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繰り返し使える乾燥剤(シリカゲル)の用途

工具のサビ防止

工具箱に入れておけば錆防止になる
(錆びやすい素材のものは湿度が高いと1日で錆びることも)

ハクバ-ドライボックス(KMC-39)

電子機器内部の腐食を防ぐ
(電子機器の接合部は湿度があがると急速に腐食すると言われている。またカメラやレンズは湿度が高いとカビが発生するようだ)

化粧品 乾燥剤

バッグや化粧ポーチなどの除湿
(品質の劣化を遅らせる・カビ発生の防止)

シリカゲル 押入れ・クローゼット・靴箱

容器に入れれば靴箱や押入れの除湿もできる
(kgで購入して瓶などに入れておけば、クローゼットや押入れのような場所の除湿も可能。多孔質構造なので不快な臭いも吸着することができる。)

お菓子(クッキー)乾燥剤

食料品の湿気を防ぐ
シリカゲルは食料品の乾燥剤にも使用できる。また、毒性がなく体に吸収されないので、誤って食べてしまっても中毒の心配もない。

アロンアルファの硬化防止
瞬間接着剤は空気中の水分と反応して硬化してしまうので、ジップロックに乾燥剤と一緒に入れて保存しておけば固まらずに最後まで使えるようだ。

スマホ 水没 シリカゲル

水没した携帯電話(スマホ・アイフォン)
(水没して使えなくなったスマホも大量のシリカゲルと一緒にジップロックに入れて48時間放置しておくと復活させられる情報があちこちに。)
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坂本石灰工業所 シリカゲル

おもいがけない用途がいっぱい

工具・ネジ・ボルトなどが錆びた経験はないだろうか。錆びやすい材質でできたものだと湿度が高ければ1日で錆びることもある。また、電子機器なども湿度が高くなると接合部分の腐食が一気に進行すると言われている。工具箱に乾燥剤を入れておくと、工具などが錆びにくいと聞いたので、坂本石灰工業所が販売しているシリカゲルという乾燥剤を購入した。

シリカゲル 再生

繰り返しつかえる乾燥剤「シリカゲル」

一般的に購入した商品(食料品、衣類、電機製品)に入っている乾燥剤を大別すると「シリカゲル」「石灰乾燥剤」「脱酸素剤」の3種類があり、シリカゲル以外の乾燥剤は水分を吸ってしまうと再利用することができないようだ。一方、シリカゲルは水分を吸って乾燥剤として使えなくなっても、乾燥させることで繰り返し使えるようになっている。すなわち炭のように乾燥させれば蘇る乾燥剤なので経済的だ。

シリカゲル 多孔質構造

どうして繰り返し使えるの?

一見、シリカゲルの見た目は「香り玉」や「ビーズ」のように透明で表面がツルツルしているように見える。しかし、実際は電子顕微鏡で拡大してみると、なんと表面はに小さな穴が無数にあいており、まるで蜂の巣のようになっているのだ。このように多数の細孔を持っていて、体積に対して表面積が広くなる構造を「多孔質」と呼ぶ。

多孔質の特徴は、目に見えないような微細な物質を吸着することができ、空気中の水分も吸着することができる。そのため、湿気が高いと水分を吸着し湿度を下げてくれる効果も兼ね備えている。さらに、周囲が乾燥してくると吸着した水分を吐き出すのだ。炭も多孔質な構造なので、フィルターや除湿剤として使用されており、湿度を調整したり、空気を綺麗にする機能がある。

シリカゲル 再生

リトマス紙のように水分を吸ったことを色でお知らせしてくれる

坂本石灰工業所が販売しているシリカゲルには、透明の粒のほかに青い色をした粒も混じっている。この青い粒は無水塩化コバルトが染み込ませて着色されたもの。つまりこの青い粒は、学校の理科で登場した塩化コバルト紙と同じように、水和すると青色から赤色に変わり、乾燥をさせると赤色から青色に変わるの反応をするのだ。すなわち、赤色になったシリカゲルは水分を含んで除湿ができない状態なので、湿度計がなくても交換の目安が分かるのだ。前述したとおり、乾燥させることで繰り返し使えるので経済的だ。

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備忘録

HAKUBAドライボックス(KMC-39)

乾燥剤の寿命は短いから、再利用できるシリカゲルはドライボックスに最適

これはHAKUBAから販売されているドライボックス(KMC-39)だ。普通の収納ボックスと違いフタにパッキンがついているので密閉性が高い。さらに蓋の裏に乾燥剤を入れておくことができるので除湿もできる。

