取替え式 防じんマスク
防じんマスクは、有害な粉じんから人体を守る保護具です。
天然の木材でも粉じんが舞う環境で1日中作業をしていると、鼻の中や淡が真っ黒になった記憶が。
天然木材などの無毒な粉じんでも継続的にばく露していると、健康に影響をあたえるデーターもでています。
密室
木材には等級がありますが、引き篭もりにも等級があり、3級あたりになると窓をコンパネ等で塞いでしまいます。
基本的に等級の高い引き篭もりは、外に全くでなくなるので、部屋で木材を研磨したりすると、部屋にある物が木粉で真っ白に。
こんな密室で研磨作業をしていては体に悪いと思い、サンダやホイールサンダを使う時だけ、空気清浄機×2台を稼動させ+防じんマスクを装着しています。
研磨する時間が長い場合は、機械を掃除機に接続していました。
ちなみに、今の私の引き篭もり等級は2段にまで成長し、このくらいの上級者に達すると、孤独を通りこして物や工具と会話ができるようになります。
水洗い可能な防じんマスク
このDR31C2の防じんマスクは、防じんマスクの表を作成している時に存在を知りました。
防じんマスクに取り付けるろ過材(フィルター)は、使い捨てのみだけかと思っていましたが、水洗い可能な〔ろ過材〕も販売されているようです。
この水洗い可能な〔ろ過材〕を取り付けられる防じんマスクがこのDR31C2です。
このDR31C2を使用すれば、フィルターの交換頻度が下がり経済的になるのではないかと思い購入。
呼吸が楽な防じんマスク
使い捨て用の防じんマスクを装着して息苦しくなった経験はありませんか?
〔ろ過材〕のついた防じんマスクを装着すると、ドラゴンボールででてきたミート星人(戦闘力300)のような顔になりますが、〔ろ過材〕の面積が広いので、長時間つけていても吸気抵抗が上がりにくく呼吸が苦しくなりません。
〔ろ過材〕が2個付きのタイプだと、さらに呼吸が楽になるようですが、DIYは粉じんが舞う中で1日中作業をするわけではないので〔ろ過材〕が1個付きのマスクで十分だと思います。
また、取り替え式の防じんマスクには必ず排気弁がついています。
排気弁は息を吐き出すときに開くので、マスク内に熱気がこもらず、楽に息を吐き出すことができます。
取り替え式マスクの排気弁は、使い捨て式マスクに備わっている排気弁より大きいので、熱気のこもりや蒸れによる不快感は使い捨て式マスクより軽減されます。
上の白い弁は息を吸うときに開きますが、フィルターを通った空気がはいってくるので粉じんは浸入しません。
取り替え式の防じんマスクは、使い捨て式防じんマスクに比べると〔吸気抵抗〕〔排気抵抗〕の数値が高くなっていますが、熱気のこもりや蒸れによる不快感がないせいか呼吸が楽に感じます。
顔との密着性が高いマスク
取替え式マクスは、接顔体の素材が〔シリコンゴム〕や〔スチレン系エラストマー〕になっているので、漏れこみが置きにくくなっています。
安価な使い捨て用のマスクは、顔とマスクの間に隙間ができてしまい漏れこみが発生するものもあります。
微粒子は目で見えないほど小さいので、粉じんや溶接ヒューム等がこの隙間から浸入します。
粉塵や微粒子を長期間吸引すると『じん肺』という肺疾患になり、物質によってはガンを誘発すると言われています。
じん肺(よろけ)になると肺が回復することは困難となり、一生治らなくなるので“油断は禁物”です。
国家検定規格
厚生労働省が、防じんマスクの粒子捕集効率の試験で測定したデーター結果を元に3段階に区分を分類しています。
区分の詳細はこちらのページからどうぞ。
性能の区分 | 粒子捕集効率
RL3・・・99.9%↑
RL2・・・95.0%↑
RL1・・・80.0%↑
DR31C2の区分は『RS2』になっており、微粒子(0.06~0.1μmの粒径)を95%以上捕集します。
0.1μmってどれくらいの大きさなのか想像することができませんが、〔花粉の粒径が30~40μm〕〔PM2.5の粒径が2.5μm〕とネットで記載されていたので、かなり小さい微粒子を捕集できることが窺えます。
木工の場合はRL1でも問題ありませんが、石綿・インジウム・スズなどを取り扱う作業(作業レベル)によっては、RL2~RL3のマスク装着が義務付けられている場合もあります。
作業レベルに関しては「重松製作所」の石綿(アスベスト)対策を参照。
ちなみにDR31C2は防毒マスクではありませんが、芳香剤にフィルターを近づけて匂いをかいでみましたが、まったく匂いを感じ取ることができませんでした。
最も軽い質量(95g)
現在(2014)『RS2』『RS3』クラスの取替え式マスクの中で、この「DR31C2」が最も軽くなっています。
作業をしながら会話をするのであれば、伝声器が備わっているDR70SDC2を選んだほうがよいかもしれません。
こちらも同じ、(ろ過材:C2)を取り付けることができるので水洗いが可能です。
便利なオプション品
接顔カバーとメリヤスカバー
〔接顔カバーE〕や〔メリヤスカバー〕を接顔部に取り付けると、ゴムや汗による「かぶれ」を対策することができます。
また、メリヤスカバーは生地が接顔カバーより厚いので、接顔部がソフトな肌あたりになり、ゴムによって押さえつけられている時の肌の痛みが軽減されます。
素材はどちらも綿ですが、接顔カバーEはメリヤスカバーより、漏れこみが少ないようです。
メリヤスカバーには〔メリヤスカバーNRK〕と〔メリヤスカバー2R〕の2種類のタイプがありますが、MRKは生地が薄く、2Rは生地がトレーナーの袖のように厚くなっています。
メリヤスカバーは、水洗いすることにより再利用が可能ですが、メリヤスカバーMRKタイプはかなり薄くしたカバーなので、優しく手洗いしたほうがよいです。
接顔カバーEは使い捨て式です。生地をひっぱると引きちぎれるほど薄い素材なので、水洗いして使用することは難しいと思います。
水洗いして使用するなら、締め付けによる痛みが軽減されるので、厚手で柔軟性のあるメリヤス2Rがおすすめです。
吸水マット
取替え式の防じんマスクを長時間装着しているとマスク内に水が溜まるのでガーゼを入れていましたが、オプション(別販売品)で水洗い可能な吸水マット S3が販売されいるようです。
まだ使用したことはありませんが、スポンジのような素材になっています。
“使用前に水に濡らしてしぼってから使用してください”と説明にあり。
ピースと重松製作所(電動ファン付きマスク)
石綿(アスベスト)
じん肺
一目で分かる性能比較表
防じんマスクの表を分かりやすく編集しました。
「区分」や「ろ過材」の種類が一目でわかる比較ページはこちらからどうぞ。