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手動の旋盤

檜の香り

皆さんには好きな手触りや香りってありますか?わたしは小さなころから新築の木造住宅の香りが好きでした。力いっぱい吸った時、凄く気持ちが落ち着きます。ヒノキ風呂にも通じる所があるのですが‥今でもヒノキを加工するといい香りが部屋に充満し気分が弾みます。木材つながりになりますが、民芸品であるこけしや、将棋盤の脚などの曲線の手触りにも落ち着いてしまいます。

器用な足さばきで見事な細工を披露する、スゴ技おじいちゃん。
「私も好き!」という方も、「いやいや、マニアックすぎるよ‥」と理解できない方にも見て頂きたい動画が上の作品です。この動画で職人さんが使用しているのは、「弓旋盤」と呼ばれるものです。歴史は長く、古くはローマ帝国時代からギリシャなどで使用されていたそうで、日本でも着物に烏帽子姿の男性が使用している絵が残っている伝統的な工法です。

通常の使用方法は、片手で弓を弾き回転をさせて、反対の手で刃物を持って材料を切り出すという工程なのですが‥。動画を見ていただくと、職人さんの特殊さがお分かりいただけますでしょうか。一番重要である細かな部分の切り出しの調節を足の指で行っております。しかも一切の中断をせずにスムーズな動きが気持ちいいですよね。

旋盤 小物

長年の感覚で身に着けた「弓の回転速度」と「刃の当て具合」だけを使い、削りや溝の深さを調節しているのです。こういった工法は現在の技術の進歩で電気を動力とした「旋盤」という機械で行われているものがほとんどです。樹脂や鉄などの材料自体に固い物が増えていることも当然関係していますが、大量生産の社会では、やむを得ないのかも知れません。

ときどきは、手作りの工芸品などを手にして、ハンドメイドが生み出す、「質感
や「香りといったものを感じて、職人さんに感謝するというのも良いのかもしれません。

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自作旋盤

手持ちの電動工具で挽き物を作れるかも?!

旋盤とは材料の両端をとらえて回転させ、軸の横からバイトという刃物を使い切削する木工機械です。旋盤の切削加工でできた作品を”挽き物”といい、材料をえぐりだしたり、装飾的な凸凹模様や有機的なカーブを彫ることができるため、椅子や机の脚などの長物から、皿物や碗物をつくることができ魅力的ですが、気が遠くなるような価格で販売されています。そこで旋盤を使わずに挽き物を作っている方の動画も紹介します。


Jack Houwelingさん
電気ドリルを治具で固定して旋盤としてバイトで加工しています。


2010westhillさん
電動ドリルを旋盤として万力で固定し、ねじをチャック代わりにグラインダーをバイトに持ち替えて木の器を加工しています。この方法を用いて、他の動画ではヘアーブラシも製作されています。


midori maiさん
ボール盤を水平に固定する治具を作り旋盤として使っています。


SuperTechsanさん
1馬力のモーターの主軸に直接スピンドルアダプターを取り付けて旋盤を自作されています。モ­ーターはインバーターで駆動しているので回転数は自由に変えることができるようです。(自作木工旋盤VerⅡ)では、3段プーリーを使いっているためインバーターが不要なようです。

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