ゲームボーイ 除湿 ドライボックス

一眼カメラやコンデジは除湿やカビ防止用のため、このKMC-39に入れて保管している。初期のゲームボーイもこのなかに保管しており1989年に発売されたモノクロ画面はドット抜けもなく健在である。

キングドライ

KMC-39に標準付属されているキングドライ(石灰乾燥剤乾燥剤)×2は、シリカゲルのように繰り返し使うことができないうえ、頻繁にフタを開け閉めしていると、1カ月ほどで除湿効果がなくなることが分かった。

雨の日の湿度

シリカゲル 大さじ2杯

大雨が降った湿度が高い日があったので、「KMC-39」にシリカゲルを大さじ2杯ほど入れてフタを締めて除湿効果があるのか検証してみた。ボックスの中には湿度計も入れているので、どれくらい湿度が下がったのかもわかる。

湿度20%

予想ではすぐに除湿効果は見られないと思っていたが、30分後にセットしたタイマーが鳴り響いたので、フタを開けてみると70%あった湿度は20%まで下がっていた。たった30分で湿度を50%も下げるとは驚きである。ちなみに、ここまで湿度が下がると逆に劣化する素材や接着剤が剥がれたりすることもあるので注意が必要である。

ちなみに次の日に湿度計を見ると30%に上がっていた。このまま半月ほど30%を維持していたが、20日目に見ると50%まで上がり、青い粒は赤くなっていた。おそらく、シリカゲルの量を増やせば1カ月は持つであろう。しかし、石灰乾燥剤乾燥剤と同様に寿命は早いようだ。

シリカゲルを入れるもの(お茶パック)

シリカゲルの袋はお茶パックが最適

シリカゲルはお茶の葉をいれる「お茶パック」に入れて使用した。しかし、お茶パックの口を折りたたんでも乱雑に扱うとすぐに粒がボロボロとこぼれ落ちるので、口をゴムでしばったほうがよいだろう。これが手間だと思う場合は、少し割高になるが同社の予め袋詰されている(10g×20個入り)を選んだほうがよいかもしれない。

シリカゲル 再利用

お菓子などに入ってるシリカゲルを集める人がいる

衣類や食品の湿気防止のために一緒にはいっている乾燥剤。再利用している人もいるようだが、乾燥剤の寿命は短いのでほ除湿効果はどんどなくなってると思ってよいだろう。ただし、乾燥剤の袋を触ってみて固形の粒が入っているものはシリカゲルなので、乾燥させることによって除湿効果は復活し再利用することができる。

シリカゲル再生方法

シリカゲルの再生方法

シリカゲルを繰り返し使うには吸着した水分を追い出す必要がある。パッケージには電子レンジで加熱すれば再利用できる書いていたが、1分ほど加熱しても青くならなかったので、追加で5分ほど加熱したらお茶のパックは溶け、シリカゲルも焦げてしまった(笑)

どうもレビューやネットの情報を見ていると、電子レンジで再生させるにはコツが必要なようである。袋からだして乾燥させるのは手間なので、袋からださずに乾燥させる方法を模索したい。(良い方法が見つかれば追記で記載します。)乾燥方法は下記ページのほうが役立ちます。
小豆チップス

焦げたシリカゲル

ちなみに、この焦げたシリカゲルは色が変わらなくなってしまったが、ドライボックスに入れて放置したところ約30分で湿度は10%まで下がった。まだまだ除湿する効果は備えているようである。写真で12%を指しているのは、フタを開けるとすぐに湿度があがるためである。

冷蔵庫 シリカゲル

冷蔵庫の冷却器にて除湿された冷気の湿度は低いと考えられる。そこで、赤くなったシリカゲルを冷蔵庫の中に1日入れてみたが青くなることはなかった。冷蔵庫の中の湿度を測るため、湿度計を入れてたまに扉を開いて観察していたが、冷蔵庫には湿度を制御する機能を搭載されておらず、冷蔵庫内の湿度は常に変動しているようであった。食材を入れていなくても、湿度の低いときが20%、高いときが70%とずいぶん差があったので、収納する食材からの蒸散だけでなく、冷却器の霧取り後の水分により湿度が変動しているものと思われる。ずっと20%を維持していればシリカゲルを復活させることができるだろうが、70%以上も上昇することから冷蔵庫内で乾燥させることは難しいだろう。

炊飯器 シリカゲル

追記:保温モードの炊飯器の中の湿度を測ってみると20%以下になっていた。温度は通常モードの保温は約70℃、省エネモードの保温は約60℃であった。この湿度と温度であればお茶パックや袋を溶けさせずにシリカゲルを乾燥させることができると思い検証してみようと思ったが、飯の時間に近づいてきたので後日にしたい。(宿題:申し訳ない)
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