アニオタの部屋で使うと惨事を引き起こす
大型の扇風機には〔工場扇〕〔フロア扇〕〔ビッグファン〕などがあり、一般家庭で使用されている扇風機と違うところは羽根の大きさとパワーです。
アイドルやアニメのポスターを貼ってたり、フィギュアを飾ってる部屋では、風力が強すぎて吹き飛んでいくかもしれないので、使用しないほうがよいと思います。
私は森昌子の特大ポスターを部屋に貼ってあるので、部屋ので使用は断念しました。
●サーキュレーター(20cm前後)
●家庭用扇風機(30cm前後)
●工場扇風機(45cm以上~)
工場扇などの羽根のサイズは殆どのモデルが45cm以上もあり、1つの羽根から発生する風の塊が大きいので、広範囲に涼風を送るのに最適です。
またサーキューレーターより遠くに風を効率よく送ることができるので、塗装・ワックスの乾燥や部屋の空気を効率よく換気したい用途などでも使われ、様々な場所に設置されています。
足の種類
家庭用扇風機は台座になっていますが、工場扇は大まかに写真の左から順に〔スタンド式〕〔床置き式〕〔キャスター式〕のモデルがあります。
自分がYKY-454を選んだ理由は〔床置き式〕だからです。
〔スタンド式〕は高さを変えられるので便利ですが、部屋が狭く広げた足が邪魔になると思い〔床置き式〕を選びました。
風速や風量はメーカーによって多少ばらつきがありますが、工場扇の風の強さは知っていたので特に重要視しませんでした。
床置き式の利点
〔床置き式〕を選んだ理由は一般的なスタンド式より設置スペースをとらないことです。
スイッチを省くと、本体の幅が550mm×奥行きが250mmほど。
羽根が大きいので幅をとるのは仕方ありませんが、奥行きが約250mmなので狭い作業場所でも邪魔にならずに設置できますね。
また床に設置していても上下の角度を変えられるので、上半身に風を送ることも可能でした。
〔床置き式〕は背が低いですが片手でも持ち運びが可能になり、上下の角度を変えられるので風の向きを変えることもできます。
角度を変えれば、床に置いた状態でも(椅子に座っていたり)(立っていても)自分の上半身に風を当てることも出来ました。
さらに羽根を上に向けた状態で、工場扇をまたげば蒸れた股も瞬時に乾かせます!
女子の場合はスカートがめくれるので注意。
床置き式の欠点
欠点は首振り機能がないので、左右に首を可動させることができません。
(床置き式で首振り機能がついたモデルもあります。)
自分一人なので首を自動で振る機能は必要ありませんが、作業をする人が2人以上いる場合や広範囲に風を送りたい場合は、スタンド式で首振り機能がついたモデルのほうがよいでしょう。
今考えると木材や塗装した物を早く乾かすことも出来るので、やっぱり首振り機能がついてる機能を選んだ方がよかったかもしれません。
2種類のモーター
モーターには全閉式と開放式の二種類があります。
全閉式は粉塵が浸入しにくく、油気の多い環境にも適していますが、価格が割高になります。
開放式はモーター内部のコイルが露出されているので放熱効果が高くなりますが、粉塵が浸入しやすい欠点もあります。
埃や粉塵などがモーター内部に溜まってショートを起こすと火災の原因になるので、定期的に溜まった埃などを吹き飛ばしたほうがよいでしょう。
YKC-454のモーターカバー
YKY-454は開放式モーターになっています。
首振り機能がなくモーター部がスリムになっているので、樹脂製のモーターカバーもついていません。
モーターカバーを外さずに、ブロワーやコンプレッサーなどで吹き飛ばすことが可能です。
このカバーは金属製になっているので発火しても燃えませんが、開放式といえどそこそこ熱くなっているので火傷しないように気をつけてください。
背中(モーター部)が家庭用扇風機のように凸になっていて、樹脂製のカバー+こま(つまみ)がついてるモデルは首振り機能があると思ってよいでしょう。
