看板屋さんが作業をしているところをリアルで見たことがない自分にとって、「看板屋さん」とは大人になってもその実態が良くわからない職業の1つ。人目を引きつつ強く印象づけるため、デザインや色使いはもちろん、店名や屋号、はたまたキャッチフレーズをどのように工夫して魅せるかが肝心だということは理解できるのです。しかし、「看板屋さんとは、どういうプロセスを経てモノ作りをするのか?」が、これまで全く想像できませんでした。
そのプロセスのとある一例を驚くべき鮮やかさで見せてくれたのが、shu kanbさん制作の動画「とある看板文字書きの風景」です。フリーハンド(定規やコンパスなどの製図道具を使わない)スタイルで看板のペイントを仕上げていきます。
何がすごいって、製図道具も下書きもないのに絵と文字のバランスが完ぺきなこと。文字部分にも歪みやズレがないのはもちろん、きちんと「タイトル→項目→箇条書きのようにフォントサイズが徐々に小さくなりつつも文章レイアウトがスーッと視界に入ってくるという美しい仕上がりに圧倒されました。
その鮮やかでカッコいい職人技に「お仕事をお願いしたいなあ」という気になりました。残念ながら事業規模も具体的発注予定もありませんが。