睡蓮鉢のニゴリとコケ対策(ソーラーろ過装置を設置)
ベランダに置いている睡蓮鉢の中でアカヒレやメダカを飼育していたが、水が濁ることがあったため、水を綺麗にしてくれる「濾過装置」を設置することに。
しかしながら、家のベランダにはコンセントがなく電源がとれないため、アマゾンで販売されていた約1,000円の「ミニソーラー噴水」を改造して濾過装置として使うことにした。
今回、ろ過装置を睡蓮鉢に設置する前に睡蓮鉢を卒業してトロ舟に生体と浮草を引っ越しすることにした。トロ舟にした理由は、以前使っていた睡蓮鉢だと水面の表面積が狭いため、魚が泳いでるシーンがあまり見られないからである。
また、水面に浮いている浮草が夏に早いスピードで水面を覆いつくすため、睡蓮鉢より水面の表面積が広いトロ舟にしたのだ。ちなみにトロ舟はセメント・砂・水を混ぜてモルタルを作る用途などで使用されるため、ビオトープでも使えるほど丈夫な作りになっている。
今回、購入したトロ舟は藤原産業さんが販売している「赤長 DIY トロ舟」。色々なサイズのトロ舟が用意されており、サイズが2番目に小さい25Lのものにした。Amazonは割高だったため、楽天市場で800円前後で販売されているものを購入した。
トロ舟内の水を外に排出してしまうというハプニングはあったものの、家の環境でもソーラーでミニ噴水のモーターを駆動できることを確認したので、噴水から濾過装置に改造することにした。
まずはじめに、ろ過材を入れる容器は100円ショップなどで販売されているミニタッパーを使用。これにコードとノズルが通る大きさの穴をあけた。
容器の中には残餌や糞等の浮遊物を除去する「ジェックス(GEX)のロカ綿ウール」を詰めた。さらに濾過効果を高めたい場合はバクテリアが活着しやすい濾過材、臭いが気になる場合は多孔質構造の炭などを入れても問題ないと思うが、軽いものだと容器が浮き上がってしまうため、錘として石なども一緒に入れておくとよいだろう。綿ウールの場合も浮き上がってしまったため、石を入れて沈ませている。
水を綺麗にするウールと浮き上がりを防止する石を入れてミニタッパーのフタをしめたところ。果たしてうまくいくのか―
いざ、本体とソーラーのコードを接続。
うまくいった。シャワーノズルをつけると水が高く飛び上がってしまうため、付属されていたノズルはなにもつけていない状態で使用。ただし、ソーラーだけに天候が悪かったり、太陽が雲に隠れてしまうと水流が途切れ途切れになったり、止まったりしてしまうデメリットも存在。個人的には1日1時間でも稼働してくれればヨシと考えていたので問題とは感じなかった。ちなみに、タッパーを横にすると弱い流れができるため、濾過効果が向上するように感じた。
日当たりが悪い場所や夜も稼働させたい場合は「モバイルバッテリー」に接続して使用する選択肢も。DC端子オス(外径5.5mm、内径2.1mm)⇔USB端子のケーブルを自作するか購入すれば「モバイルバッテリー」を電源として使用することも可能であった。上はモバイルバッテリーに接続して使用した動画。水流も強く十分ろ過能力を得られると感じた。
追記:約1年後…
浮草の上に大量のアブラムシが発生!水面の上を覆っていたドワーフフロッグビットを除去する機会があったので、トロ舟の水面の様子を撮影してみた。ちなみに、前回動画をあげてから約1年が経過している。
ろ過装置のおかげなのかトロ舟の中の水はずっと澄んだ状態であった。これまで換水をしたこともなく、足し水をしていたのみ。フィルターはズボラなので1年間洗浄していない状態。
また、以前アカヒレを飼っていた睡蓮鉢より表面積が増えたおかげか?流木やオブジェ(土管・人工流木)を置いて隠れ家が増えたおかげなのか?わからないが、アカヒレの子供が親に食べられず大きく育つという嬉しい副産物も。
ろ過装置に接続しているソーラーパネルとモーターは現在も元気に稼働しており、モーターが停止する不具合が発生することはなかった。太陽光発電というと、夏より冬のほうが発電量が多いと聞くが、夏のほうがよく稼働しているようだ。
追記:3年後
ろ過装置を作ってから3年が経過したが、現在もモーターやソーラーは故障せずに駆動している。
しかし、定期的に行う大きなトロ舟の清掃や、爆増する水草の除去が大変なので、GEXが販売している小さな容器(メダカ元気 メダカのための飼育箱)に変更した。
ろ過装置にあけた吸水穴の一部を水上に出しておくとエアレーションすることに気づいたので、タッパーを適した位置に合わせてネオジウム磁石で固定することに。当初は吸盤で固定していたが、容器は特殊な処理をしているようですぐに剥がれ落ちた。
メダカが産卵する水草を入れなくなったので、代わりにGEXが販売している「卵のお守り産卵床」なるものを浮かせてみることに。すると気温が暖かくなりはじめてから、この産卵床に毎日10個前後の卵を産みつけるようになった。毎日メダカがこんなに卵を産むのかとびっくり。
さらに、ともちゃんのメダカ屋さんが販売している産卵床も一緒に入れると、こちらにたくさんの卵を産みつけるようになった。1日に卵がつく量も2倍に増えたのでGEXの産卵床は焼き払った。どうも家のメダカは足が硬くて広がっているほうが産卵床のほうが好みのようだ。
このまま卵を放置していても、卵や稚魚を親に食べられてしまうので、GEXが販売している「メダカ元気 育成メッシュ・丸型」なるものを購入。容器に浮かせた育成メッシュの中に毎日卵をせっせと入れていると10日前後で稚魚が産まれた。
稚魚用の細かい餌を購入して育成メッシュの中で針子を飼育していたのだが、卵の孵化率が大きく低減したことに気づいた。育成メッシュの底に溜まった餌や糞が原因で、卵が腐って消失しているようだ(多分)。
そこで水道水を入れたバケツの中に育成メッシュを浮かせて卵だけを入れるようにすると、稚魚が次々に産まれるようになった。産まれた稚魚はすぐにスプーンですくって、バクテリアがいる水の中に浮かせた稚魚用の育成メッシュで飼育。