上は劣化が原因でショートした扇風機
以前TVで見ましたが、モーター部に埃が溜まって発火したときに、樹脂製のモーターカバーが燃えて溶け落ち、下にあった台座や畳が燃えて火事になっていました。
粉塵が発生する環境では、定期的なメンテナンスと下に燃えるような物を置かないほうがよいと思います。
羽根の枚数
工場扇には3枚羽根と4枚羽根のモデルがあります。
最近ではスイデンが6枚羽根のモデル(SF-45DAS-1VP)をだしていました。
上の画像は羽根が少ないモデルの風のイメージ画像です。
羽根の枚数が少ない場合
●1枚の羽根から発生する風が大きく遠くまで届く。
●風切音や振動が大きくなる。
●風の発生間隔が遅いので場合によっては不快な風に感じる。
羽根の枚数が少ないと1枚の羽根が大きくなるので、1枚の羽根が作り出される風の塊が大きくなり風の発生間隔が遅くなります。
風の塊が大きく風の発生間隔が遅いと、当たりの強い風になるので硬い風に感じました。
この風は遠くまで届く利点があるので、空気を循環させる目的などで作られたサーキュレーターは3枚羽根のモデルが多い。
羽根径も扇風機より少し小さいですが、サーキュレーターのほうが遠くに離れても強い風を感じることができます。
しかし、勉強をしている時や就寝中にサーキュレーターの風にあたると風の間隔が遅く硬いので、気がちり心地いい風には感じません。
羽根の枚数が少ないほど、風切音や振動が大きくなる欠点もあります。
羽根の枚数が多い場合
●1枚の羽根から発生する風が小さくなり遠くまで届かない。
●風切音や振動が小さくなる。
●風の塊が小さく発生間隔が早くなるので自然の風に近くなり涼しく感じる。
羽根の枚数が多くなるほど、1枚の羽根から作り出される風の塊が小さくなり風の発生間隔が早くなります。
風の塊が小さく発生間隔が早くなると自然の風と近い状態になるので、風が柔らかく心地のよい涼しい風に感じました。
また羽根の枚数が多くなるほど風切音も静かになります。
扇風機も昔の青い羽根の時代は3枚羽根が主流でしたが、今はいつのまにか静かで涼しく感じる5枚↑羽根が主流に・・・。
風の塊が小さいと近くでは涼しく感じますが、風が遠くまで届かない欠点もあります。
工場扇の6枚羽根のモデルは高価なので、4枚羽根のモデルをお勧めします。
4枚羽根でも遠くまで強い風を送ることができるので、涼風以外に空気の換気や循環目的でも十分な能力があります。
上でも書きましたが濡れた材料や塗装時の乾燥でも役立ちます。
YKC-454|風の強さ
風速は〔強/中/弱モード〕の3段切替が可能であり、〔弱モード〕でも家庭用扇風機の〔強モード〕よりはるかに強い風を起こします。
家では〔強モード〕にすると部屋がめちゃくちゃになるので〔弱モード〕で使っています。
窓際に置けば一瞬で部屋の空気が入れ替わるくらいの強さです。
風切音は近所迷惑になるような音ではありません。
騒音値の高い作業環境でも大して気になりませんが、家庭用扇風機とは比較にならないくらい大きな風切音がするので、家で使う場合は静かとは言えません。
狭い部屋では、風が強すぎるので風速調整の段階数が5段階ほどあれば嬉しい。
消費電力は〔強モード〕で148Wなので1時間使用した電気代は約3.8円です。
〔中/弱〕モードの消費電力は分かりませんがもっと低くなります。
工場扇の比較表では、各モデルの風速や機能以外に1時間当たりの電気代もまとめています。
ガードの取り外し方
前ガードを外す場合は、引っ掛けられてあるフックを外すために、前ガードと後ろガード間にマイナスドライバーなどを差し込んでこじり(起こし)ます。
取り付け・取り外しは簡単にできるので羽根の手入れも楽に行えます。
追記
2014年の夏の間は、毎日(12時間以上)弱モードでスイッチを入れっぱなしであったが、壊れることはありませんでした。