灰フィルター
灰フィルターは暖炉(薪ストーブ)などからでる灰の掃除をするために使用される分離機です。サイクロン式ではありませんが、自作集じん機(分離機)と似たような構造になっており、掃除機と併用することにより、回収容器の中にゴミや灰を分離することができます。
薪ストーブの灰を大量に吸引すると掃除機の紙パックはあっという間にいっぱいになってしまいますし、サイクロン式の掃除機を使用してもフィルターが詰まってしまうので、木工でも使われる「ダストビューティ」や「ダストコレクター」のような分離機が販売されているようです。去年も水に浮いているゴミを吸う用途で使われる似たような安価な商品を楽天で見つけたのですが、すぐに売り切れてしまって購入できなくなってしまったので、今回この灰フィルターを見つけたときはすぐにポチってしまいました。
付属品
付属品には1mほどのホースがついていました。横に転がっているのは金属製の「チューブ」でホースの先端に取り付けるようです。
2つの接続口
回収容器の蓋(フタ)には2つの接続口があり、写真の右の接続口に付属のホースを差し込み、左の接続口に掃除機のホースを差し込みます。掃除機を差し込む接続口はゴムになっているので、差し込む部分の形状が丸ければ様々なメーカーの掃除機に対応します。ちなみに、家にある掃除機は吸い込み口が丸くないので、以前、ブログで紹介した様々なサイズに対応する集塵変換アダプターを介して接続していますが、掃除機の口径に合う塩ビを差し込んだほうが安上がりです。右の写真はコードレスクリーナーを差し込んでいる状態です。
フィルター
掃除機の接続口側には、掃除機にゴミや粉じんが浸入しないように、フィルターがついています。この灰フィルター¥2,900(送料込)で購入しましたが、安物にしては立派なフィルターがついていてびっくり。フィルター部分は「カートリッジフィルター」→「ステンレスネット」の二層構造になっています。どちらも取り外しが可能で説明書には水洗いが可能と記載されていました。ちなみに、取り付ける際に回してはめこむのですが、めちゃくちゃ硬く往生したので、シリコンスプレーを塗布しました。
吸引力
実際に掃除機とコードレスクリーナーのパイプを差し込んで吸引してみました。紺色の回収タンクは金属製で中の様子が見えないので、動画では透明のバケツに蓋を取り付けて吸引しています。
サイクロン式とかそんな気の利いたものではなく、吸引したゴミを直下に叩きつけられ縦に回転しながらフィルターに張り付いていくという。「ステンレスネット」が大きなゴミをシャットダウンするので吸引力は大して落ちませんが、このステンレスの網目だと粒径の小さい灰はすりぬけていくかもしれないので、大きな切り屑よりメンテナンスの頻度が多くなるかもしれません。
回収タンクのサイズ
回収タンクの素材は、プラスチックかと思っていましたが金属製(スチール)なのでホースが詰まっても凹んだりしません。集じん容量は18Lあり、有名なダストビューティに付属されてる回収容器が(19L)、自作分離機でよく利用されるペール缶が(20L)なので、それらと比較するとフィルターもついていることから集じん容量は低めになります。
回収タンクの容積が小さいので掃除機の吸引力が落ちにくい利点がありますが、自動カンナのような切り屑が大量に発生する機械などに接続すれば10分もしないうちいっぱいになるでしょう。
サイズがΦ30.5と記載されているので、ペール缶にも取り付けられるかもしれません。またペール缶を手に入れる機会があれば試して追記したいと思います。