一時期、お香にはまってた時期があり、毎日悪魔払いをするかのようにもくもくと焚いていた。お香といっても種類が豊富で、おばあちゃんの原宿「巣鴨地蔵通商店街」のような香りではなく、お菓子やフルーツのような甘い香りがするタイプもあったりする。
久しぶりにお香を焚きたくなったので、今回、瓶(ワインボトル)を利用して、スティックタイプのお香立てを自作してみた。かなり昔に同じものを作ったことがあるが、瓶で作ったお香立ての良いところは、面倒な灰捨てから解放されることである。
木には桧のように虫が嫌うような香りを発するものだけでなく、サンダルウッド(白檀)のように爽やかな甘い香りを漂わせる香木もあります。このチャンダン香はサンダルウッドと同じ香りがします。今ぐぐってみるとサンダルウッドから作られているようである。ナグチャンパは、飴菓子のような甘い香りがし懐かしい気分になります。
自作お香立ての作り方
ボトルを用意する
お香の長さより高い瓶を用意します。身近なものだとお酢の瓶がよいかも。今回はワインボトルを使用することに。
穴をあけるルーター
ガラスに穴をあけるにはルーターとダイヤモンドビットが必要である。ガラスに穴をあける場合、先端が丸いビットのほうが穴をあけやすい。
今回、使用したものはプロクソンの「NO.28512-SK」。このモデルはパワーがあるだけでなく軸ブレもなく、また、回転スピードが調整できるダイヤルも備わっているので穴を早くあけられます。
ちなみに1,000円ほどで販売されている安価なルーターでもガラスに穴をあけることは可能です。(パワーが弱く、軸ブレするので少し時間がかかる欠点あり)また、丸軸のビットを挟めるドリルドライバーでも可能である。
瓶の上に穴をあける
上で書き忘れましたが、ガラスや金属の切り粉が目に入ると失明することがあるので安全メガネは必須です。
ボトルの上部に煙突となる穴をあけていきます。半端な位置に穴をあけると煙が効率よく排出されず火が消えてしまうので、なるべく上のほうに穴をあけましょう。
穴をあける際は水に濡らしながら加工します。ちなみに水に沈めて加工をしたほうが早く穴をあけられます。
あけた穴を広げていく
穴が貫通したら、円筒型のダイヤモンドビットに交換して、穴を広げていきます。
ビットの回転数を少し速めにしないと穴の縁が欠けることがあります。ビットを勧める方向は時計周り。
穴を広げる加工の際も、水に沈めたり、瓶の中に水を溜めたほうが効率よく穴を広げられます。
瓶の下に穴をあける
上にあけた穴と同じ手順をふみ、瓶の下にも穴をあけて広げていきます。
コルクにお香を挿す穴をあける
コルクにお香を挿す穴をあけます。穴のサイズはお香が抜けないようにするためお香より少し小さめにします。
コルクがない場合、キーホルダーの輪っか(二重リング)、ピンチ、ヘアピンなどを使ってお香を固定します。この場合、煙が注ぎ口から抜けていくので上にあける穴は不要です。
火をつけてみる
完成したら早速火をつけてみましょう。途中で火が消える場合は、どちらかの穴が広げて調整します。たいてい煙の排出される上の穴が小さい場合に消えることが多い。
お手入れの頻度がグンと少なくなる
一般的な横に長いお香立ては、使うたびに灰の掃除をしなければいけないのでお手入れが面倒です。一方、瓶で作ったお香立ては灰が底に溜まるので、面倒なお手入れをする頻度が少なくなります。
筒型タイプのように場所をとらない
また、筒型のお香立てのように場所をとらない長所もあります。さらに瓶の中でお香を焚いているので、お香が床に落下しても火事になる心配もありません。
瓶の汚れが目立つので色のついた瓶のほうが良い
上の写真のようにお香を焚くとヤニで汚れが目立ちます。なので、汚れが気になる方は、色のついた瓶で作ったほうがよいでしょう。