も吸いだすことができます。長時間つける睡眠時は特に注意が必要です。
フォームタイプの挿入方法
装着前に圧縮
フォームタイプの耳栓は、ねじって小さくするのではなく、耳穴にスムーズに入れてフィットさせるために、指で転がしながらシワを作らないように徐々に空気を抜きながら、細長いロール状にします。
装着方法
そのまま耳の穴にはめこんでしまうと、膨らむスピードが速くて、奥まで入る前に途中でつっかえてしまい耳栓の端まで入れることができません。正しく耳栓を収め高い遮音効率をあげる為に、挿入する反対の手を後ろに回し、耳を上にひっぱることで、耳の穴が真っ直ぐに広がるので、必ず耳を上に引き上げながら素早く耳の中に挿入します。
挿入後
挿入したら、耳栓が膨らむ間、指先で耳栓が外側からでてこないように軽く抑え、フィットするまでそのまま待ちます。耳栓が耳の内部から外に飛び出していると遮音性が低くなります。
フランジタイプの挿入方法
装着方法
フランジタイプの耳栓は、フォームタイプのように小さく圧縮して耳穴に詰め込む必要はありません。そのままフォームタイプと同じように反対の手を頭の後ろに回し耳を上にひっぱりあげ、グリップを持ちながらゆっくり耳穴に押し込んでいきます。
3番目のヒレが耳の穴をふさいだら、それ以上奥に入れすぎると痛くなるので注意しましょう。耳の穴が小さく3番目のヒレで痛い場合は、2番目のヒレまで挿入して止めることにより痛みが軽減します。
(この場合、遮音性が下がります。)
イヤーマフの取り付け方
装着方法
フォームタイプのように難しいことはなく、ヘッドフォンと同じように耳当てのカップで耳全体を覆うように装着します。正しく装着されていないと遮音効果が得られないので、耳当てのカップの長さを耳の位置に調整して、耳をしっかり覆うようにしましょう。また、髪などが挟まっていると遮音効果が落ちる場合があります。
耳栓の取り外し方
そのまま引っこ抜くと鼓膜が傷つく場合があり
耳栓は密閉している状態から強く引っ張り抜くと耳穴の肌や鼓膜が傷つく場合があります。なので、耳栓を詰めこむときと同じ様に、最初に耳を上に引っ張りあげて耳穴を広げてから、ゆっくりと回しながら優しく抜いていくようにしましょう。
耳栓が奥に入り抜けなくなった場合
自分は何度か耳栓やティッシュを丸めたものが奥のほうに入ってしまい手では抜けなくなったことがあります。耳栓が奥まではいってしまい抜けなくなった場合は、耳栓がはいっている方の耳を下にして、耳を手で上に引っ張りあげ、先の細いピンセットなどで、鼓膜を損傷させないように優しくつまみだします。
もし、どうしても自分でとれない場合は耳鼻科にいきましょう。耳鼻科は子供の耳に入った異物などの取り出しに慣れているのでスムーズに診療が終わるはずです。